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パーマネント神喜劇 の商品レビュー

3.8

59件のお客様レビュー

  1. 5つ

    16

  2. 4つ

    17

  3. 3つ

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  4. 2つ

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2021/01/14

縁結びの神様(おそらく下級)のお仕事に真面目に取り組む姿勢が、まるで日本の下っ端サラリーマンの様でおかしい。 偉い神様からの縁結びノルマも、ノルマ至上主義に対する批判はあるものの、自分の昇進を気にしペコペコするあたり、神様も日本のサラリーマンと一緒だ。 「はあ...参った。困った...

縁結びの神様(おそらく下級)のお仕事に真面目に取り組む姿勢が、まるで日本の下っ端サラリーマンの様でおかしい。 偉い神様からの縁結びノルマも、ノルマ至上主義に対する批判はあるものの、自分の昇進を気にしペコペコするあたり、神様も日本のサラリーマンと一緒だ。 「はあ...参った。困った。吐きそう」 ...神様に共感しかない。

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2020/12/10

1文目から表現がおもしろい。 肩肘張らずに読めるけど、その中でちょっとした気づきを得ることができます。 自分たちが崇める対象である神にも苦労があるんだなあとおもしろがりながら読むことができました。

Posted byブクログ

2020/11/16

主人公は「神」である。 比喩的な意味ではなくて、神社に奉られている 「本物の神さま」。 他にも色々と「人間くさい」神さまが登場して、 「千年間縁結び神社で仕事していた神さまが  昇進試験を受けて格上の神社を担当するかどうか」 みたいな話が、一応のメインストーリー。 それと交互...

主人公は「神」である。 比喩的な意味ではなくて、神社に奉られている 「本物の神さま」。 他にも色々と「人間くさい」神さまが登場して、 「千年間縁結び神社で仕事していた神さまが  昇進試験を受けて格上の神社を担当するかどうか」 みたいな話が、一応のメインストーリー。 それと交互に、神さまによって大きな影響を受けた 人間たちの暮らしぶりが描かれていく。 構成はかなりトリッキーで、神さまだから何でもありだし、 でも妙にリアリスティックな部分があったり、 結構な「やりたい放題」の印象(^ ^; 基本的にはお笑いで、あははそんなアホなとか思いながら 気楽に読み進めることができますが、 その中でも社会的な問題を絡めてしんみりしたり、 うっかり(?)感動させられてしまったり(^ ^; 変幻自在で比類無き万城目ワールド(^ ^ お好きな方にはたまらない一冊です(^o^

Posted byブクログ

2020/09/29

京大卒の作家には独特のワールド感がある。森見登美彦さんと万城目学さんその双璧。 万城目ワールドでは京都を表立ってモチーフには余りしていないが、行間にふと漂う古の都ならではの魑魅魍魎感がやっぱ好きだなと思う。

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2020/08/19

ちょっとショックを受けてる。 話はおもしろかったよ。 万城目先生が悪いわけでもない。 でも、この前に辻村先生の【家族シアター】を再読して、そのまま先月買ったこの本を読んだら、どっちにも【時の罠】に収録されてる話が入ってたので、こっちもかよー!って2作分損した気分に勝手になっただけ...

ちょっとショックを受けてる。 話はおもしろかったよ。 万城目先生が悪いわけでもない。 でも、この前に辻村先生の【家族シアター】を再読して、そのまま先月買ったこの本を読んだら、どっちにも【時の罠】に収録されてる話が入ってたので、こっちもかよー!って2作分損した気分に勝手になっただけ。 文庫オリジナルってあったのにー。

Posted byブクログ

2020/08/09

パーマネントの意味を表紙から間違えたせいで、いつアフロの神様(もはやパーマでもない)が登場するのかと読みだしました。 が、そんな話ではなく、どこか人間くさいような一柱の神様を中心にめぐる人と人のお話でほっこりしたりほろりとしたりと、まさに某新喜劇のような作りで、安心して最後まで読...

パーマネントの意味を表紙から間違えたせいで、いつアフロの神様(もはやパーマでもない)が登場するのかと読みだしました。 が、そんな話ではなく、どこか人間くさいような一柱の神様を中心にめぐる人と人のお話でほっこりしたりほろりとしたりと、まさに某新喜劇のような作りで、安心して最後まで読める内容でした。 四篇の物語のうち、最初はうさんくさく、二つ目もうさんくさく…でも憎めない、三つ目でうさんくさく……はあるけど、神様の行く末にどきどきしつつ、四つ目でほろりとする落ち着きのある話に収まっていくのが印象的で、神様と接触したこの物語の人々と同じような気持ちになりました。 タイトルの意味も読み終える頃には納得のタイトルで、町などで見かける神社やお寺にもこんな世界があるのかなと思わせられる良い一冊でした。 個人的には、二編目の悪いやつだけど悪すぎない人の顛末と四編目の些細なようで大きな奇跡がある救いのある話が面白かったです。 また、さらっと鹿男やバベル九削等の世界と繋がっているような描写やワードがあるのは、ファンとしては嬉しいところです。

Posted byブクログ

2020/08/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

小心で小狡いのだけれども,最終的には決して人を見捨てない,愛すべきおっさんの神様のお話.物語はおっさんの神様の語りと,それにまつわる人々視点のストーリーで構成される. 「はじめの一歩」はじめの一歩にこだわる肇君のお話.実はみさきさんの掌の上. 「当たり屋」後任と思っていた神様に,貯めていた言霊の源を勝手に使われてしまってさあ大変.運をもらった当たり屋が最後にとった行動は・・・. 「トシ&シュン」これぞ縁結びの神としての矜持というお話 . 「パーマネント神喜劇」試すなんて大神様も,お人ではなくてお神(かな?)が悪い. 物語のはじめのうちは,神様の語りが読みにくく感じたのだけれども,読み進めるにつれて違和感なく面白く読めた.お気楽に,楽しく読める作品.

Posted byブクログ

2020/07/28

 うちの産土さんにもきっといる憑神様の努力と苦労の物語です。小さいお話が4つで成り立っていて最後の一つが表題作になっています。3つ目までは内容が分かりやすく愉しく読むことふ

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2020/07/21

鬱々とする様な昨今肩肘張らずさくっと読了。 在るとか無いとか信じる信じないに関わらず こんな事があると楽しいな、と思えて少し気楽になりました。

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2020/07/11

そこそこ面白かったです。 やっぱこの人の話は頭空っぽにして読めるからいいですねー。 日本古来の神がかりファンタジーって感じで、こんなこと起きたら面白いなあってかんじがちょうどいいし。

Posted byブクログ