世界は贈与でできている の商品レビュー
自分が不当に受け取ってしまっている贈与に気づくためには、常識はもちろんのこと、さまざまな歴史などの教養を身につけることが大事。 それらを継続して学ぶと共に、自分としての使命を見つけていきたい。
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初めて哲学的な本を読んだが、面白かった。 資本主義社会において、以下に無償の善意である贈与を与えて受け取れるかが、人生の意味や使命感に繋がると思った。 序盤は個人間での贈与について分かりやすく書かれていた。 中盤から終盤にかけて、社会システム全体での贈与の役割や意義について書かれ...
初めて哲学的な本を読んだが、面白かった。 資本主義社会において、以下に無償の善意である贈与を与えて受け取れるかが、人生の意味や使命感に繋がると思った。 序盤は個人間での贈与について分かりやすく書かれていた。 中盤から終盤にかけて、社会システム全体での贈与の役割や意義について書かれており、少し難しい内容であった。
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なるほど素晴らしい愛を受け取るには経験や知性が必要! 与える側の問題が大きいと思っていたが、それだけではなかった。 話が噛み合わない人や自分の価値観がわからなくなった時に勧められて読んだ本。 贈与の概念は何となく頭にあったが、言語化されて私の中で実態になった。 エゴでもなんで...
なるほど素晴らしい愛を受け取るには経験や知性が必要! 与える側の問題が大きいと思っていたが、それだけではなかった。 話が噛み合わない人や自分の価値観がわからなくなった時に勧められて読んだ本。 贈与の概念は何となく頭にあったが、言語化されて私の中で実態になった。 エゴでもなんでもない、気づかれた時点で呪いになる脆くて不思議な愛の形。 生物として説明しづらい行動なのに、どこか本能めいているのも興味深い。使命とも言えるのかな。 とてつもない規模のコミュニティで生きるヒトにもたらされた哲学と真理。深いよ。 愛に気づく力、思いをはせる力を育みたい。
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松任谷由実の 「優しさに 包まれまたなら きっと すべてのことは メッセージ」 を思い出した。 「ただ存在するだけで他者に贈与することができる」 この一文が、本書のいちばん大切なメッセージだと思う。
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面白かった。交換で規定される市場経済があるからこそ、アノマリーとしてその隙間に贈与が現れる。想像力を働かせ、不当に受け取ってしまっている数多くの贈与に気づき、メッセンジャー/アンサング・ヒーローとしての使命を果たせればと思う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
贈与は受け取ることで始まる。贈与の差出人は自らを暴かれてはならず、受取人には贈与に気付く知性が求められる。ゆえに贈与は届くかわからない不合理なものである。それは資本という交換の論理があるからこそ差異として浮かび上がってくる。
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贈与に関わらず、人間社会で大切にしたいなと思うようなことが書かれていました。 贈与でできているとまでは思わないけれど、そうあったらいいな、そうありたいなと思いました。 気づくと傲慢になって贈与を交換に変えてしまう自分、それに苦しむ自分。 だけど、贈与を受け取ったから、そこから歩ん...
贈与に関わらず、人間社会で大切にしたいなと思うようなことが書かれていました。 贈与でできているとまでは思わないけれど、そうあったらいいな、そうありたいなと思いました。 気づくと傲慢になって贈与を交換に変えてしまう自分、それに苦しむ自分。 だけど、贈与を受け取ったから、そこから歩んでいる今だなと改めて思う作品でした。 また、言葉は何かわかんないものに形を与えていて、その行為は表裏一体であることも再認識させられて、読んで良かったなと思います。 また時間を空けて忘れた頃に読みたいな。
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世界は贈与でできている [本の個人的評点:【第1章〜第3章】30点/100点、【第4章〜第9章】80点/100点] 【所感】 ・【第1章〜第3章】までは無理矢理ロジックを積み上げたような部分が散見されて、理解に苦しむ主張であった。特に「無償の愛」「ペイ・フォワード」「孫が見たい」...
世界は贈与でできている [本の個人的評点:【第1章〜第3章】30点/100点、【第4章〜第9章】80点/100点] 【所感】 ・【第1章〜第3章】までは無理矢理ロジックを積み上げたような部分が散見されて、理解に苦しむ主張であった。特に「無償の愛」「ペイ・フォワード」「孫が見たい」「プレヒストリー」「若者の献血離れ」「返信無用」らへんの論理展開は、めっちゃ無理矢理だし短絡的だなぁと感じながら読んでいた(第4章以降のロジックを正当化させるために無理矢理積み上げている感が透けて見える)。 ・【第4章】以降は非常に示唆に富んだ中身であった(第1章〜第3章は、ここに繋げる前振りであったとはいえ、いらなかったのでは笑)。 ・贈与とは、人知れない希望であり、祈りであり、託す願いなのである。この託された願いという手紙を読める人間に受取人はなる必要がある。 ・手紙を読むためには変則性(アノマリー)に気づくことが必要だ。アノマリーが出現するには原因や理由がある。 ・このアノマリーに気づくためには、常識的知識の足場が必要となる。この足場は認知的多様性や、メタ認知によってより広く、強固になると思う。 ・この世の中のアンサング・ヒーローに気づけた時に、人は優しく豊かになれるのだと思う。 ・受取人の想像力から贈与は始まる。そして受取人はまた願いを込めて世界に贈与を渡していく。これからの資本主義のすきまに贈与が必要となるだろう。
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この本を読んで、私が、血縁の祖先から脈々と繋がる命を受け取っていることに、改めて気付かされ、冒頭に感動してしまいました。 市場経済があるからこそ、その間にこぼれ落ちるところに贈与が生まれ、知性と想像力を持つと初めて、自分が受け取っていることに気づける。 受け取ったことにきづい...
この本を読んで、私が、血縁の祖先から脈々と繋がる命を受け取っていることに、改めて気付かされ、冒頭に感動してしまいました。 市場経済があるからこそ、その間にこぼれ落ちるところに贈与が生まれ、知性と想像力を持つと初めて、自分が受け取っていることに気づける。 受け取ったことにきづいた自分が、アンサングヒーローとなり、誰に受け取ってもらえるかわからないが、何かを贈与する。 時空を超えた贈与の不思議と、贈与との邂逅の奇跡と感動。私が気づけていない贈り物が世界にはたくさんあるんだろうな、そんな希望と感謝を感じる本でした。
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資本主義 ー交換の原則ー は、私たちを「自由」にした。 いま、「自由」を謳歌できていることに、感謝しかない。 同時に、世界は、まるで丘の上に偶然置かれたボールのように、贈与という外力に支えられて成り立っていて、そのことに気づける力が「教養」だと筆者は言う。 世界を、くぼみに置か...
資本主義 ー交換の原則ー は、私たちを「自由」にした。 いま、「自由」を謳歌できていることに、感謝しかない。 同時に、世界は、まるで丘の上に偶然置かれたボールのように、贈与という外力に支えられて成り立っていて、そのことに気づける力が「教養」だと筆者は言う。 世界を、くぼみに置かれたボールのようなものだと思う人は、「電車の遅れ」や「コンビニの欠品」、「同僚が風邪で休むこと」など、世界の安定を乱すものとしていちいちイラつくことになる。 「教養」ある人に、私はなりたい。
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