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世界は贈与でできている の商品レビュー

4.1

208件のお客様レビュー

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  3. 3つ

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2026/04/14

表紙からも分かる通り、哲学的思考、小説、映画、漫画と様々な例を用いて「贈与」という概念が説明され、途中何の話だっけ?となる瞬間もありつつ、なんとか読了。 本書の中に、「贈与は合理的であってはならない。不合理なものだけが、受取人の目に贈与として映る」 「不合理なものには、僕らの心...

表紙からも分かる通り、哲学的思考、小説、映画、漫画と様々な例を用いて「贈与」という概念が説明され、途中何の話だっけ?となる瞬間もありつつ、なんとか読了。 本書の中に、「贈与は合理的であってはならない。不合理なものだけが、受取人の目に贈与として映る」 「不合理なものには、僕らの心と思考を大きく動かす力があります」 「愛は不合理からしか生まれないのです」 という記述がある。 そう考えると、合理的な交換が基本の資本主義は冷たい、悪いもののように思えるが、著者は「贈与はむしろ市場のなかにこそある」と言う。基本は合理的な社会だからこそ、誰かから手渡されるお金で買えないもの、不合理な愛に気づけるのだと。 確かにそう考えると、もう覆すことは難しい資本主義も悪くないかもと思える。 「私はあなたからかけがえのないものを受け取ることができました」というメッセージを届けること、自身の生きる姿を通して、「お返しはもうできないかもしれない。けれど、あなたがいなければ、私はこれを受け取ることができなかった」と示すこと自体が「返礼」となるというのもとても優しい考え方。 そうやって人知れず恩を返して社会を回せたら素敵だ。

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2026/04/05

何で見たか忘れたけど、おすすめされているのを見て読んでみた。 タイトル通り、「贈与」について論じた本。 ここでいう「贈与」というのは、「必要としているにも関わらずお金で買うことのできないものおよびその移動」を表しているとのこと。確かに、贈与というのは誰かから誰かに移動するものか...

何で見たか忘れたけど、おすすめされているのを見て読んでみた。 タイトル通り、「贈与」について論じた本。 ここでいう「贈与」というのは、「必要としているにも関わらずお金で買うことのできないものおよびその移動」を表しているとのこと。確かに、贈与というのは誰かから誰かに移動するものかもしれない。 親切心などの贈与を受け取ったら、他の誰かに贈与を与えるというリレーが大切なのだろうなと思った。 贈与というのは、そもそも見返りをもとめないものなんだそう。ある種、一方通行なものなのだろうと思った。 親切心で贈与しようとしているのに、お金を支払われるとむしろ気分がよくないものなのかもしれない。 親は子に見返りを求めずに贈与をするという中で「誰が塾の月謝を払ってると思ってるの?」という言葉は贈与ではなく交換的なワーディングという記述があり、似たようなことを子どもの時にいわれたのを思い出した。これを言われたときは辛くてベッドで泣いたのを覚えてる。 愛は不合理からしか生まれないという話は、面白い解釈だなと思った。人を愛するということは、欠点も含めて愛するということなんだろうなと思う。

Posted byブクログ

2026/04/01

『誰にも迷惑をかけない社会とは、便宜上、自分の存在が誰からも必要とされない社会です』 お金で解決できること(交換) お金では測れないこと(贈与) 資本主義は、物質的な豊かさを追求する。 そのための対価にあった物と物、あるいは時間を交換するために回る市場経済。 それに対して、...

『誰にも迷惑をかけない社会とは、便宜上、自分の存在が誰からも必要とされない社会です』 お金で解決できること(交換) お金では測れないこと(贈与) 資本主義は、物質的な豊かさを追求する。 そのための対価にあった物と物、あるいは時間を交換するために回る市場経済。 それに対して、関係性を繋ぐためにあるのが贈与。 副題の「資本主義の「すきま」を埋める倫理学」という言葉が著すように、資本主義だけでは今の時代はギスギスするものになってしまうので、贈与(ギフト)がその隙間を埋めていく。 ペイ・フォワード(Pay it forward)とは、自分が受けた善意を他の誰かに渡すこと。

Posted byブクログ

2026/03/27

受け取ったことに気づいた時に初めて贈与が生まれる。贈与のスタートは気づきであり、気づくためには想像する必要がある。想像力は学びから得られるため、贈与を受け取るためには学ぶ必要がある。学ぶ意味に対する答えを知れた気がした。 贈与は交換ではない。お互いの誕生日に同じような金額を送りあ...

受け取ったことに気づいた時に初めて贈与が生まれる。贈与のスタートは気づきであり、気づくためには想像する必要がある。想像力は学びから得られるため、贈与を受け取るためには学ぶ必要がある。学ぶ意味に対する答えを知れた気がした。 贈与は交換ではない。お互いの誕生日に同じような金額を送りあうのは、やっぱり交換であって、プレゼントではないのだと思った。相手のために考えたことにこそ価値があると私は思う。だからプレゼントはそのものよりもストーリーの方がうれしい。けどあんまりみんなには共感してもらえない。 どんなことでも微力なだけで、無力ではない。きっと誰かに受け取られている。葬送のフリーレンの作者はこの本を読んだのか、同じ考えに行きついているのかとても気になった。 ぜひ読んでほしい一冊。

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2026/03/23

贈与は交換になると贈与でなくなってしまう。交換が主の資本主義はこれを徹底的に突き詰め、世の人の考えもこれに支配される。ただ世の中は全てこれで回るわけではなく、特に転職と言われる仕事は、そうではなく贈与によって成り立っているから割に合わないことでもできるという部分はある。ただそれば...

贈与は交換になると贈与でなくなってしまう。交換が主の資本主義はこれを徹底的に突き詰め、世の人の考えもこれに支配される。ただ世の中は全てこれで回るわけではなく、特に転職と言われる仕事は、そうではなく贈与によって成り立っているから割に合わないことでもできるという部分はある。ただそればかりに頼っていると、世の中は回らない。そのバランスは必要である。私たちの生きる希望や仕事のやりがいは過去からの積み重ね(贈与)で成り立っており、それを次に繋ぐ、つまり学習と教育が私たちの交換価値だけではないやりがいにつながると思う。成果主義など、労働現場にも交換主体の議論が喝破する中、それだけではないということを伝えれるヒントとなった書であった。

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2026/03/22

贈与とはお金で買うことのできないものおよびその移動。 受け取ることなく始めることのできない、返礼として始めるもの。 昨今、感受性というのは厄介なもの、不安定なものという印象が強い。 しかし、いま、生きていること、身の回りにあるもの、当たり前に成立している社会。 それを色ん...

贈与とはお金で買うことのできないものおよびその移動。 受け取ることなく始めることのできない、返礼として始めるもの。 昨今、感受性というのは厄介なもの、不安定なものという印象が強い。 しかし、いま、生きていること、身の回りにあるもの、当たり前に成立している社会。 それを色んな感想を持って「受け取る」ことができる。 スキルがあるとか仕事ができるとかそんなものの手前。 根源的なところに、必要な能力なんじゃないかと再確認させて貰える内容でした。

Posted byブクログ

2026/03/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「贈与」とは 僕らが必要としているにもかかわらずお金で買うことのできないものおよびその移動 贈与とは、モノを「モノではないもの」へと変換させる創造的行為に他ならない だから僕らは、他者から贈与されることでしか、本当に大切なものを手にすることができない = こちらの好意や善意は、必ずしも相手に受け入れられるとは限らない。だから、プレゼントを受け取ってくれたり、こちらの祝福を受け入れてくれたりしたとき、僕らは嬉しくなる。 昔付き合ってた人の誕生日にプレゼントをあげたら、受け取ってもらえたものの別れようと言われたことを思い出した。だからこそ受け取ってもらえるだけで嬉しいんだよな。

Posted byブクログ

2026/03/11

哲学は正直苦手だけど、この本は説明が丁寧で分かりやすかった。 贈与とは、お金で買えないもの、およびその移動 見返りは求めない、見返りを求めるときそれは「交換」になる。 特に印象的だったのが、贈与のはじまりは「あげる相手がいること」という考え方。 「贈与の受取人は、その存在自体...

哲学は正直苦手だけど、この本は説明が丁寧で分かりやすかった。 贈与とは、お金で買えないもの、およびその移動 見返りは求めない、見返りを求めるときそれは「交換」になる。 特に印象的だったのが、贈与のはじまりは「あげる相手がいること」という考え方。 「贈与の受取人は、その存在自体が差出人に生命力を与える」という。 そうだよな、あげたいと思える相手がいることって幸せだよな、ってしみじみ思った。 以下メモ ・贈与の原理 贈与の始まりは「受け取り」。受け取ることなく開始できない。 (受け取らずに始めるものは、自己犠牲) 贈与の差出人には相手に「届いてくれるといいな」という節度が要求される。 贈与の受取人には「想像力」が期待される。 ・人間は大きな脳をもつため、早産で生まれる→子育てのために社会性が必要とされる=他者からの贈与を前提として生きる。 ・哲学とは概念づくり。言葉や概念は幸せに生きるために必要なテクノロジー。 ・私たちは「被贈与」に気付き、その負い目に動かされまた別の人へ返礼としての贈与をつなぐ。 ・交換の論理では「信頼」が生まれない。 最近は、ボランティア意欲はあるのに献血には興味のない人達 →献血には直接的なレスポンスがない=贈与ではなく交換を求めている。 ・贈与のつながりに疲れるとき 贈与が必ずと届くという信念、これが贈与だと宣言することは相手の思考のコントロールにつながる。親子の場合、子どもはいい子であろうとする。呪いとなる。 ・アノマリー(変則性、変則事例)科学的常識に照らし合わせたときに、うまく説明のつかないもの。 科学はアノマリーに気が付くところから始まる。そのためには、科学者たちの常識の総体(パラダイム)が必要。 贈与も同様に、市場経済というパラダイムにおいて、贈与というアノマリーが見える。贈与は市場経済を否定するのではなく、むしろ必要とする。 ・贈与に気が付くため(受け取りあうため)の勉強 過去の、今と違う言語ゲームを学ぶ。もし、そこに自分が生まれていたらと考える。この世界の壊れやすさ、偶然性に気が付く。

Posted byブクログ

2026/03/08

私には難易度高すぎた… ペイフォワードの引用の部分で、「贈与は受けることによって始めなければ贈与にならない、被贈与の経験がない贈与は犠儀になる」というところがよくわからない

Posted byブクログ

2026/02/23

サブタイトルに資本主義のすきまを埋める倫理学とある。リベラル系のアンチ資本主義本かと思いきや感傷系の内面掘り下げ本。字が大きく平易な文体で読みやすい。

Posted byブクログ