紙鑑定士の事件ファイル 模型の家の殺人 の商品レビュー
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紙鑑定士、という初耳の仕事が出てくる話。 なんでもそうだけどマニアックな人はすごい。 この本を買うなら単行本しかない。 というか、文庫本でああいった紙質の違いなどの お遊びってやってくれるのだろうか。 読者的にはとても楽しめたのだけど。 正直言って話自体はそこまで傑作とは言えないかな… と思わなくはない。 まず動機が意味不明でオカルトすぎる。 (おそらく裁判では心神喪失で争うんだろうなぁ) 最終的に美女がオタクと結ばれたり なんやかんやで元サヤか?と思うようなところは ご都合主義というか理想を盛り込んだな、と感じた。 なので本当は星3つなのだが、 舞台となった地名が知っているところであり ちょっと嬉しくなったので星4つとした。
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紙鑑定事務所を営む渡部。職業柄、紙に関する知識は豊富。その特技を生かし、紙を手掛かりに謎を解いてゆく。ある時、「妹を探してほしい」と妹の部屋にあったジオラマを持ってある女性がやってきた。仕事で知り合いになった模型職人・土生井とともに行方不明の妹を見つけようとする。 紙鑑定士という...
紙鑑定事務所を営む渡部。職業柄、紙に関する知識は豊富。その特技を生かし、紙を手掛かりに謎を解いてゆく。ある時、「妹を探してほしい」と妹の部屋にあったジオラマを持ってある女性がやってきた。仕事で知り合いになった模型職人・土生井とともに行方不明の妹を見つけようとする。 紙鑑定士というと専門的な紙やら何やらでどっぷり紙の世界に浸るのかと思いきや、紙鑑定だけでなく、模型職人との事件ファイルですかね。模型職人も個性的な人で楽しめましたが…まあ、紙鑑定という方が、あまり馴染みがないし、人目を引くかな。 渡部も土生井、どちらもオタクで専門知識を駆使し、謎を解いてゆくところが、興味深かったし、その知識だけでなく、滞りなく、最後まで楽しみながら読めました。 それにしても「紙」とは渋いね。
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かなり強引で都合の良いストーリーでしたが、じわじわと盛り上がっていき、単純に楽しめました。主人公の感情や行動に共感できる部分が多かったのもプラスでした。
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実際に証拠品の「警察署に届いた手紙」の紙がついてるのがイキ! 紙鑑定士のもとになぜかやってきたジオラマ、模型にまつわる事件。 サクサク謎を解いちゃう土生井がすごすぎで、話の展開が若干強引気味だけど、渡部と土生井のスマホのやり取りも微笑ましいし、最後にいきなり出てくる真理子もなかな...
実際に証拠品の「警察署に届いた手紙」の紙がついてるのがイキ! 紙鑑定士のもとになぜかやってきたジオラマ、模型にまつわる事件。 サクサク謎を解いちゃう土生井がすごすぎで、話の展開が若干強引気味だけど、渡部と土生井のスマホのやり取りも微笑ましいし、最後にいきなり出てくる真理子もなかなか強烈キャラだし、続編すごく期待してる。
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このミス大賞作品。こういうマニアックなミステリーが出てきて嬉しい。事件の深刻度具合が高すぎるので、続編が出るなら、もうちょっと素人探偵っぽい事件をサクサクと読みたいなぁとも思いました。 2020/8/11読了
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紙の鑑定士という耳慣れない資格がまず好奇心をつついてくる… 日常に溢れる紙たちの 一枚・一片に、作り手の想いや選んだ人間の想いが込められている事が、主人公・渡部の流れるような解説によって語られて行く。 「紙」と言えば、 大好きな本、三浦しをんさんの「舟を編む」の中で、作り手が...
紙の鑑定士という耳慣れない資格がまず好奇心をつついてくる… 日常に溢れる紙たちの 一枚・一片に、作り手の想いや選んだ人間の想いが込められている事が、主人公・渡部の流れるような解説によって語られて行く。 「紙」と言えば、 大好きな本、三浦しをんさんの「舟を編む」の中で、作り手が辞書に使用する紙を選ぶのに、その手触り、香り、機能性にこだわり抜いていたのを思い出した。 そしてもう一人、 大企業の製品偽装を指摘した為に業界から抹殺された伝説のプロモデラー・土生井昇。 その、深遠な知識と洞察力で渡部を事件の真相へと導いて行くのだが、そのビジュアルとのギャップがたまらない
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紙を神と勘違いした女の子が鑑定士と探偵を間違えて依頼に来た、というコミカルな冒頭から、猛暑の中歩き回る渡部くんに同情しながら事件を一緒になって追う。 事件の内容ももちろんだけど登場人物の誰もが個性的で魅力的でおかしい。メールでしか登場しない野上さんでさえもおかしい。 また、高尾に住む仙人のような土生井さんの安楽椅子探偵ぶりは極めつけだ。 とにかく読ませる今、リアルタイムな本で、 LINEやGoogleの知識も「電脳先生」に教わる事ができる。 しかも、蘊蓄ネタばかりで知的好奇心を満足させて頂ける。マニアックな読者ならば。 そして、事件の進展は、読者の知らなかった元カノによってグイグイ進み~~ その彼女との曰くありげな前の本も読みたくなる。
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紙鑑定士という紙のプロが事件を解決するというのは面白い。 ただストーリの要は「紙」よりも「模型」が中心となっているのがちょっと残念。 全体的にテンポも良く気持ちよくストーリーが展開していくがミステリーとしてもうひとひねりがあったらもっと面白くなるんじゃないかなあとも思いました...
紙鑑定士という紙のプロが事件を解決するというのは面白い。 ただストーリの要は「紙」よりも「模型」が中心となっているのがちょっと残念。 全体的にテンポも良く気持ちよくストーリーが展開していくがミステリーとしてもうひとひねりがあったらもっと面白くなるんじゃないかなあとも思いました。 紙鑑定士が紙の知識だけで謎を解く次回作に期待。
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読みやすい推理小説でした。 紙鑑定にプラモデル、身近でない話でしたが、何事もあたりをつける能力(センス)って大事ですね。 それに、本自体をマジマジと見て触った事はなかったんじゃないかな? 私は帯の紙が好みでした。帯ってカバーしてないとすぐ破れちゃうから、ちょっと厚みがあっていい。...
読みやすい推理小説でした。 紙鑑定にプラモデル、身近でない話でしたが、何事もあたりをつける能力(センス)って大事ですね。 それに、本自体をマジマジと見て触った事はなかったんじゃないかな? 私は帯の紙が好みでした。帯ってカバーしてないとすぐ破れちゃうから、ちょっと厚みがあっていい。しかし、文庫での再現は大変だ。
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紙の鑑定士が神探偵と勘違いした女性からの依頼で事件を追う事になる、と言う話。文章は荒削りだし、調子良く事が運んだりと都合が良すぎたが、発想が今までになくてユニーク。しかもここぞと言う時の武器には唖然として笑った。楽しかった。
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