丸の内魔法少女ミラクリーナ の商品レビュー

村田沙耶香(著者)

2022/09/29

世界観がすごい、本当に村田沙耶香さんは天才だと思う。どの作品も面白かった。1番好きなのはミラクルリーナだった、私も変身したいと思った。心の中なら誰にもバレない怪しまれない。さっそくセーラームーンのコンパクトを買おうと思う。笑
初恋の子を監禁する話も気持ち悪くて好きだったし、性別を隠す学校の話も、怒りの感情がない「なもむ」もなんとなく現代的な感じがした。近い将来なもむは使われるのではないか...

2022/09/26

短編４話とも荒唐無稽な設定なのに不思議な説得力で引き込まれる。
世代ごとの人格がファッションの流行のように造られる世界の話「変容」が特に面白かった！

2022/09/10

村田ワールド全開☆！この方の作品でしか味わえない、なんとも言えない世界観が好きです。時空から捻じ曲がるような、常識の斜め上から降ってくるような、、やっぱり凡人の言葉では表現出来ないこの独特な世界観を、是非手に取って感じて欲しいです。

2022/08/31

村田さんらしい作品でした。特に、「無性学校」は性別という現在のところ重要で大きな隔たりがないのにも関わらず、性や恋愛を意識する若者たちに生命力の強さを感じました。

2022/08/30

コンビニ人間みたいだなと思って読んだらそうだった。

日常生活の雰囲気から入りながら、世の中が少し変わったら、という切り口で、「普通」って何なのかを訴えるような作風。

いつまにか共通認識や言語感が作られていくような感じ。

2022/08/30

2022年8月
「変容」
時代が変わって価値観が変わる、変化すること自体はいいことか悪いことかという観念は含まれないはずだが、
「前時代的」というと否定である。いいか悪いか置いておいて、とにかく時流に乗っていかないといけないのだ。まるでファッションの流行のように。
きっと誰しも日常感じている小さな違和感を増幅し、輪郭をくっきり描いてみせる、村田沙耶香がまみまぬんでら。

2022/08/21

○「丸の内魔法少女ミラクリーナ」
小学校の時に魔法でヒーローに変身をして
悪と闘う遊び
大人になった今も魔法の国の動物「ポムポム」を鞄にひそませているリナ
リナはミラクリーナとなって皆を笑顔にする！

○「秘密の花園」
初恋相手の早川君を千佳は同意をとって
一週間千佳の自宅で監禁する
千佳の外出の時と早川君が寝る時は手錠をかける
携帯電話は没収
食べ物は与えてお風呂や寝ることは禁止しない

○「無性教室」
学校では髪をショートカットにして
服装もシャツにパンツ
(胸は締め付けて分からないように)
主語は「僕」
ユート(女)はセナに恋をする
セナの性別を知ろうとするが分からない

○「変容」
怒りや性交が良しとされない社会
流行る人柄を会議で決めようとする
右にならえの世界

4つの短編集

村田紗耶香さんは天才!!
「変容」はくすくす笑いながら読んだ
笑いながら読んだ小説は久しぶりだった

純粋な幼い頃の気持ち、性、性交、怒り、悲しみ
時に面倒でみっともなく煩わしい
でも、そんなものだからこそ大切で愛おしい
それをこの本は教えてくれる

2022/08/19

はじめて村田沙耶香さんの作品を読んだ。
日常でありそう、、？なシチュエーションを盛ったような話(丸の内魔法少女ミラクリーナ)もあれば、SF感強めな話もあり、バリエーションに富んでいて飽きずに読めた。
他の作品も少しだけ違うけど今を風刺したような世界を感じるものが多く面白そうなので気になる。

2022/08/13

どの短編も大好きなお気に入りの一冊です。
恥ずかしながら、村田沙耶香さんの作品はこちらのミラクリーナが初めて。入門には最高だったと思っています。

村田さんの作品はどれもあらすじが面白く、それに惹かれて本編を読むと、どれも期待値をはるかに超えた面白さがありました。

特に気に入っているのは、『変容』です。
こんなにエキサイトした読書体験は初めてでした！読後しばらく興奮が冷めやらず…なるほどこれが、まみまぬんでら。実にまみまぬんでらなのです。そうとしか言いようがありません。
ネタバレ抜きで一度読んでいただきたいので、深い話ができないのがもどかしいのですが…。

パブリック・ネクスト・スピリット・プライオリティ・ホームパーティーやらエクスタシー五十川という単語が妙に響きが良くて面白いなあと思っていたところに突然のまみまぬんでら。
本を読んでいただけなのに、私自身も最後の最後に変容してしまっていたのです。
作者の村田さんは、宗教団体の教祖になれる才能もお持ちだと思います。

2022/08/09

秘密の花園、変容がとてもよかった　

一般的な幸せを理解できない私を肯定してくれる。この世界に生きたい、切に。