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サル化する世界 の商品レビュー

4.1

59件のお客様レビュー

  1. 5つ

    16

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2020/08/26

内田さんは日本を代表する現代の知性だと思う。 教育について述べているところは特に参考になった。 豊かさとは何なのか考えさせられます。

Posted byブクログ

2020/08/20

いろいろな話題に関する著者の解説。 自分自身が、周りに起きている現象について、あまり考えれてないことを気づかされる。

Posted byブクログ

2023/01/07

非常に些細な事だけど、プラスティックの廃棄問題からレジ袋の有料化が施行された。個人的に思うことは、袋って元々商店のサービスとして始まった商習慣であって、現行のレジ袋が公害に該当するというのなら(これも諸説あるけど)、昭和の昔の様に紙袋に戻せば良いだけで、『袋いるなら金をくれ』とい...

非常に些細な事だけど、プラスティックの廃棄問題からレジ袋の有料化が施行された。個人的に思うことは、袋って元々商店のサービスとして始まった商習慣であって、現行のレジ袋が公害に該当するというのなら(これも諸説あるけど)、昭和の昔の様に紙袋に戻せば良いだけで、『袋いるなら金をくれ』という話では無いと思った。 コンビニのpopに『レジ袋無料配布は終了しました』って書かれていたけど、ちょっと待て! それはオマエらが始めた事で、そもそも誰も頼んじゃねーぞ! なんでみんな当たり前の様に受け入れるんだろう? って、1円2円のケチ臭い事を言いたい訳じゃなくて、要するにシステムからの 『押し付けられてる感』が凄いのだ! 強調圧力とは違う、もっとシステマティックな強制が生活の些細なところから素知らぬ顔で近づいている…香港は対岸の火事では無いのかも知れない。 それでも選挙をすれば、『美しい』と『しっかりと』ばかりを繰り返す鸚鵡男の城が選ばれる… まぁ、選挙に行くのが既得権益を享受してるサル化した諸先輩たちばかりだから致し方ないのか。 この本を読んで、普段ことなかれ的に見過ごしている事(例えば役人達に蹂躙され放題の年金問題とかに)に『しっかりと(笑)』疑問を持っていないといかんなぁと思った。 何につけ、色々と噛み付いている感のある今作だけど、それだけこの世界には多くの瑕疵があるという事であって、以前に読んだ斎藤美奈子さんの著書のの中にあった社会主義や共産主義等のイデオロギーによるべを持たない正しい『左』の在り方だと思った。 しかし、 これだけ問題山積みだとコロナとは別に世界の未来は厳しそうだ。

Posted byブクログ

2020/07/18

久しぶり(?)に感動した内容でした。 感動というのは、ちょっと違うかもしれませんが 心に残るというか、揺さぶられるというか、そんな感じです。 50代男性のための結婚論-愉快に機嫌よく 性善説のシステムが一番コストがかからない 『コンテンツ』ではなく『マナー』の問題 その他いろいろ...

久しぶり(?)に感動した内容でした。 感動というのは、ちょっと違うかもしれませんが 心に残るというか、揺さぶられるというか、そんな感じです。 50代男性のための結婚論-愉快に機嫌よく 性善説のシステムが一番コストがかからない 『コンテンツ』ではなく『マナー』の問題 その他いろいろ・・ もういちど(何度か)読みたいと思う本でした。

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2020/08/19

内田樹氏が近代西欧思想のベースを あまりにもしっかと踏まえているので どこか「上から目線」 時折「傲慢さ」すら感じたのだが 内田氏はフランス現代思想の専門家だ。 仕方ない。 私はフランスベースなものを 思い切り斜めに見る癖がある。 大学の時のフランス語教師のせいである。 それ...

内田樹氏が近代西欧思想のベースを あまりにもしっかと踏まえているので どこか「上から目線」 時折「傲慢さ」すら感じたのだが 内田氏はフランス現代思想の専門家だ。 仕方ない。 私はフランスベースなものを 思い切り斜めに見る癖がある。 大学の時のフランス語教師のせいである。 それはいいとして ともかく そうだそうだ そういうことなのだ とうなずくことが多すぎる。 一つ一つ書いていったら 数十枚のレポートになってしまうので ここには書かないが 人とは 共同体とは 国家とは 教育とは 人生とは。。。 内田氏の論考は見事に一本筋が通っている。  批判しようと同調しようと 個人の自由だが 内田氏の言っていることが 理解できないのであれば それは民主主義社会に生きる上での 勉強が足りない。 (そういう私もまだまだであるが) 裏を返せば 一般市民が そこまで自ら学び考えないと 民主主義はまともに機能しない。 国民主権を主張するというのは それほどの覚悟と努力が要るのだ。 「お上が言うから」に安住し 事が起きて その「お上」に 「あんたたちの責任」と言われても 「そうかあ」とぼんやりし 挙句の果て 自分のことは棚に上げ 「お上」の手先になって 誰かを攻撃する。 そんな思考停止国家に 民主主義が根付くわけがない。 どこの国とは言わないが。 「中世化」と内田氏は書いていたが 少子化や反グローバリズムに加えて 新型コロナの登場で 世界はいま本当に 中世への回帰を強いられている。 これから世界はどうなっていくのか。 私たちはどうすればいいのか。 いま現在の 内田氏のお考えをぜひ伺いたい。

Posted byブクログ

2020/07/19

・気まずい共存について 今の日本の状況で僕が一番困っていることは、みんながシンプルでわかりやすい単一解を求めているということ。 われわれの生き方をとても息苦しいものにしている。 仕事でもなんでもに当てはまるなぁ。 ・英語についてや罪をみとめることについて印象に残った。 ・はじめ...

・気まずい共存について 今の日本の状況で僕が一番困っていることは、みんながシンプルでわかりやすい単一解を求めているということ。 われわれの生き方をとても息苦しいものにしている。 仕事でもなんでもに当てはまるなぁ。 ・英語についてや罪をみとめることについて印象に残った。 ・はじめは、難しげで読める気がしなかったけど身近な大学の話題があり、話など消費者としての学生とかすっとそうだなぁと感じた。

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2020/07/10

内田先生の文章を読み、そこから頭に浮かんだことを考える。あ、そういうことか、と1人では思いつかなかった考えに至る。それがうれしいし、ありがたい。より良く生きられるような気がする。 "スティーヴ・ジョブスはスタンフォード大学の卒業式で、とても感動的なスピーチをしました...

内田先生の文章を読み、そこから頭に浮かんだことを考える。あ、そういうことか、と1人では思いつかなかった考えに至る。それがうれしいし、ありがたい。より良く生きられるような気がする。 "スティーヴ・ジョブスはスタンフォード大学の卒業式で、とても感動的なスピーチをしました。(略) 「最も重要なのはあなたの心と直感に従う勇気を持つことである。あなたの心と直感はなぜかあなたが本当に何になりたいのかをすでに知っているからである。」 本当に大切なのは「心と直感」ではありません。「心と直感に従う勇気」なんです。なぜなら、ほとんどの人は自分の心と直感が「この方向に進め」と示唆しても、恐怖心で立ち止まってしまうからです。それを乗り越えるためには「勇気」が要る。  論理的に思考するとは、論理が要求する驚嘆すべき結論に向けて怯えずに跳躍することです。" 176ページ "悲観的にならない、怒らない、恨まない。そういうネガティヴな心の動きはすべて判断力を狂わせます。危機的状況下では判断力の正確さが命です。にこにこ機嫌よくしていないと危機は生き延びられません。眉根に皺寄せて、世を呪ったり、人の悪口を言ったりしながら下した決断はすべて間違います。すべて。ほんとにそうなんです。不機嫌なとき、悲しいとき、怒っているときには絶対に重大な判断を下してはいけない。これは先賢の大切な教えです。" 246ページ "人はやりたいことをやっているときに最もパフォーマンスが高くなります。難局に遭遇して、そこで適切な選択をするためには、他者の過去の成功事例を模倣することではなく、自分自身の臨機応変の判断力を高めた方がいい。そして、自分の判断力が高まるのは、「好きなことをしているとき」なんです。「自分は本当は何をしたいのか?」をいつも考えている人は「これをやりたくない」ということに対する感度が上がります。そして、生物が「これをやりたくない」9と直感することというのは、たいてい「その個体の生命力を減殺させるもの」なのです。自分の生きる力を高めるものだけを選択し、自分の生きる力を損なうものを回避する、そういうプリミティヴな能力を高めることがこの前代未聞の局面を生き延びるために一番大切なことだと僕は思います。" 277ページ

Posted byブクログ

2020/07/05

論理的に思考したうえで、導き出した結論が今と比較して飛躍した内容だったとき、それに向けて進めるかどうか。最後に必要なのは勇気。映画とか漫画のストーリー展開の話ではなく、毎日の行動の話です。今回の読後の収穫はこれでした。

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2020/07/05

著者が2016年~2019年に寄稿、話した内容をまとめた本。 日本の過去から現在、未来に渡る問題について鋭く論じられている。 特に、日本の民主主義や政治、歴史、戦争等、日本人が上手く処理できなかった結果、歪みが生じている部分についての問題と、 市場原理に委ねると劣化してしまう領...

著者が2016年~2019年に寄稿、話した内容をまとめた本。 日本の過去から現在、未来に渡る問題について鋭く論じられている。 特に、日本の民主主義や政治、歴史、戦争等、日本人が上手く処理できなかった結果、歪みが生じている部分についての問題と、 市場原理に委ねると劣化してしまう領域である教育・医療・介護等の分野について、問題提起と対策が述べられている。 私は、戦後生まれた日本の民主主義が、どのような経緯で消滅し、他の形態に取って代わってしまったかという話を特に興味深く読んだ。 著者によると、戦後の大人達は、厳密な民主主義を実現しようと取り組んでいたが、 その結果、大人達の威厳や権威付けがなくなり、 子供達(学生達)から「生身の個人」として大人達(先生達)が勝負を挑まれた結果、組織をまとめられなくなってしまい、 子供達(=筆者の世代)自身が「制度や組織でなく独力で勝負したい」として民主主義を殺してしまったと概観する。 そこで、もう一度組織をまとめ上げたのが、日本社会全体の「株式会社化」という現象であり、トップダウン(上位下達)方式が広まった結果、 合意形成に関わっていない成員達は「自分達には関係ない」と上層部の決定の失敗をあざ笑うようになり、 「自分達の失敗でもあるから、自分のこととして力を合わせて頑張ろう」という意識が持てなくなっているのが現状であると説く。 つまり、民主主義というのは、単なる多数決の制度ではなく、 失敗、失政のときに、できるだけ多くの人々が「自分も決めたことだから」と責任を感じて、全員で戦うための制度であったということが述べられている。 以上の著者の話を読んで、私は、日本の民主主義がどういう変遷を辿ったのか、民主主義とは何なのかということを知ることができて良かったと感じた。 他にも、日本やその他の国が「敗戦の総括」をできずに様々な弊害が生じているため、汚点を含めた「タフな物語」を作り上げることで過去の教訓を生かすことができるという話や、 母語の枠を超えて自由に考えるためには、外国語を学ぶこと、そして、母語を通じて、かつて言語を語って来た人々の記憶と経験の蓄積へ接近することだという話等、非常に示唆に富んだ話が数多くなされている。 「日本は今なぜこのような状況になっているのか。これからどうすればいいのか知りたい」という人にお薦めの本である。 (※読書メーターに投稿した文章を一部改編・追加して投稿)

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2020/06/30

筆者のブログからこの本を見つけた。 朝三暮四 偶然にも3月までの上司が記していた便りにも この言葉が出てきた。 筆者が述べるように 自分もこの言葉通りになってはいないかと 自省する機会ともなった。 コロナ禍でばら撒かれた10万円。 マスク及びマスク券。 いずれも後から税とし...

筆者のブログからこの本を見つけた。 朝三暮四 偶然にも3月までの上司が記していた便りにも この言葉が出てきた。 筆者が述べるように 自分もこの言葉通りになってはいないかと 自省する機会ともなった。 コロナ禍でばら撒かれた10万円。 マスク及びマスク券。 いずれも後から税として取られることは 分かってはいるものの やはりサル化してないだろうか。 人口減少を襲うハゲタカ問題の説は 何度も読み返しておきたい。

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