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サル化する世界 の商品レビュー

4.1

59件のお客様レビュー

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2021/04/10

混迷する今を見極め、長期的な視点に基づいて、今後の方策を立てるのに非常に参考になる一冊です。タイトルがすごい挑発的ですが、講演録や談話集が中心なので本文とはあまり関係ありません。

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2021/03/13

年々、より鬱々している日本社会について、その原因を批判しているエッセイ。 良くも悪くも極論だと思いました。大体7割くらいは賛成しかねて、のこりの3割には賛成。原因の考察と批判は納得する事が多いけど、そこからの改善案はあまり納得できなかった。なんだろう、具体的な根拠が欠けていたか...

年々、より鬱々している日本社会について、その原因を批判しているエッセイ。 良くも悪くも極論だと思いました。大体7割くらいは賛成しかねて、のこりの3割には賛成。原因の考察と批判は納得する事が多いけど、そこからの改善案はあまり納得できなかった。なんだろう、具体的な根拠が欠けていたからかな。

Posted byブクログ

2021/01/31

https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163911533

Posted byブクログ

2021/01/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

■感想: 読みたかった本、やっと読めた! わかりやすい日本語なのだが、私の知識のなさ故、何言ってるかわからない点も多々ありました。だからこそ面白かった! 内田樹さんの本をもっと読みたい。 ■メモ: ・自分らしさという呪い。 ・「成熟する」とは「複雑化」することであり、「変化する」ことである。3日前の自分とは別人になることである。 ・民主主義は国が好調であるときには極めて非効率的なものに見えるが、国難的危機のときには強い復元力を持つ。 ・デモクラシーとは、「敵と共生する、反対者とともに統治する」ということ。 ・あらゆる制度は人間が共同的に生きることを支援するために存在する。 ・天皇制はなぜ存続したのか。天皇制を利用すると占領コストが劇的に軽減することが確かだったから。 ・外国語を学ぶことの本義は、母語的な価値観の「外部」が存在するということを知ること。母語にはその語彙さえ存在しない思念や感情や論理が存在することを知ること。 ・目標言語は目標文化を理解するためにある。 ・教育の主体は集団(共同体)で、教育の受益者も集団。教育は集団の義務。共同体がこれからも継続して、人々が健康で文化的な生活ができるように、子供を教育する。 ・「これが世界だ」と思い込んでいる閉所から、子供たちを外に連れ出し、「世界はもっと広く、多様だ」ということを教えてること、これが教育において最も大切なこと ・結婚は、夫婦という最小の社会組織を通じたリスクヘッジであり、安全保障の仕組み。 ・高齢者にとって最も大切な生活能力は、他人と共生する力。理解も共感もできない他人とも何とか折り合いをつけることのできる力。

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2021/01/03

後20年で日本のシステムが行き詰まる そうかもしれない、、 年金、医療、教育など頭が痛い まず何の準備をするのか、考える機会を個の本は与えてくれる

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2020/12/31

2020/12/31 サル化する世界 内田樹☆☆☆ 教養主義 リベラルアーツ  日本は戦後を経済第一主義で乗り越えてきて、民主主義はモノにすることが出来なかった 「権利=要求」のみで「責任=負担」がない 政治の中心にも本質・大局がなく、コロナ禍という大波にこの国は漂流している 高...

2020/12/31 サル化する世界 内田樹☆☆☆ 教養主義 リベラルアーツ  日本は戦後を経済第一主義で乗り越えてきて、民主主義はモノにすることが出来なかった 「権利=要求」のみで「責任=負担」がない 政治の中心にも本質・大局がなく、コロナ禍という大波にこの国は漂流している 高度成長期、右肩上がりでパイが増えた時代は、利益分配の政治だけで有効だった。 人口減少下で、負担の分配が求められると、あらゆる組織が機能不能に陥った。 我々はここから再び立ち上がれるのだろうか?

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2020/12/01

教育は、 すぐには結果が出ない。 無駄なものが価値がないものとは限らない。 簡単には割り切れない。 「国家百年の計」だってこと、 エライ方々も知ってるはずなのにね。 「今さえよければ 自分さえよければ」 サル化する世界。 教育に、 市場原理を持ち込めば 費用対効果ばかりが重視...

教育は、 すぐには結果が出ない。 無駄なものが価値がないものとは限らない。 簡単には割り切れない。 「国家百年の計」だってこと、 エライ方々も知ってるはずなのにね。 「今さえよければ 自分さえよければ」 サル化する世界。 教育に、 市場原理を持ち込めば 費用対効果ばかりが重視され こどもたちは多分 「モモ」の灰色の男たちみたいに育つ。 や、教員が既に灰色の男たち化してるかな。 カサカサの、無表情の。 共同体として「群」で次世代を育てる。 弱者はいつかの自分。 丸ごと補い合って生きる。 誰かのために働くことができる人。 コミュニティと繋がれる人。 でありたい。

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2020/11/08

サルに失礼!トランプ落選の日に読了。サルだってボスが決まった後はルールに従うくらいの社会性はある。人間界、民主主義世界のリーダーと嘯く米国の迷走ぶり?ポピュリズムの蔓延は、もう止まらない、と暗くなるばかり。

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2020/09/29

どこを読んでも考えさせられ目を開かされる思いがするのですが、とりわけ深く頷いたのは「AI時代の教育論」という章と最後の堤未果氏との対談です。 堤さんの著作は読んだことはありませんが、発言の視野の広さや鋭さに、今日本を担う人たちはもっとこの人の話を聞くべきなのでは、と感じました。 ...

どこを読んでも考えさせられ目を開かされる思いがするのですが、とりわけ深く頷いたのは「AI時代の教育論」という章と最後の堤未果氏との対談です。 堤さんの著作は読んだことはありませんが、発言の視野の広さや鋭さに、今日本を担う人たちはもっとこの人の話を聞くべきなのでは、と感じました。 そして、この対談がコロナ禍以前に行われたことを思いつつ読み進めると、本当に日本の今の政府の腑抜けっぷりがより染みて震撼します。 内田先生は以前の著作のなかで、「僕は未来を予測して予言的に書き表しておく」というようなことを書いておられました。そうしたらそれがはずれたとしても、その予測と事実を検証することでまた新たな知見が得られるというようなお考えだったと思います。(細かな言葉で覚えてないのでニュアンスが変わってないと良いのですが…) 自分は本書のこの対談を読んでその事を思い出しました。 そして漫然と暮らしたり、世の中の制度に不服を募らすだけでなく、内田先生のように予測と事実を検証するという世間の見方と言いますか、世間との向き合いかたをしないとどんどんと流されてあほになっていくばかりなんだ、と痛感させられました。

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2020/08/31

ここでいうサルは、「今さえ良ければいい」という朝三暮四のサルのこと 死刑や敗戦について、なんとなくみんなが感じていることを 的確なことばで言語化してくれる。理詰めで納得させようとするのではなく感覚的なことも大事にしながら。そこがいい。

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