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ワイルドサイドをほっつき歩け ハマータウンのおっさんたち の商品レビュー

3.9

167件のお客様レビュー

  1. 5つ

    31

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2020/09/15

前作のもかなり良かったけど、今回のイギリスのおじさん達の話、結構面白かったです。 何処の国もそうだけど、TVで映るだけじゃ本当の事はわからない。 特に驚いたのは医療の事。日本じゃすぐ病院に行って診てもらえるのに、イギリスじゃいろんな手順を踏まないと診てもらえない。 しかも何か月...

前作のもかなり良かったけど、今回のイギリスのおじさん達の話、結構面白かったです。 何処の国もそうだけど、TVで映るだけじゃ本当の事はわからない。 特に驚いたのは医療の事。日本じゃすぐ病院に行って診てもらえるのに、イギリスじゃいろんな手順を踏まないと診てもらえない。 しかも何か月も先とかありえない。 これは衝撃的だった。 仕事の面でも結婚観でも違うんだな~ 昔はイギリスってすっごく憧れてたけど、住むのは大変そう。

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2020/09/13

英国の労働者階級のおっさんたちの日常をブレディさんが紹介する。おっさんたちが直面するEU離脱投票や緊縮財政など。 『パリのすてきなおじさん』(金井真紀)も、おじさんたちのカッコよさ、移民問題について、生き方で読み応えバッチリですが、こちらもブレディさんが英国の今、おっさんたちの生...

英国の労働者階級のおっさんたちの日常をブレディさんが紹介する。おっさんたちが直面するEU離脱投票や緊縮財政など。 『パリのすてきなおじさん』(金井真紀)も、おじさんたちのカッコよさ、移民問題について、生き方で読み応えバッチリですが、こちらもブレディさんが英国の今、おっさんたちの生き様をおもしろく描いています。社会的問題こそは違うけれど、問題に立ち向かう姿とか、普通の生活や日々のこと、恋愛・結婚についてストレートに描かれ、こう言ったのは英国だけでなく、どこでも通じるところがあるんだろうなあ、周りを見回してしまう。気難しいおっさんも、個性的なおっさんも、社会を自分の足で歩いてきたんだろうし、みんな社会をダメにしようと頑張っていたわけではないだろうし、それぞれの苦労があって今がある、少しはおっさんたちに敬意を払わなくちゃね。 本を通してですが生の声を聞くことで、新しい世界が見えてきたようで刺激的でした。面白おかしく描けるブレディさんだからこそかな。

Posted byブクログ

2020/09/11

ブレイディみかこさんのエッセイは、『ぼくはイエローでホワイトで~』に続き2冊目。今回も面白く、そして勉強になった。 イギリス社会のエッセイなのに、世代間の対立や、現代の労働環境や若者の学費ローンの問題や、日本も同じような対立や問題を抱えているよなーと、とても身近に感じた。 著者...

ブレイディみかこさんのエッセイは、『ぼくはイエローでホワイトで~』に続き2冊目。今回も面白く、そして勉強になった。 イギリス社会のエッセイなのに、世代間の対立や、現代の労働環境や若者の学費ローンの問題や、日本も同じような対立や問題を抱えているよなーと、とても身近に感じた。 著者のエッセイで、EU離脱後のイギリスのことや、このコロナ禍をイギリス社会はどう受け止めどう動いたのか、結果どうだったのか、知りたい。

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2020/09/08

同じオッサン世代の者として、温かい目で描いて頂き、ありがとうございました。皆さん、愛らしく、粋です。地方出身者なのでよく分かりませんが、私には、「江戸っ子」のイメージに似通ってました。 日本での報道では良く理解できませんでしたが、続く緊縮財政が労働者階級のオッサンをEU離脱へと導...

同じオッサン世代の者として、温かい目で描いて頂き、ありがとうございました。皆さん、愛らしく、粋です。地方出身者なのでよく分かりませんが、私には、「江戸っ子」のイメージに似通ってました。 日本での報道では良く理解できませんでしたが、続く緊縮財政が労働者階級のオッサンをEU離脱へと導いた空気感は理解できました。やはり経済的な苦しさは分断を生む。格差是正はどの国でも大きな課題ですね。

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2020/09/07

イギリスの労働者階級のおっさん達のお話。 EU離脱に投票した人たちの中心層。NHSという制度があって、彼らはその制度を取り戻したかったらしい。 色んなイギリスで暮らすおっさんが出てきて、考えや、それが生まれる土壌が描かれていて、生きた文章で今のイギリスが見られた。

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2020/09/02

英国在住で保育士でもある著者の、身の回りのオッサンたちの生態を描きながら英国の経済や政治の状況をあぶりだすエッセイ。 前著「ぼくはイエローでホワイトで、そしてちょっとブルー」が自身の息子やその友人たち、つまり子供たちの事を描いていたのに対し今回打って変わってオッサンたちが主人公...

英国在住で保育士でもある著者の、身の回りのオッサンたちの生態を描きながら英国の経済や政治の状況をあぶりだすエッセイ。 前著「ぼくはイエローでホワイトで、そしてちょっとブルー」が自身の息子やその友人たち、つまり子供たちの事を描いていたのに対し今回打って変わってオッサンたちが主人公。 私もまごうかたなきオッサンなので、本書を読んで「ご同輩、お互い生きるって大変ですな~」と声をかけたい気分になった。 あと、本書の内容とは関係ないが、一時期本書と「ぼくはイエローで~」の2冊が同時に週間の本売り上げランキングの上位に入っていたことがあり、この出版不況の時代に同著者の本が2冊連続してランクインするとは、と大層驚いた次第。

Posted byブクログ

2020/11/16

前作は本屋大賞ノンフィクション大賞を取った事で大ヒットしました。 自分の息子の視点で書かれた、小説のようなエッセイで非常に読みやすく、それでいて深みのあるとても素敵な本でした。 本作は英国の労働階級のおっさんたちの姿を描いています。ジョンレノンが歌う所のワーキングクラスヒーローと...

前作は本屋大賞ノンフィクション大賞を取った事で大ヒットしました。 自分の息子の視点で書かれた、小説のようなエッセイで非常に読みやすく、それでいて深みのあるとても素敵な本でした。 本作は英国の労働階級のおっさんたちの姿を描いています。ジョンレノンが歌う所のワーキングクラスヒーローというやつですね。 愛嬌が有ってむっつりして熱くてだらけている。キャラクターが濃くて愛すべき人々が沢山出てきます。これは彼らの事をよく知っているブレイディーみかこさんだから書けた本でしょう。普通に居たらただのおっさんですから。 政治の事も高らかに語り合いぶつかり合うのは西洋ならではという感じがしますが、日本も政治談議していたんだと思うんです。今ではタブーな感じがして家以外で話す事ないですが、こういう熱く己の考え主張を披露出来る環境は憧れます。 日本でもこういう本成立するのかなあ。読んでみたい気がするけど、すごくまじめな本になってしまいそうな気もする。

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2020/08/31

私の知らない世界、価値観を教えてくれる。 人種も思想も違う人たちのぶつかり合う様子。 離婚しそうな夫婦、育った環境や時代背景で異なる考え方を持っていること。 ホームレスの人への考え方、人の正義と現実。 色々なことを考えさせられて、もっと知りたい、読みたいと感じる。 一つ一つのエッ...

私の知らない世界、価値観を教えてくれる。 人種も思想も違う人たちのぶつかり合う様子。 離婚しそうな夫婦、育った環境や時代背景で異なる考え方を持っていること。 ホームレスの人への考え方、人の正義と現実。 色々なことを考えさせられて、もっと知りたい、読みたいと感じる。 一つ一つのエッセイには厳しい現実と温かい著者の目線があり、ほろ苦い感じ。 「ぼくはイエローでホワイトて、ちょっとブルー」は息子さんと著者を軸に時間が進んでいくので、読みやすかったが、今回は様々な登場人物とケースが一編一編紹介される形なので、前作より集中力が切れてしまい断念。 でも、私にとって大切なことが書かれているので、また読みたい。

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2020/08/22

階級というのは、選択肢がどれだけ与えられているかということなのよ。 見えないけど、日本も同じだよ 私は、文化的な話からベビーブーマー世代へずっと憧れるだろうが、歳とったら下の世代の価値観にも柔軟でいたいよ

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2020/08/18

”ぼくはイエロー”の青少年に対し、本作はおっさん。先進国と途上国、主義の違いはあろうけど、それらが似通っている国々では、だいたい同じような世代感覚が育つんだな、ってのが興味深かった。本書にも書かれた世代分類って、日本もだいたいそうだもんね。自国に対しては、各方面で比較的批判的に見...

”ぼくはイエロー”の青少年に対し、本作はおっさん。先進国と途上国、主義の違いはあろうけど、それらが似通っている国々では、だいたい同じような世代感覚が育つんだな、ってのが興味深かった。本書にも書かれた世代分類って、日本もだいたいそうだもんね。自国に対しては、各方面で比較的批判的に見てしまうんだけど、こと医療に関しては、イギリスよりもアメリカよりも、日本の方が優れていると思える。ベストではないかもしれないけど、かなりそれに近いのでは、という。ありがたい話。個人的にも『ブレグジット、なんで?』とか、『ジョンソンさんなの?』みたいな疑問があったけど、それこそ医療面におけるデマとか、いろんな背景があった訳ですね。本作も、興味深く、面白かったです。

Posted byブクログ