パーマネント神喜劇 の商品レビュー
面白くてするする読めた。 神様部分は1人語りなので落語の様だった。 野草好きで丁度どんぐり(スダジイ)クッキーを作った所だったので、御神木のマテバシイにはおぉっ!となった。 マテバシイは公園でよく見られる木、大きめの実でアク抜きすると食べられる秋の味覚なんだよねぇ。
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神様の奮闘記。 どこか人間的で憎めない神様。 独特の世界観であっという間に読み終わった。 楽しく読める本って感じ。
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万城目学さんのつくる雰囲気がとても出ていて、非常にテンポが良い!あっという間に読み終わってしまいます。クスッと笑えてワクワクする、そんな楽しい作品です!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
目次 ・はじめの一歩 ・当たり屋 ・トシ&シュン ・パーマネント神喜劇 万城目学の小説ってARみたいだよなあ。 普通の日常の中にポンと異物が登場する。 ホルモーや、鹿男や、しゅららぼんや…。 小さな神社に行ってみたら、そこに出たのはポケモンではなく神だった、という。 日本の神様って、元々はすごく人間臭い。 だから、ここに出て来る神様の、まあ器のちっちゃいことも、逆に「まさしく日本の神」なのかもしれない。 神様の直系の子孫であるところの天皇家にしたって、日本人の精神性の大本ではなく、日本人の食の安全と安定供給をつかさどるものだからね。 実に実に具体的かつ現実的なのが日本人のメンタルなのでしょう。 出世のために、取材中のフリーライター(神)に、いいところは大げさに、まずいところはカットしてもらうように、いちいち注文を付ける神様のセコさよ、ブラボー。 『トシ&シュン』は、これはもうあからさまに『杜子春』のオマージュだろうと思ったけど、まさかそういう展開?な。 そして大震災によって一世一代の危機に面する神様は、セコくて器のちっちゃい神様は、それでも人間のことを愛してくれていて、ありがたくてハグしたくなるくらい。(ひれ伏すほどではない) そんな神様の様子をじっと観察して本に書いた、フリーライターの神様の名前が「ちはやふりー」には、激しく噴いた。 だって私もノンアルビールみたいって思ったもの。 万城目学の書く変さが、私にはめっぽう面白い。 忙しい毎日で凝り固まったものが、ほぐれていくような心地よさでございました。
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バカバカしいながらもホロつとする話で結局、最後まで楽しく読ませてもらいました。まさに神喜劇という感じでした!
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にわかに信心を起こし、神社詣でするお正月休みに読むといい感じだろうか? うららかな新春の雰囲気に、ぴったり。 縁結びの神として千年、小さな神社で務めてきた下級神が主人公。 何と神界にもノルマがあり、査定があり、転勤も昇進もある! そして、この神さん、小心で出世欲もあり、ちょっと...
にわかに信心を起こし、神社詣でするお正月休みに読むといい感じだろうか? うららかな新春の雰囲気に、ぴったり。 縁結びの神として千年、小さな神社で務めてきた下級神が主人公。 何と神界にもノルマがあり、査定があり、転勤も昇進もある! そして、この神さん、小心で出世欲もあり、ちょっと小ずるかったりする。 なかなか「人間的」なお方。 でも、いざという時、出世より、人間に寄り添い、縁結びをすることを選んでしまう、泣かせる神さんでもある。 物語は凝った構成を持つ。 神の世界の話と、神を見ることができない人間の世界とを交互に描いていくのだが、時に交錯したり、夢が何層にも入れ子になっていたりと、多彩だ。 表題作のパーマネント神喜劇。 地震の被害を受けた地域を舞台とする。 大きな余震が来るたびに、下がってきていた不安の目盛りが元に戻ってしまう、という感覚。 自分は震災を経験していないが、きっと被災地の人たちはこんな不安の中にいるのだろうな、と胸が塞がる。 つい最近も震度六の余震があったばかり。 神さん、早く地震を止めてください。
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万城目さんの作品は京都を舞台にして独特なものが多く、たまに読みたくなる。 これは京都は全く関係ないけど、本当に気軽に読める作品。本当にこんな感じで神様は仕事してるのかも。
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一見して緩い設定、軽妙な言葉、テンポよく肩の力を抜いてスルスル読める。時に声を出して笑い、おおおっと驚き、そして最後は前を向いていける、そんなお話。とてもとても面白かった。
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面白すぎた♡ 神様もノルマ達成に悩み、昇進を目指し頑張っている…。語り口が絶妙で、ライター神様はじめ神様たちのキャラが濃い。 疲れた時、やる気が出ない時、前向きになれない時…サクっと読んでまた頑張ろうと思える不思議な本。
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