ラジオ・ガガガ の商品レビュー
ANNリスナーなのでラジオがついているタイトルを見て即購入。現実を見たくない時、つまみを回すだけで私たちは音の世界に逃げ込める。ラジオから聞こえる声はどうしてあんなにも温かいのだろう。
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ラジオを題材にした作品。作中に登場する番組は実際にあるのが面白い。 ラジオを聴く機会が自分はあまりなく、興味があったので読了後に色々聴いています! ラジオを通して描かれる物語。 原田ひ香さんの作品は読み心地が良い。 他の作品も読みたいと思います!
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ラジオをテーマにした短編集。 実際にある番組名が出てくる。 姿は見えず、音だけの存在。 最近はアプリとかで後から聞くことができる。でも以前は違ったし、生放送などはその時間に聞いていることが、何かと繋がっているような気がする。
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老若男女の生活と、そこにスパイスを加えるラジオがテーマの短編集かな。 私自身ラジオを生活のお供にしているけれど、登場人物たちのような濃いドラマはなく 少し羨ましいような思いもしました。 1話の女性の三男の先生が端役として他のお話(私が確認できただけで2話)に、いずれも味のある...
老若男女の生活と、そこにスパイスを加えるラジオがテーマの短編集かな。 私自身ラジオを生活のお供にしているけれど、登場人物たちのような濃いドラマはなく 少し羨ましいような思いもしました。 1話の女性の三男の先生が端役として他のお話(私が確認できただけで2話)に、いずれも味のある役で登場していてほほうとなったり。 人にされた酷いおこないに心を傷める表現があっても、後々そう言うことをするのにはその人なりの理由があるのかなって思うくだりがあるところに作者さんの懐の深さを感じたりしながら読みました。
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普段ラジオは全く聴かないので、ラジオの触れ方が浅く、あくまでもそれぞれのストーリーに少し絡んでる程度でホッとした。そのため、ラジオ愛聴者からすると、ラジオの内容が少ないので物足りないかもしれない。 特に印象に残っているのは、リトルプリンセス二号。最後にとんでもない秘密を知ってしま...
普段ラジオは全く聴かないので、ラジオの触れ方が浅く、あくまでもそれぞれのストーリーに少し絡んでる程度でホッとした。そのため、ラジオ愛聴者からすると、ラジオの内容が少ないので物足りないかもしれない。 特に印象に残っているのは、リトルプリンセス二号。最後にとんでもない秘密を知ってしまったように、胸がバクバクした。
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「ラジオ、ブンガク、ロック」 タイトルに自分の好きな物を並べてみた。 この三つには共通項があるように感じられる。 自分の好きな物が大衆的に受け入れられるのを望む一方で、特殊な自分の嗜好を誇ってしまうやや拗くれた自意識がある気がする。 「分かられたいけど、分かって欲しくない」み...
「ラジオ、ブンガク、ロック」 タイトルに自分の好きな物を並べてみた。 この三つには共通項があるように感じられる。 自分の好きな物が大衆的に受け入れられるのを望む一方で、特殊な自分の嗜好を誇ってしまうやや拗くれた自意識がある気がする。 「分かられたいけど、分かって欲しくない」みたいな。 そんな面倒くさい自分であるから、世間に強い不満を持っていてもそれを表明することができない。 だから、「昔の相方」にテレビでディスりにも似たいじりをされて落ち込んでしまったりとか。自らが主犯でいじめをしているのに「みんながしているいじめを止められなくって」とラジオ番組で相談してしまうような生徒に対して涙目でやっと糾弾するのは実によく分かった。 伊集院光はそういう気質のことを「被害妄想の誇大妄想」と云っていたっけ。 かつて道を踏み外した伊集院がビートたけしのANNに救われたように、今の自分も「深夜の馬鹿力」に深く癒やされていたりする。 うまく行かない人生だが、愛すべき面倒な人間たちに幸多かれと思う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
登場人物の人生に寄り添うラジオ、って位置づけのオムニバス小説。タイトルの「ガガガ」は、『トクサツガガガ』みたいなもんなんだろうか? 表紙が若い女性のイラストだったのに、第一話が70代の女性で驚いた。しかも心の中のツッコミが若くて混乱した。 読み終わったあと、ラジオ聞きたくなってラジコ起動してみたけど、私のスマホでは音割れしてしまって聞きにくくてそっ閉じした(笑)
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実在のラジオ番組、特に深夜番組が各短編にエピソードとして挿入されている。ラジオ好きにはたまらない。また様々な世代の老若男女が主人公となる。そして深夜ラジオだから若者がメイン?という単純なものではない。人生のいろんな岐路でラジオが寄り添い、励まし、道標となっているのだ。いい物語だ。...
実在のラジオ番組、特に深夜番組が各短編にエピソードとして挿入されている。ラジオ好きにはたまらない。また様々な世代の老若男女が主人公となる。そして深夜ラジオだから若者がメイン?という単純なものではない。人生のいろんな岐路でラジオが寄り添い、励まし、道標となっているのだ。いい物語だ。またラジオを聴きたくなる。 ラジオ小説?そんなジャンルはあまり聞いたことはないが、 佐藤多佳子著「明るい夜に出かけて」 とか 吉田篤弘著「台所のラジオ」とかも併せて読みたい。 今またラジオの時代だと思う。
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『 勝手に「ラジオ」特集 #3 』 ー原田ひ香さん『ラジオ・ガガガ』ー ラジオドラマ脚本からスタートした原田ひ香さんならではの、ラジオの魅力満載の本でした。 勝手な特集#2の佐藤多佳子さん同様、実在のラジオ番組が関係しています(一部分です)が、6つの短編に、そっとラジ...
『 勝手に「ラジオ」特集 #3 』 ー原田ひ香さん『ラジオ・ガガガ』ー ラジオドラマ脚本からスタートした原田ひ香さんならではの、ラジオの魅力満載の本でした。 勝手な特集#2の佐藤多佳子さん同様、実在のラジオ番組が関係しています(一部分です)が、6つの短編に、そっとラジオが寄り添っている印象です。 6話それぞれの主人公は、年代も性別も性格も違いますが、何らかの形で人生の岐路に立っている状況下にあり、ラジオから不思議な力をもらうという共通点があります。 以前から感じてますが、本とラジオには類似点があると思います。言葉で読者やリスナーの想像を掻き立て、共鳴や共感、更には勇気や激励まで呼び起こします。ラジオドラマもあるくらいなので、両者の相性はバッチリなんだと思います。 原田ひ香さんは、6話それぞれの状況設定が巧みで、ラジオとの関わらせ方も工夫があります。ラジオの特性を知り尽くした上での展開も、上手だなあと感じさせられました。 普段ラジオを聴かない人にも、「聴いてみようかな」と思わせてくれ、またラジオというメディアを再認識させてくれる、心がホッコリと温まる物語でした。
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タイトルの面白さに惹かれてこの作家さんのは幾つか買ってみた。 ただ初めて読んだ「まずはこれ食べて」はイマイチだったのでこれも過度な期待を持たずに読んだが、良い意味で裏切られた。 切ない話が多めだけどラジオが良い小道具になっていてバランスが良い。 強いて言うなら、始めの2話に同じ人...
タイトルの面白さに惹かれてこの作家さんのは幾つか買ってみた。 ただ初めて読んだ「まずはこれ食べて」はイマイチだったのでこれも過度な期待を持たずに読んだが、良い意味で裏切られた。 切ない話が多めだけどラジオが良い小道具になっていてバランスが良い。 強いて言うなら、始めの2話に同じ人物が登場して、連作か?、と思いきや3話からは全く違った事くらい。
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