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丸の内魔法少女ミラクリーナ の商品レビュー

4

202件のお客様レビュー

  1. 5つ

    62

  2. 4つ

    66

  3. 3つ

    46

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

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2023/04/26

表題作も面白いが、「無性教室」と言う短編がすごく良かった。 今っぽいテーマでありながら、ここまで「自分の言葉」で「性に対する違和感」をぶつけられる奴は、現代では村田沙耶香しかいない、と思う。

Posted byブクログ

2023/04/25

この世に魔法少女なんていないけれど、魔法少女になることは出来るのかも。たとえ30過ぎてても…。小学生の時友人と2人で始めた魔法少女ごっこが27年たった今でも続いているOLの主人公2人組。楽しくてかわいくて、ほんとにピンチの時に変身(したつもり)して敵(DV彼氏)をやっつけたくだり...

この世に魔法少女なんていないけれど、魔法少女になることは出来るのかも。たとえ30過ぎてても…。小学生の時友人と2人で始めた魔法少女ごっこが27年たった今でも続いているOLの主人公2人組。楽しくてかわいくて、ほんとにピンチの時に変身(したつもり)して敵(DV彼氏)をやっつけたくだりは痛快でした。この表題作の他3編の短編。最後の『変容』もとても面白かったです。現実にも世の中はどんどん変わってきていて、Twitter見ていてもジェンダーレストイレとか、「写真はご遠慮下さい」の意味は絶対撮っちゃダメではなく少しなら撮ってもいい意味だとほんとに解釈していた人がいる、とか、まあまあそれは驚くことばかりだけど、そうなのだ、世の中は変わっていくのだ。まみまぬんでら。

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2023/04/24

最高!村田沙耶香の小説はどれもいい。 これは短編集。一つ一つをもっとたっぷり読みたい。 常識と思ってるもの、一見不要そうなものを消し去ると大切なものが見えてくるような。

Posted byブクログ

2023/04/23

丸の内に魔法少女が居るなら、私もミラクリーナに変身できる気がする。各地にミラクリーナがいれば社会がもっと明るくなる、、、なんて思ったがいま明るく職場を盛り上げてくれるあの人も、優しくフォローしてくれるあの人も実はミラクリーナなのかも。励まされた!

Posted byブクログ

2023/03/29

村田さんの発想力が爆発してました。そして何度も肩を震わせました。絶対にありえないとは言い切れないどこかゾッとする世界観なのに笑わせてもくれるなんて。最後の話は笑い声が出そうになりました。

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2023/03/24

村田沙耶香さんの本はいつも読んでる間不安な気持ちになる。怖さをずっと感じてるけど、読んでしまう。ミラクリーナの話が、1番好き。予想に反して和んだ。

Posted byブクログ

2023/03/23

4つの短編が入った短編集。最後の『変容』がとても好きで星は5にした。 どれも価値観を揺さぶってきて、素晴らしい短編集だった。 まさにまみまぬんでらだった。何を言ってるかわからないと思うけど、読んだらわかる、まみまぬんでら。 僕にとって読んで裏切られたことのない小説家を3人挙げる...

4つの短編が入った短編集。最後の『変容』がとても好きで星は5にした。 どれも価値観を揺さぶってきて、素晴らしい短編集だった。 まさにまみまぬんでらだった。何を言ってるかわからないと思うけど、読んだらわかる、まみまぬんでら。 僕にとって読んで裏切られたことのない小説家を3人挙げるとしたら村上春樹、今村夏子、そして村田沙耶香になる。 村田さんの小説はとにかく面白い。純文学とエンタメが両立してるあたり、普通じゃない。そして、実際彼女の書くテーマも人が普通であるかどうか、だったりする。 ようするに彼女の小説はだいたいにおいて普通であることと、普通じゃないことについて書かれている。で、普通じゃないことってしばしば、面白いことが多い。なぜなら、普通じゃないからだ(そのままだけど)。 それが彼女の書く小説すべてにエンタメ感があると読者が思う理由だったりするのかなと思う。つまり村田さんの小説は構造的に面白くなるようになっているという僕の仮説だ。だから村田さんは僕の想像では計算して面白い小説を書いてるというよりは、真面目に書きたいことを、もちろん計算して(面白さはとくに考えず)書いて、その結果面白かったなんてこともあったりするんじゃないか。でもミラクリーナを読んでやっぱり計算して面白く書いてそうな気もしてきた(どっちだ)。

Posted byブクログ

2023/03/14

久しぶりの読書、読みやすそうな薄さ、知ってる作者さん…と思いながら本屋を探して見つけた一冊。コンビニ人間が好きだったので読みましたが、期待を裏切らない面白さでした。 「変容」の怖いけど笑っちゃう感じは村田さんならではだなぁと思いつつ、「今ってうっすらこういう社会になりつつあるよう...

久しぶりの読書、読みやすそうな薄さ、知ってる作者さん…と思いながら本屋を探して見つけた一冊。コンビニ人間が好きだったので読みましたが、期待を裏切らない面白さでした。 「変容」の怖いけど笑っちゃう感じは村田さんならではだなぁと思いつつ、「今ってうっすらこういう社会になりつつあるような気がするんですけど、どう思いますか?」って聞かれたような気分になった。魂のステージがどうとか、パブリック・ネクスト・スピリット・プライオリティ・ホームパーティーの話になった時はその胡散臭さに笑いが止まらなかったけど、「魂のステージが下だから怒りなんて感じるんですよ」という一言にはちょっとドキッとして。自分がある程度大人になった、なんて思い上がりかもしれない自負があるせいか、例えばなんかこう…自分からしてみたらものすごくくだらないこと、子どもの頃だったらムキになってたかもしれないようなことでイライラしている大人を見ると「その歳でまだそのレベルなの…?」なんてことを思ってしまうことがあるわけで。それは作中に出てくる「魂のステージが下だから」という目線と変わらないんじゃないか…?なんてことを思ったりしました。 一番好きなのは「無性教室」です。性別なんてものがあるから問題が起きるんだ!という考えのもとでかなり強引な校規が浸透している学校の中で、自分の性に揺れたり疑問を持ったりする過程にひと味違う青春の尊さみたいなものを感じました。特にクライマックスは…なんというか、こう…まみまぬんでら…

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2023/03/05

2023.02.26 読了。 表題作がめちゃくちゃ面白かった。 感想はブログにて。 https://newblushingviolet.com/miraclena/

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2023/02/26

面白かった! 村田さんは芥川賞のコンビニ人間しか読んでいなかったけど、文庫の表紙に惹かれて。表題作はわりとスッキリ。んが、後半二作はワールドが炸裂していた。短編だから楽しめたかもしれない。

Posted byブクログ