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告解 の商品レビュー

3.9

80件のお客様レビュー

  1. 5つ

    18

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2022/03/27

いい大学に入り、大学生活も満喫していた主人公。 彼女から真夜中の電話の呼び出しがあり、飲酒していたのにもかかわらず、車で彼女の元へ。 しかし、人をひいてしまい、それを受け入れないまま逃げてしまう。 そこから主人公の生活はガラリと変わり、どこまで落ちればいいのだろうと言う...

いい大学に入り、大学生活も満喫していた主人公。 彼女から真夜中の電話の呼び出しがあり、飲酒していたのにもかかわらず、車で彼女の元へ。 しかし、人をひいてしまい、それを受け入れないまま逃げてしまう。 そこから主人公の生活はガラリと変わり、どこまで落ちればいいのだろうと言うぐらい落ちていきます。 しかし、被害者にしてみれば、家族の命を奪っているのだから、という思いもあり。 主人公が事故を受け入れ、新たに生き直す。それがテーマになっているのかなぁと思います。

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2022/02/11

少々スムーズ?綺麗に?描かれていた感も否めないが、吸い込まれるように読み進んでいった一冊。被害者側、加害者側の気持ちがわかると言っても過言ではない、どちらの立場にもなりうる自分なので、読んでいて苦しくなる事が多かった。危うく、もっと道を外しそうになるあの選択が人間の弱さ、そして加...

少々スムーズ?綺麗に?描かれていた感も否めないが、吸い込まれるように読み進んでいった一冊。被害者側、加害者側の気持ちがわかると言っても過言ではない、どちらの立場にもなりうる自分なので、読んでいて苦しくなる事が多かった。危うく、もっと道を外しそうになるあの選択が人間の弱さ、そして加害者同士にしか分かち合えないもの。そのほかにもいろんな問題が練り込まれていて、考えさせられました。特に木暮が認知症を発症した二三久に対して何か悪いことをしでかさないかと本編とは別になんだかヒヤヒヤした。

Posted byブクログ

2022/01/01

いつもながらの物語り。ここに書かれている様な罪に向き合う姿勢、反省の気持ちを、犯人はどのくらい持ち続けることができるのだろう?時間とともに薄れ、そのうち1年に1度思い出すか、それすらもなくなる様になるのでは?同様の事故で肉親を失った身としては絵空事としか思えない酷い話でした。殺人...

いつもながらの物語り。ここに書かれている様な罪に向き合う姿勢、反省の気持ちを、犯人はどのくらい持ち続けることができるのだろう?時間とともに薄れ、そのうち1年に1度思い出すか、それすらもなくなる様になるのでは?同様の事故で肉親を失った身としては絵空事としか思えない酷い話でした。殺人者である加害者たちにはもっと不幸になってもらい、苦しみ続け、死ぬまで笑わずに過ごしてもらいたいと思います。

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2021/12/09

自分がもし交通事故を起こしてしまったらこうなってしまうのか…と考えさせられた。リアリティがあり面白かった。

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2021/12/08

ひき逃げ事件を起こした大学生と遺族の話。 車を運転する立場としても、現在教習所に通う息子を持つ立場としても、苦しい読書でした。 舞台が自分の良く知る場所である事で、更に身近な話と感じてしまい、ページをめくる手が止められませんでした。 まずは事故を起こさないこと。万が一起こしてしま...

ひき逃げ事件を起こした大学生と遺族の話。 車を運転する立場としても、現在教習所に通う息子を持つ立場としても、苦しい読書でした。 舞台が自分の良く知る場所である事で、更に身近な話と感じてしまい、ページをめくる手が止められませんでした。 まずは事故を起こさないこと。万が一起こしてしまったら、誠意を持って対処すること。償うこと。 若くて恐怖からとっさに逃げてしまったということは、伊藤健太郎くんの時にも想像出来た事でしたが、運転をする以上は責任を持たないとダメですね。綾香に拍手。さすが薬丸岳という作品でした。

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2021/11/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

*飲酒運転中、何かに乗り上げた衝撃を受けるも、恐怖のあまり走り去ってしまった大学生の籬翔太。翌日、一人の老女の命を奪ってしまったことを知る。自分の未来、家族の幸せ、恋人の笑顔―。失うものの大きさに、罪から目をそらし続ける翔太に下されたのは、懲役四年を超える実刑だった。一方、被害者の夫である法輪二三久は、“ある思い”を胸に翔太の出所を待ち続けていた。贖罪の在り方を問う、慟哭の傑作長編* 重い内容ですが、どの登場人物の心情もわかるだけに、やるせない。 被害者が81歳の老女で、出所後に支えてくれる女性の存在があって、最終的には被害者家族に許してもらえて・・・と言う展開なので、設定としてはゆるめな気もしますが、何にせよ読んでいて辛い。けれど、リアリティがあります。どちらの立場にもならないよう願うばかりです。

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2022/01/27

タイトルの『告解』何のことかな…、薬丸さんだから、面白いのは間違いないだろうと手にとりました。他人事ではない交通事故で、重い内容にどうしょうかなと読み進めましたが、最後まさか被害者の年老いた夫と加害者が心というか、命のかわしあいとなった展開に驚きました。『告解』、刃の折れたナイフ...

タイトルの『告解』何のことかな…、薬丸さんだから、面白いのは間違いないだろうと手にとりました。他人事ではない交通事故で、重い内容にどうしょうかなと読み進めましたが、最後まさか被害者の年老いた夫と加害者が心というか、命のかわしあいとなった展開に驚きました。『告解』、刃の折れたナイフの意味もそういうことだったのか…と思いました。免許を取ったばかりの息子にも読ませたい本です。このような良作を読めることの幸せを嬉しく思います。お薦めの本です。

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2021/10/12

ひき逃げしてしまった加害者と被害者、周囲の人々、自然にその視点に立つことができ、心情を思うことができました。

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2021/09/07

「贖罪」これをテーマにした本は数多く 存在しますが、いずれも結果は全く異な ります。 普通に生活しているように見える人でも 心の中でに、何がしかの償うべきと考え ている罪の意識はあるものです。 「ああ、あの時ああするべきではなかっ た」というような後悔と呼んでもいい意 識かも...

「贖罪」これをテーマにした本は数多く 存在しますが、いずれも結果は全く異な ります。 普通に生活しているように見える人でも 心の中でに、何がしかの償うべきと考え ている罪の意識はあるものです。 「ああ、あの時ああするべきではなかっ た」というような後悔と呼んでもいい意 識かもしれないです。 重いテーマに対してじっくり向き合って 考えさせられる一冊です。

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2021/09/05

ひき逃げをして交通刑務所に入ってしまった青年。ひき逃げで妻を失ってしまった85歳の老人。老人は、出所した青年に遭わなければならないと違う。 ひき逃げにより、苦しみながら生きる青年が、死に瀕した老人に遭うこととなったとき。 前に向かい生きようとするとき、人は自ら犯した罪を償い、全て...

ひき逃げをして交通刑務所に入ってしまった青年。ひき逃げで妻を失ってしまった85歳の老人。老人は、出所した青年に遭わなければならないと違う。 ひき逃げにより、苦しみながら生きる青年が、死に瀕した老人に遭うこととなったとき。 前に向かい生きようとするとき、人は自ら犯した罪を償い、全てを受け止めないといけない。重いテーマではありますが、すごく感動した一冊です。

Posted byブクログ