ラジオ・ガガガ の商品レビュー
好きな作家、好きなラジオと条件が揃ったので期待していたのですが、肩透かしを食らいました。 ラジオをテーマの短編集ですが、どれも物語として凡庸で響く所が少ない。 「リトルプリンセス2号」ラジオドラマのシナリオで賞をとった作品という事で期待しましたが、私にファンタジーのセンスがな...
好きな作家、好きなラジオと条件が揃ったので期待していたのですが、肩透かしを食らいました。 ラジオをテーマの短編集ですが、どれも物語として凡庸で響く所が少ない。 「リトルプリンセス2号」ラジオドラマのシナリオで賞をとった作品という事で期待しましたが、私にファンタジーのセンスがないせいかまるで響きませんでした。 どの作品もストーリーに起伏が少ないため興醒めな感は否めませんでした。 この作家はやはり料理とおばあちゃん、お母さんが主題の小説が一番面白いですね。 #読書の秋 #原田ひ香 #ラジオ好き #読書好き
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中学生から老女まで、ラジオ番組に耳を傾ける。 一方的な喋りの中に笑いがあったり涙があったり。 オールナイトニッポンは、いっ時、私も聴いていた。 ラジオ番組と共に思い出す青春や日常が切なくなることもある。 冒頭の「三匹の子豚たち」の母と三男の関係が良かったなぁ。
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伊集院光の深夜ラジオが大好きでよく聴いているので、文中に出てきた時嬉しかった! 原田ひ香氏の小説初めて読んだ。 短編6話構成、どれもそれぞれ心に刺さるところがあって面白かった。
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「ラジオ・ガガガ」 著者 原田ひ香 装丁画にちょっと懐かしい気持ちになりますね。 机に向かって勉強の合間にラジオ。昭和かな笑 今は金曜日の午前中のラジオが好きで、家にいる時は何となく聴いています。好きな番組があると、その時間がワクワクしますよね。笑 こちらの本は、私が思うラ...
「ラジオ・ガガガ」 著者 原田ひ香 装丁画にちょっと懐かしい気持ちになりますね。 机に向かって勉強の合間にラジオ。昭和かな笑 今は金曜日の午前中のラジオが好きで、家にいる時は何となく聴いています。好きな番組があると、その時間がワクワクしますよね。笑 こちらの本は、私が思うラジオのワクワク感とはちょっと違っていましたが、一話一話に様々なドラマがあり、夜一話ずつ、ラジオドラマを聴くように愉しみました。 六話の短編の中から、感想を少しだけ。 「昔の相方」の夫婦の関係、いいですね。(*´ω`*) 「We are シンセキ!」レモンさんのお悩み相談。若者の悩みの窓口があることで救われることもきっとありますよね。 今はいつでもスマホで聴けますが、何となくポータブルラジオが欲しくなりました。ボタンではなく、つまみを回して合わせる、懐かしさですね。笑
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
‣ オールナイトニッポンは中学生の頃から、友達に倣って聴き始めた。暗闇の中で耳をすましていると、不思議と頭の中が研ぎ澄まされていいくような気がする ‣ 自分が、自分を小さな人間だって思うのが一番怖かった。そんなこと、気にしている人間だとわかるのが ‣ 本当に、泣きたかった。だけど、裕也はわかっていた。この歌(『浅草キッド』ビートたけし)で泣けるのは、自分のような人間ではないと。精一杯やって、成功できなかった人だけがこれで泣く権利があるのだ。自分にはその資格はないのだ ‣ ラジオドラマには不思議な空気感がある。じっと聴いているうちに、頭の中に小さな部屋ができて、その中で登場人物たちが動き出すような感覚。女性の声で、「FMシアター」というオープニングが始まるとわくわくした ‣ 「リアル」をバカにしていた。現実は、常に自分を抑えて、空気を読んで友だちに合わせなければいけない息苦しいものだった。それだけに、ラジオで、公共の電波で堂々と本音が明かされているのは衝撃的だった ‣ 友達のいじめに悩む私って、優しいでしょう? と自慢しているような、抑えようもない、自意識が声ににじんでいた。その人を知らなくても、顔が見えなくても、いや見えないからこそ、人柄が伝わってしまうことはあるのだ ‣ 好きだから。単純だけど、いい言葉だと思った。本当に好きなら、その効用がなくたっていいのだ、努力することが損だなんて思ったらいけない ‣ 飢えていた。プロットではなく脚本を書くこと、読まれること、放送されること、誰かにちゃんと相手をしてもらえることに ‣ いいものは残るし、ユーチューブだろうがネットの中だろうが、聴きたい人がいる限り、それが生きていくことは否定できないことなんじゃないか。誰にも ‣ 私はもう怖くはないのです。ただ、あなた、お元気で、いつまでもお元気で長生きして。それだけを望んでいる。お元気で、一日でも一分でも長く、ラジオを聴かせてください。そして、私たちを遠くまで連れて行って ✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼ 登場人物たちの秘めた思いが繊細に描かれた6つの短編集。 日頃ラジオを聴いている方は、何かしら共感できるところがあると思います
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久々に原田ひ香さんの本を読んだ。ずっと読みたいなと思っていたラジオに纏わるお話。 私的には後半の章にいくにつれ、どんどん面白い内容になっていって読み応えがある一冊に。 以前、ラジオドラマを題材にした映画を見たことがあり、ラジオドラマに興味があったため、最後のお話心に刺さりました...
久々に原田ひ香さんの本を読んだ。ずっと読みたいなと思っていたラジオに纏わるお話。 私的には後半の章にいくにつれ、どんどん面白い内容になっていって読み応えがある一冊に。 以前、ラジオドラマを題材にした映画を見たことがあり、ラジオドラマに興味があったため、最後のお話心に刺さりました^^ 私もラジオを聴くのを日常のひとつにして、お気に入りのラジオを見つけたい。
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ラジオにまつわる連作短編集 以下、公式のあらすじ ---------------------- 喜びも哀しみも、いつもラジオが傍にいてくれた。 夢破れ、逃げる旅路の果てで聴いた【オードリーのオールナイトニッポン】。 ケアハウスで暮らすラジオ歴35年の老女は、今夜も【深夜の馬鹿...
ラジオにまつわる連作短編集 以下、公式のあらすじ ---------------------- 喜びも哀しみも、いつもラジオが傍にいてくれた。 夢破れ、逃げる旅路の果てで聴いた【オードリーのオールナイトニッポン】。 ケアハウスで暮らすラジオ歴35年の老女は、今夜も【深夜の馬鹿力】に胸をときめかす―― など、実在する人気ラジオ番組に耳を傾ける人々の姿を描く珠玉の連作5篇。 ---------------------- 収録は6篇 ・三匹の子豚たち ・アブラヤシのプランテーションで ・リトルプリンセス2号 ・昔の相方 ・We Are シンセキ! ・音にならないラジオ ・三匹の子豚たち 息子が三人いるが、誰とも同居せずにケアハウスに入った女性 昔から伊集院光のラジオを聞いていたが、その理由は…… 息子たちは三者三様なのだけれど 母親目線の評価と実態のズレ 特に三男は他の話にも関係してくるわけで、物語に厚みが出ますよねー しかしまぁ、私自身を顧みれば、今となっては全く孝行息子ではないからなぁ ・アブラヤシのプランテーションで フラフラしていた青年が、先輩の紹介でシンガポールでラーメン屋を開店する事になる しかし、冒頭はそこから逃げるような様子 そのバスの中で手にしたiPodには友人が入れてくれたオードリーのラジオ番組 ・リトルプリンセス2号 ラジオドラマの新人賞のシナリオを書いている主婦 彼女は不妊治療と母親との関係に悩んだ事がある ストーリーはともかく 「花ゲリラ」という行為にちょっと複雑なものを感じる 空きスペースに勝手に植える行為ですか…… ま、車に乗って旅しながら花の種をばら撒くという迷惑な歌手よりはまぁ被害は少ないけど 自然環境の植生に影響を与えないといいけどね 個人的には、苗が余ったならコンポストにするなり、土にすき込むなりすればいいのではと思ってしまう ・昔の相方 今はサラリーマンである夫は、売れっ子となった芸人の相方に誘われた過去を持つ その昔、売れない時期に何かと援助した事もあって、芸人を応援する夫 しかし、芸人がテレビ番組で語った話では夫を侮辱するような内容で…… 「馬には乗ってみよ、人には添うてみよ」という言葉は最近リアルに耳にした事があって偶然性を感じる ・We Are シンセキ! 学校でのいじめを目にして悩む女子中学生 ラジオの子供相談室から聞こえてきたのは、いじめを主導していると思われる子の声で、部活でいじめがあって悩んでいるという相談 いじめている本人が、逆の相談をしているという違和感 ・音にならないラジオ ラジオドラマシナリオの新人賞を受賞した男 しかし、その後はプロットの段階でディレクターの女性からボツを喰らい続ける そこで、他のラジオ局に応募しようと思い立つが…… これは胸糞案件に思える 女性ディレクターは出来上がったシナリオの評価する能力はあっても、プロットからそれを掬い上げる能力はない 立場的には会社に所属している方が強いわけで リライトのやり取りはパワハラっぽく感じてしまった こんな場面でこそ「それってアナタの感想ですよね」という言葉がふさわしいのかもね 総じて、連作短編というには繋がりのない話もあるなぁ もしかして、私が気づいてないだけで繋がりがあったりする? ちなみに、私も中学生~大学生のあたりまで、ちょくちょくラジオは聞いてた 夜ふかしはしない方だったので、オールナイトニッポンはたまにしか聞かなかったけど 浪人生のときはテレビのない生活だったので、その代わりに見えラジを買ったり 大学生のときも、研究室でよくラジオを聞いてた ラジオって、特に深夜の番組は孤独に寄り添ってくれる存在のように感じるときがある aikoの曲にも「ラジオ」という歌があって、正にあんな感じかなと思う
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これだけSNSが発達してしまったら、ラジオを聴くという行為は中々無くなると思われる中で、リスナーとしては番組を聴くのはある意味神聖な気持ちになれるし、話を聞いて想像力がつく。だが、今は生配信などあるのでスマホのおかげ?で世界は変わってしまった。
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家族が読み終わったということで、読んでみました。 原田ひ香さん、初めましてでしたが、タイトルからラジオ好きな私ならとっつきやすいかなと、読み始めました。 短編集でした。普段自分が買わない作家さんだからでしょうか。個人的に切り口が斬新に思えて、話の展開、着地がどこになるのか予想...
家族が読み終わったということで、読んでみました。 原田ひ香さん、初めましてでしたが、タイトルからラジオ好きな私ならとっつきやすいかなと、読み始めました。 短編集でした。普段自分が買わない作家さんだからでしょうか。個人的に切り口が斬新に思えて、話の展開、着地がどこになるのか予想できないものばかりでとても楽しめました。もちもんラジオの内容が入ってくるのですが、例えばオードリーのオールナイトニッポンを聞いている方なら、お馴染みの文句が出てきたりして、一粒で二度美味しい、奥行きのある構造になっていまして、そこも楽しかったです。 原田ひ香さん、他の作品も気になります。
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書店でたびたびお名前を見かけて気になっていた著者のおひとりです。 チャプターズ書店のYouTubeで購入している姿を見て気になっていた一冊です。 ------------------------- 仕事、家事、勉強…… 頑張るあなたの 心に沁みる 声と言葉の物語 「三千円の使...
書店でたびたびお名前を見かけて気になっていた著者のおひとりです。 チャプターズ書店のYouTubeで購入している姿を見て気になっていた一冊です。 ------------------------- 仕事、家事、勉強…… 頑張るあなたの 心に沁みる 声と言葉の物語 「三千円の使いかた」の著者が贈る 老若男女の生きる喜びと切なさを描いた短編集 ------------------------- 表紙の絵から、 深夜にラジオを聞きながら物思いにふける… なんて想像していたら、全然違いました!笑 施設に入った高齢女性、 海外で店舗運営、経営に失敗した男、 不妊治療を経験した女性、 芸人として活躍している友人を持つ係長、 イジメやヒエラルキーに違和感をもつ女子中学生、 鳴かず飛ばずのラジオドラマの脚本化 それぞれが行き詰ったり葛藤するときに、 そばにいたラジオ番組。 映像が無くて、音声だけだからこそ、 耳から入る情報に集中できるというか。 響く場所や印象に残る場所が違うのは、 読書と一緒だな、と。 個人的に好きだったのは「昔の相方」でした。 夫婦の関係、相手を想う気持ちに、 月並みですがじーんときました。 日常って圧倒的に多くて長いものだから。 自分に寄り添ってくれたり、伴走してくれるものが、 思いもよらない気づきや癒しをくれたりする。 私にとってはそれが読書ですが、 本書のラジオもそういう位置づけなのかな、と。 短編集で、この先どうなるんだろうという場面で終わるものも多いのですが、たぶん大丈夫な気がするという余韻が残りました。
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