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〈あの絵〉のまえで の商品レビュー

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143件のお客様レビュー

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2020/03/30

6編収録の短編集。本作において、絵は主役ではなく脇役である。が、これがいいのだ。登場するのはゴッホ、ピカソ、セザンヌ、クリムト、東山魁夷、モネと錚錚たるメンバーの作品ばかり。すべて日本の美術館所蔵だ。“その”絵の前でということは、その美術館に行かなければ観られないということ。そこ...

6編収録の短編集。本作において、絵は主役ではなく脇役である。が、これがいいのだ。登場するのはゴッホ、ピカソ、セザンヌ、クリムト、東山魁夷、モネと錚錚たるメンバーの作品ばかり。すべて日本の美術館所蔵だ。“その”絵の前でということは、その美術館に行かなければ観られないということ。そこからドラマが始まる。日本各地に有名な美術館があって、それぞれ目玉といえる作品を所蔵している。うーん、シリーズ化できそうだな。

Posted byブクログ

2020/03/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

結婚や就職、人間関係、死などの人生の重い悩みを描いている作品なのに、雰囲気が優しくどことなくオシャレで、疲れていても読める作品だと感じた。 日常を切り取るという性格からか、フワッと希望が生まれて終わるので、消化不良で終わる感もある。 原田マハは初読だが、美術についてもっと詳しく語る作品が多いものだと思っていた。短編だからかもしれないが、この絵画を登場させなくてもストーリー構成に問題ないだろうなと、原田マハを読む上では本末転倒なことを考えてしまえる話も収録されていた。ストーリーと美術作品が密接に結び付く作品を期待して、長編にもチャレンジしてみようと思う。

Posted byブクログ

2020/03/18

美術館の雰囲気や、絵画についての描写が繊細で、アートに詳しいマハさんらしい短編集です。 色々な美術館が出てくるので、訪れたことのある人は懐かしく感じると思います。 全編を通じて、美術や、絵を描く人への愛にあふれていて、最後まであたたかい気持ちで楽しみました。

Posted byブクログ