〈あの絵〉のまえで の商品レビュー
六編の短編集。どれもが絵に関わっておりどれもがやさしい気持ちになれる。 読後感が良くて「さぁ、美術館ヘ行こう」とどれもが思わせる。一緒に並んで観ているような気にさせられる。
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※このレビューにはネタバレを含みます
それぞれ実在の絵と美術館が登場する短編集。読みながら絵を検索して、見ながら読んだ。 最後の「さざなみ」の地中美術館だけは行ったことがあったので、思い出しながら読んだ。他の美術館も行きたくなった
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ひろしま美術館蔵 ゴッホ作「ドービニーの庭」 大原美術館蔵 ピカソ作「鳥籠」 ポーラ美術館蔵 セザンヌ作「砂糖壺、梨とテーブルクロス」 豊田市美術館蔵 クリムト作「オイゲニア・プリマフェージの肖像」 長野県信濃美術館・東山魁夷館蔵 「白馬の森」 地中美術館蔵 モネ作「睡蓮」 絵...
ひろしま美術館蔵 ゴッホ作「ドービニーの庭」 大原美術館蔵 ピカソ作「鳥籠」 ポーラ美術館蔵 セザンヌ作「砂糖壺、梨とテーブルクロス」 豊田市美術館蔵 クリムト作「オイゲニア・プリマフェージの肖像」 長野県信濃美術館・東山魁夷館蔵 「白馬の森」 地中美術館蔵 モネ作「睡蓮」 絵だけがクローズアップされたオムニバスものとは違い、それぞれの絵が所蔵されてる美術館のある都市を絡めた作品だった為か、絵を見に旅に出たいなーと思わせてくれた。 話しとしてよく出来てると思ったのは、ゴッホの絵が出てくる、就活話を絡めた《ハッピーバースデー》東山魁夷の絵が話しによくあってる気がしたのは《聖夜》ラストの地中美術館のお話は、全作品中で一番旅心を刺激された。
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アートに癒されていく人々の短編。 原田マハ作品を読む時はアートの知識も得られるのが嬉しい。なんとなく知っている絵も知らなかった絵も、実物を観たいなぁと思いながらとりあえず検索してスマホ画面でみてみたり。 人生の上手くいかない時期に出会う人もそうだけど、絵や音楽も心に深く温かく残る...
アートに癒されていく人々の短編。 原田マハ作品を読む時はアートの知識も得られるのが嬉しい。なんとなく知っている絵も知らなかった絵も、実物を観たいなぁと思いながらとりあえず検索してスマホ画面でみてみたり。 人生の上手くいかない時期に出会う人もそうだけど、絵や音楽も心に深く温かく残るよなぁとあらためて思う。 「檸檬」「豊穣」「さざなみ」は自分と重ねてしまうところがあって、読みながら泣きそうになった。 コロナ前は時々行っていた美術館や博物館、久しく訪れていない。 直島は以前から一度行ってみたいと思っていた場所なのに、なかなか旅行の計画を立てるまでいかなくて。未だ憧れのまま。 自分もそろそろアートに癒されたい。 モネの睡蓮は確か地元の美術館にもあったような… まずは近場からでも。
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ゴッホ 「ドービニーの庭」 ピカソ 「鳥籠」 セザンヌ「砂糖壺、梨とテーブルクロス」 クリムト「オイゲニア・プリマフェージの肖像」 東山魁夷「白馬の森」 モネ 「睡蓮」 6...
ゴッホ 「ドービニーの庭」 ピカソ 「鳥籠」 セザンヌ「砂糖壺、梨とテーブルクロス」 クリムト「オイゲニア・プリマフェージの肖像」 東山魁夷「白馬の森」 モネ 「睡蓮」 6篇の物語。それぞれ短いお話だけれども、一枚の絵画が登場人物たちの人生にしっかりと寄り添っている。 日常の中で忘れてしまった夢や大事な人への想い、後回しにして逃げてしまいたい現実。 失ってしまった大切な人、戻せない時間。 受け入れるには辛い、でも受け止めなければならない、生きているのなら少しずつでも進まなければ。 絵画がそっと背中を撫で、優しく押してくれる。 絵は何も変わらずに、いつもの場所に居るだけなのに、いろんな人の心を動かす。 立ち止まり考えることを気付かせてくれたり、忘れていたことを思い出させてくれたり。 正直言うと、短すぎるなと思うお話もありましたが、“それはそれで良き”と思わせてくれるほど絵画に存在感があります。 個人的に前々から訪れたいと思っていた美術館(豊田市美術館・信濃美術館・地中美術館)が登場し、今すぐにでも行きたくなりました。 箱根のポーラ美術館には子供の頃の思い出もあります、親に叱られる苦い思い出ですが… 先日、上野の国立西洋美術館に「ピカソとその時代展」を観に行きました。 会いに行って自分の目で観るというのは、その画家の描いた絵と同じ空間で同じ時間を過ごせるということ。 本当に絵が生きていて鑑賞されることを喜んでいるように見えました。 その絵の生まれた時代や経た月日を想像するととても楽しくて、時間を忘れて常設展もゆっくり鑑賞しました。 死ぬまでに行きたい土地や美術館がたくさんあります。 ブクログをやっていると、読みたい本の増えかたがすごいです。 本もいっぱい読みたいです。
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地方美術館にある絵をテーマにした6つの短編集。 過去に訪れた美術館もたくさん登場して、懐かしい気持ちで読んだ。 常設展示ならではの、そこに行けばこの絵に会えるという感覚。また、その美術館のある場所自体がもつ雰囲気などが物語を彩っているなと思った。 アートの持つ力は偉大! 未訪問の...
地方美術館にある絵をテーマにした6つの短編集。 過去に訪れた美術館もたくさん登場して、懐かしい気持ちで読んだ。 常設展示ならではの、そこに行けばこの絵に会えるという感覚。また、その美術館のある場所自体がもつ雰囲気などが物語を彩っているなと思った。 アートの持つ力は偉大! 未訪問の美術館にも足を運びたくなった。
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行ったことのある美術館や 行きたい美術館が物語に出てきて 自分の知っている風景とも重なって 素敵な時間を過ごせた。
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※このレビューにはネタバレを含みます
(2022-12-11 1h) 文庫版が出たそうで、そちらの表紙がグスタフ・クリムトの作品だったので興味を持った。 クリムトは私が一番好きな画家。 単行本のほうを図書館で予約した。 受け取りに行くと、表紙がクリムトじゃない。ピカソの絵だった。読むと短編集で、それぞれの物語に5つの絵と美術館を絡めているよう。 短編集であることも知らずに手に取ってしまった。 原田マハさんの本はこれで3冊目。 『暗幕のゲルニカ』と『楽園のカンヴァス』を読んできた。それらの続きものかと思ったら違った。 表紙に出演作の画像全部載せてほしい。難しいのかな。 クリムトメインの話がガッツリ読みたかったので、 すこし拍子抜けしてしまった。いつか出してほしいな。 短編のなかでは 『檸檬』と『豊饒』が好き。 わたしは美術部で油彩を描いていて、かつ文章を書くのも好きだから感情移入しやすいのがこの2作だった。 檸檬にバツをつけるところは、絵を描いていた人間としては酷く胸が締め付けられて読んでいてとても苦しかった。でも、絵の巧い人間にそこまでしてしまいたくなる先輩の気持ちも分かってしまう。 主人公の空回り具合も自分と重なるところがあった。 中学時代には、荒んだとき、amazarashi聴いてた。出てきてびっくりした。つい笑ってしまった。これも共感できる。
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〈あの絵〉のまえで。 美術館に足を運び、展示作品の前に立ち、好きなだけ眺める。そんな楽しみが、色々な意味で叶わない、ただいまコロナ禍真っ最中に読んだことで、より一層しみじみと心に沁みるようでした。 いつか行きたい美術館、いつか出会いたいアート。 感想をメモのままにしてい...
〈あの絵〉のまえで。 美術館に足を運び、展示作品の前に立ち、好きなだけ眺める。そんな楽しみが、色々な意味で叶わない、ただいまコロナ禍真っ最中に読んだことで、より一層しみじみと心に沁みるようでした。 いつか行きたい美術館、いつか出会いたいアート。 感想をメモのままにしていて、投稿忘れてた。 その後コロナ禍も3年経過、美術館は入場制限つき再開。 いつか、がいつになるのかわからないまま。
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一枚の絵や美術館で心が動かされること、気づかされることがあること。芸術の力は、とても偉大で、素敵なのだと思った。 特に、モネの睡蓮が出てくるさざなみを読んで、地中美術館に行ってみたいと思った。
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