クスノキの番人 の商品レビュー
なんだが、においのない文章だなとおもった。 整ってて、奇麗な、癖のない(?)感じ。 淡々と書かれているからこそ終盤でのめり込む感覚があって好きだった。 でもけっこう先が読めるというか、わかるように誘導される感じがあってミステリー要素はほぼないかな。 東野圭吾読むの初めてだったので...
なんだが、においのない文章だなとおもった。 整ってて、奇麗な、癖のない(?)感じ。 淡々と書かれているからこそ終盤でのめり込む感覚があって好きだった。 でもけっこう先が読めるというか、わかるように誘導される感じがあってミステリー要素はほぼないかな。 東野圭吾読むの初めてだったので比較はできないんですけど、思ってた文体と違ったなぁという印象でした。
Posted by
「クスノキの番人」 その番人を任された青年とクスノキのもとへ祈念に訪れる人々の織りなす物語。 クスノキを巡るファンタジーと言うべきか、ミステリーと言うべきか。 不当な理由で職場を解雇され、その腹いせに罪を犯し逮捕されてしまう。このまま送検、起訴されるところを伯母である千...
「クスノキの番人」 その番人を任された青年とクスノキのもとへ祈念に訪れる人々の織りなす物語。 クスノキを巡るファンタジーと言うべきか、ミステリーと言うべきか。 不当な理由で職場を解雇され、その腹いせに罪を犯し逮捕されてしまう。このまま送検、起訴されるところを伯母である千舟によって釈放される。その代わりに課せられたものが、クスノキの番人になること。そこから玲斗とクスノキの物語が始まる。 主人公は玲斗である。あまり褒められた生き方をせず、将来の展望もないと言う玲斗には、不倫の子であることから卑屈になり、投げやりになっている節がある。そんな玲斗が、千舟やクスノキに会いに来る人々と関わるにつれ、自分の在り方を見つめ直し、最後には見違える程になる。 玲斗は主人公だが、やはりクスノキに祈念(本当は違うのだが)する人々も主人公だ。クスノキの祈念には謎が多く、見習いとしてやらされている玲斗は、何が何だかさっぱり分からない。その謎を解こうとして、人々の祈念に足を突っ込む訳だが、それが玲斗にとって大きな転機になる。 その祈念は二つ。一つは疎遠になっていた兄の預念を受け取りに来る弟とその家族の物語。こちらは感動的だ。もう一つは、大企業の跡取り息子として指名された長男の苦悩の末の決意だ。こちらは、玲斗と近い境遇の話であり、血は関係ないんだと思わせるストーリー。 どちらも通じて、念、想いの大切さが詰まっている。特に前者は、兄の苦悩や懺悔や感謝が詰まった預念を音楽で現し、それを受け取るシーンは良かった。前者だけでも十分だが、二つ組み込まれることで玲斗のクスノキの番人としての成長を垣間見える形になっている。 そして、千舟との最後の展開。クスノキの番人ではなく、一人の青年として玲斗が大きくなり、最後には千舟を待つ身となる。最後に見る玲斗は、もう見違えてしまう。久々に東野圭吾作品で、清々しい成長ストーリーを読んだ気がする。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
自分のことを誰かに伝えられるとしたらやりたいかと聞かれたら、少しテンションが上がるが、脳みそ丸ごとそっくりだけどねと言われると、そのちょっと上がったテンションが、もとに戻るだけでなく、下がるくらい覚悟がいると思う。 しかし、本人に直接でなく、間接的にしか伝えられない人っているだろうな。受け取りたい人もいるだろうな。 じゃあ、自分は・・・、できるだけ直接相手に伝えるようにしようと思う。
Posted by
先が気になるのに、一気に読んでしまうのがもったいなく感じ、毎日少しずつ大事に時間をかけて読みたいと思う作品でした。 初めての感覚です。 読み終わった今、今の情勢で、帰省もできずにいるけど、離れて暮らす母に会いたくなりました。
Posted by
Posted by
20200430 前評判通りの感動作。タイトル通りの内容からいくつかの人生を絡ませて、物語を仕上げる。謎ときでもあるし、成長物語でもある。良い物語だと思う。
Posted by
東野圭吾さんのさくひんらしく綺麗で読みやすくどんでん返しもあり、伏線も回収していく。 最後の方にウルッとくるし良かったです。 まぁ玲斗が出来過ぎなんじゃ?まぁ千舟さんの身内だから素材は良かったってことなのかな??
Posted by
またすっかり読書から離れてしまっていたが、会社の方から頂いたので読み始めた。 その木に祈れば、願いが叶うと言われているクスノキ。パワースポットっとにもなり、昼間は色々な人が訪れる場所になった。 本当のクスノキの力は夜にあるのだが、、、 クスノキ番人を任された青年(直井玲斗)...
またすっかり読書から離れてしまっていたが、会社の方から頂いたので読み始めた。 その木に祈れば、願いが叶うと言われているクスノキ。パワースポットっとにもなり、昼間は色々な人が訪れる場所になった。 本当のクスノキの力は夜にあるのだが、、、 クスノキ番人を任された青年(直井玲斗)と、クスノキのもとへ祈念に訪れる人々の織りなす物語。 不当な理由で職場を解雇され、その腹いせに罪を犯し逮捕されてしまった玲斗。 送検、基礎を待つ身になったところへ弁護士の接見が。弁護士の依頼人は年配の女性だった。千舟と名乗るその女性は驚くことに伯母であった。あまり褒められた生き方をせず、将来の展望もないと言う玲斗に彼女が命令をする。「あなたにしてもらいたいこと、それはクスノキの番人です」 クスノキの番人になった玲斗。 クスノキの番人とは何か!? クスノキに祈念する人とは何なのか? 祈念とは!?一体どういうことなのか? 東野圭吾の物語なのに、最初はちっとも東野圭吾らしさを感じられたなかった。 なかなか物語に入りきれずにいたが、そこは東野先生。 後半戦は一気に読み進められた。 クスノキの番人って何なの? クスノキって何をしてくれるの? 伯母の存在、依頼者、それぞれの物語が交差した時、感動が押し寄せてきた(ToT) 最後は最近いつも涙、涙。 私もおばぁになったってことか。。。
Posted by
期待して読んだけど、ファンタジーみたいな、 んー…。温かい読みやすいはなしでした。どちらかと言えば、映画とかにあればほっこりするかもしれなあ内容かな?と思います。若い人に読みやすいかもしれません。
Posted by
解雇された職場に盗みに入り逮捕された 直井玲斗は、弁護士費用を支払ってくれた 伯母から、クスノキの番人をするように 命じられる。そのクスノキに祈れば、願いが 叶うと言われていて…。
Posted by