1,800円以上の注文で送料無料

ワイルドサイドをほっつき歩け ハマータウンのおっさんたち の商品レビュー

3.9

167件のお客様レビュー

  1. 5つ

    31

  2. 4つ

    78

  3. 3つ

    36

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2020/08/18

イギリスの労働者階級のおっさんたちが、様々な悩みを抱えながらも決して諦めずに楽しく生きていく様がチャーミングで愛おしかった。イギリスの社会情勢も知れて勉強になった。

Posted byブクログ

2020/08/30

 前著「僕はイエローで・・・」のオヤジ版。英国のベビーブーマー世代の現状がわかりやすく記述されている。ヨーロッパの連中は夫婦でも親子でも友人間でも政治的なこともフラットに話し合えるのが我々とは違うと一番思うところだ。ロンドンのプライド高いブラック・キャブの運転手が友人宅で体調を崩...

 前著「僕はイエローで・・・」のオヤジ版。英国のベビーブーマー世代の現状がわかりやすく記述されている。ヨーロッパの連中は夫婦でも親子でも友人間でも政治的なこともフラットに話し合えるのが我々とは違うと一番思うところだ。ロンドンのプライド高いブラック・キャブの運転手が友人宅で体調を崩し、家に送ってもらうのに大嫌いなウーバーを使わざるを得なかったというところが笑えた。英国のオヤジたちの間ではアジア人女性をパートナーにするのがブームらしい、など現地に溶け込んでないとわからない話がいっぱいで面白い。

Posted byブクログ

2020/08/16

EU離脱に代表される、守旧的排外的で時代の変化に対応できず問題ばかり起こすと思われている世のおっさんたちにも、それなりの言い分があるし一枚岩というわけではない。 そんな事を考えさせるエッセイ集。

Posted byブクログ

2020/08/15

サイモンとエセックス大学に通う甥っ子を囲んだパブでのやりとりが良かったです。甥っ子がリアリティ・バイツとつぶやくところ。甥っ子は大学で理論武装し、路上生活者支援活動をしていても、一見ふらふらしている労働者階級の伯父さんやパブの店員の見識にかなわないと認めた瞬間。そういうワンシーン...

サイモンとエセックス大学に通う甥っ子を囲んだパブでのやりとりが良かったです。甥っ子がリアリティ・バイツとつぶやくところ。甥っ子は大学で理論武装し、路上生活者支援活動をしていても、一見ふらふらしている労働者階級の伯父さんやパブの店員の見識にかなわないと認めた瞬間。そういうワンシーンの切り取り方が上手く、映画を見ているように読みました。

Posted byブクログ

2020/08/09

読むほどに引き込まれたのは、出てくるおっさんたちが現在進行形なところでさ。最初の話でブレグジットでパートナーと不和になり「平和」というタトゥーによって危機を乗り越えたレイと彼女はその後・・・とかね。ちなみに、最初のエピソードはその「平和」のタトゥーが日本人の著者からすると「中和」...

読むほどに引き込まれたのは、出てくるおっさんたちが現在進行形なところでさ。最初の話でブレグジットでパートナーと不和になり「平和」というタトゥーによって危機を乗り越えたレイと彼女はその後・・・とかね。ちなみに、最初のエピソードはその「平和」のタトゥーが日本人の著者からすると「中和」にしか見えないというのが、オチになってたんだけど。 おっさんたちの人生はせつなくもたくましい。それはこれから俺がだどることになる道なのかもしれない。そんなことを感じさせてくれる本だった。  後半はそうしたおっさんの具体的なエピソードから離れた考察。こういうのもブレィディ氏の面白さだと思う。いろいろ考えるんだけど、最終的にはやっぱり、楽しく生きていくにも経済的な問題は大事というか、経済は置いておいても力強く生きていくことはできるんだ、というか。まぁそれは読み手の解釈だろうな。

Posted byブクログ

2020/08/03

おっさん達との愉快な会話が多くてどんどん読めた。シリアスな話、英国のEU離脱や医療問題などとても勉強になった。著者の本は2冊目。とても読みやすい。2章は正直いらなかったかなあ。

Posted byブクログ

2020/08/02

2018年から2019年にかけて、英国在住の著者の知り合いの様々なおじさんたちが、何を考えどう行動していたかを教えてくれる。「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」の若者の言動が爽やかだったので、おじさんの話はあまり興味持てないなー、と思いつつ読んでみたら非常に面白かった。...

2018年から2019年にかけて、英国在住の著者の知り合いの様々なおじさんたちが、何を考えどう行動していたかを教えてくれる。「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」の若者の言動が爽やかだったので、おじさんの話はあまり興味持てないなー、と思いつつ読んでみたら非常に面白かった。 ブレイグジットに賛成したことで発生する夫婦喧嘩。ウーバーとブラックキャブの闘いや、こんまりにハマるおじさんなど。 最も驚いたのはNHS(国民健康サービス)の件。無料で受けられるが、まず登録してる地元の医者に会って、そこから専門医に紹介状を送ってもらって、そっちから手紙が来るのに2ヶ月かかるというのが10年前。それが主治医に会うための予約をとるために朝8時に行列しないといけない。受付で予約できたら、また帰宅して予約時間に行かないのいけない。というのが数年前。それが現在は、主治医と電話で話す予約を取るようになった。向こうから電話がかかって来るがいつ来るか分からない。電話に出られないと終わり。一日中ずっと電話の前にいないと予約すら入れられない。2010年の緊縮財政以降こんな風になったそうだ。EU離脱派は投票前にも、EUに払ってる500億円が浮くのでNHSの資金に出来るというデマを流したそうだ。南無南無。

Posted byブクログ

2020/07/31

PR誌「ちくま」にて、『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』と並行して連載されていた作品をまとめたもの。全21編の“おっさん”に関するエッセイと、書き下ろしの解説編から成る。内容はブレグジットや、NHS(国民健康保険)を巡るゴタゴタが多いが、この時期のおっさんたち(に限ら...

PR誌「ちくま」にて、『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』と並行して連載されていた作品をまとめたもの。全21編の“おっさん”に関するエッセイと、書き下ろしの解説編から成る。内容はブレグジットや、NHS(国民健康保険)を巡るゴタゴタが多いが、この時期のおっさんたち(に限らないが)の最大の関心事だったのだろう。著者とタメ年のぼくも、異国とは言え近い世代のおっさんたちの言動に無関心ではいられない。

Posted byブクログ

2020/07/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 ハマータウンの野郎どもって懐かしすぎる。ちくま学芸文庫に入ってた。  しかし、あの本よりも、とてもリアルに響き読める。それは自分も年を取ったということなんだろう。  

Posted byブクログ

2020/07/30

冒頭にある「おっさんだって生きている」というのがもうぴったり.気取ったところのない的確な文章で,現代イギリスのおっさんたち世代を描写して最高.日本と違って政治に対する興味が真摯で,こういったところから社会問題にもしっかり触れているのが面白い.第2章の現代英国の世代,階級,,のとこ...

冒頭にある「おっさんだって生きている」というのがもうぴったり.気取ったところのない的確な文章で,現代イギリスのおっさんたち世代を描写して最高.日本と違って政治に対する興味が真摯で,こういったところから社会問題にもしっかり触れているのが面白い.第2章の現代英国の世代,階級,,のところは勉強になりました.

Posted byブクログ