パーマネント神喜劇 の商品レビュー
粛々と積み重ねる。 それが人生。 何が起きるのかも、どう転ぶのかも当然ながら 分かりませんが、だからこそ、 気楽にマイペースで生きていけば、 きっと良い事がありますよね。
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とある町の小さな神社を預かる縁結びの神様を主人公にした連作短編集です。独特な設定は相変わらずですが、あれっと思ったのは、1話目の「はじめの一歩」から交際5年目の恋人同士を描いたりして、いつもの万城目さんの作風とはちょっと違うなあと感じました。実はこれ「世にも奇妙な物語」のために描...
とある町の小さな神社を預かる縁結びの神様を主人公にした連作短編集です。独特な設定は相変わらずですが、あれっと思ったのは、1話目の「はじめの一歩」から交際5年目の恋人同士を描いたりして、いつもの万城目さんの作風とはちょっと違うなあと感じました。実はこれ「世にも奇妙な物語」のために描き下ろした作品(主演は嵐の大野智)ということで、ああなるほどなあと納得。これと3話目の「トシ&シュン」(芥川龍之介の「杜子春」が元ネタらしい)を描いたところで手ごたえを感じ、残り2作を描いて一冊の本に仕上がったそうです。3話目までは割と狭い世界の中で物語が進行しますが、最終話の表題作ではやっぱりいつもの万城目さんらしく、どでかい危機に見舞わるというお約束の展開に。 過去の作品に登場した人物や場所なんかも出てきたりして、ファンへのサービス精神も感じましたし、普通に楽しく読めましたが、どこかさらっと書いたような印象もあり、正直そこまでの傑作ではないんじゃないかなあと。物語の半分ぐらいは主人公の神様の一人語りで進んでいくのですが、これを面白いと感じるか退屈と感じるかで全体の印象が大きく変わってくると思います。自分はむしろ神様をほとんど出さずに読者に想像させたほうがよかったんじゃね?と思ったクチですが、津村さんの解説を読むとむしろこの神様の語り口に魅力を感じられているようで、なるほどいろんな捉え方があるんだなあと思いました。
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万城目として読者が期待するところを外さない楽しさ。語りで構成するという落語調は、慣れないと誰の喋りかを見失いそうで、やや読み辛いかも。
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四話構成で似て非なる展開を、縁結びの神がまわしていくパーマネントな物語。ハッピーエンドが好きな方に。
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はあ、面白かった。落ち込むわけでもないけど特段ハッピーになるわけでもない。でもこういうふふふとする道草みたいな本に救われるのかもしれない。帯にあるとおり、どんな時でも読める本!!
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再読3回目。 おもろー。こんな毒にも薬にもならん作品(最大級の賛辞)、最近あんまりないのよね。読んだら、人にやさしくなれそうな気がした。
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神さまって、とっても高貴でみんなに崇められる存在で・・・っていうようなイメージを覆す神さま。何だかちょっといい加減だし、胡散臭い感じ が否めないし。 でも!今みたいな不安な世の中に必要なのはこんな神さまかも。いざというときはとっても男らしかった(?)し。人間に近い位置で人間に寄り...
神さまって、とっても高貴でみんなに崇められる存在で・・・っていうようなイメージを覆す神さま。何だかちょっといい加減だし、胡散臭い感じ が否めないし。 でも!今みたいな不安な世の中に必要なのはこんな神さまかも。いざというときはとっても男らしかった(?)し。人間に近い位置で人間に寄り添ってくれて心がほんわかします。
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縁結びの神様の暗躍を描いた作品。 優しくて楽しい。 これを読んでから神社に行くと、これまでと違った気持ちになれそう。
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縁結びの神様の奮闘記。 主人公の神様は、なかなか愛嬌があって親しみやすいおっさん。 近所の神社の神様が、こうやって見守ってくれてると思うと、ちょっと嬉しい。初詣だけでなく、お参りに行こうかな。
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いやぁ、面白かったです。こんな時期にはこうした弾けた明るいものか、徹底的にホラーしてるものがいいですね。これは徹底的に明るくて、最後にホロリ。 堪能しました(*^^*)
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