告解 の商品レビュー

薬丸岳(著者)

2021/08/17

被害者側と加害者のとちらにもついておらず、スッキリ読める一冊でした。これで、もし被害者が子供とかであったらと思うとまた考えが変わるのかな。

2021/08/16

飲酒運転中にひき逃げで人を殺してしまった青年と、最愛の妻をそのひき逃げで失った認知症を患う老人。悪意はなくとも人を殺してしまった男はこれからどう生きていくのか、認知症を患いながらも男を追いかける老人の目的は…という話。

読み始めたら止まらない、あっという間に読破。どちらの気持ちもわかるような気がして、ずっと苦しい。被害者家族や恋人が優しい人たちだったからよかったね、現実はきっとこうはいかないだろうな。でもよかった、救われた気がする。

2021/08/02

人は弱い。
もし、自分が飲酒運転で人を殺めたら？
そんなことしないと思ってる今は
逃げる人は最低だ、と思うけど、
身近な人が、ほんの些細な理由で
そんなことをしたら？
後悔でいっぱいになるだろう。
亡霊も見るだろう。
生きているのが、罪を認めるのが、辛いだろう。
ラストがよかった。

2021/07/03

さすがの薬丸岳。引き込まれるように読み終わる。あちら側の人生を送るか、こちら側の人生を送るか、償って生きるということはどういうことなのか。犯罪を犯していなくても、人間としての悪人はいる。犯罪を犯していても悪人とは言えないものもいる。いろんな人間が見える作品。

2021/06/20

大学生の籬翔太は飲酒運転で老女を轢き逃げし死なせてしまった。加害者家族と被害者遺族の双方の感情、論理、そして贖罪の意味。気軽には扱えないけど、「読まないと…」と使命感さえ感じてしまう慟哭ミステリー。
いやー、薬丸岳さんさすがです。
この作品はあまり話題にはなっていないようですが、飲酒運転で殺してしまうってところが、身近で本当に起きそうと思えてしまうリアリティがありました。私の元上司も奥さんを交通事故で亡くしたんですが、その加害者も飲酒運転でした。それゆえリアリティと同時に共鳴するものがあったのだと思います。
ただね、少年院刑務所もの好きの私としては、もう少し服役中の描写がほしかったところです。

↑の描写が最高なのは、マンガ「軍鶏」の一巻です。興味ある方はどうぞ笑

2021/05/30

ひき逃げ酒良い運転で老女を交通事故で死亡
運転していた翔太は逮捕。実刑4年2ヶ月
満期出所。両親は離婚。姉は婚約解消。
昔の友人に連絡。離席した時、連絡されて迷惑だと話しているのが聞こえた。
当時の彼女、綾香が会いに来る。彼女は事故は自分が夜中に呼び出したせいだと思った。彼女は妊娠していた。シングルマザー。子供の話しはせずに友人として会う。
妻を失った夫は探偵に依頼。翔太のアパートに引っ越す。認知症が始まる。徘徊しているのを翔太、綾香が助ける。家族にばれる。翔太は隣な老人が殺した老女の夫と聞いて逃げる。
翔太の前に錆びたナイフを持って登場。長男が携帯履歴から止める。引き取るが失踪。探偵が定期的に連絡。綾香の前に老人が現れる。高熱で病院へ。
翔太が面会して謝罪。老人の告白。戦争で一般人を殺害。亡霊が見える。ヒロポンを使用。そのせいで娘が病気になったのに気が付かず死んだ。
お前も、亡霊が見えるか？翔太も死んだ老女のぼうが見える。
遺族に裁判では嘘をついたことを告げた

毎年、墓参りで白い花を飾る。
二人は籍を入れてない。
遺族から綾香の姓にすることを薦められる

2021/05/18

心理描写が上手い作品だと思った。

全ての登場人物、正も負も心の動きが納得できる
。

そして、誰もがどこかしらの救いを得られるラスト。

うまい！！

読後感もすっきり。

いい作品でした。

2021/05/18

どの人物にも共感するところがあるとても人間らしい話だった
前園に傾いた翔太は特にリアルだった

若干説明くさい文に白けたところはあったけれど、面白く一気に読んだ
読み始めて17ページまででふたつも誤植があったのは残念だった

2021/05/03

すごく読み応えがある。
主人公の心理描写がものすごくリアル。誰にでも起こり得る交通事故。加害者になってしまった主人公の贖罪の物語。

2021/04/24

うーん。色々 …考えてしまう。
綾香さんは素敵な人だと思う。認知症は辛いね。
翔太が前園に引っ張られなくてよかった。