3月のライオン(15) の商品レビュー
お久しぶり、零ちゃん大きくなったねえ。 と言いたくなるような巻でした。 日常の一日ゞを丁寧に積み重ねて成長した姿を、将棋で見せてくれたと思います。 ブンちゃんはきっと虹の向こうで、お母さんをみててくれるのでしょうね。
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ほんわかとした内容を思って読み始めたら、とても重くて、でも彼の葛藤を描かないといけないのはわかってて、幸せになって欲しくて、色々つらかった
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ブンちゃんの旅立ちが書かれていて 見るたびに 「ブンちゃーーん ブンちゃーーーーーん」 羽海野先生本当にお辛かったと思う お空でたくさんの仲間たちと 友達になることを夢見て 虹の橋を渡るブンちゃん もう 泣けて・・泣けて
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あづさくん、いいキャラしてる。元天才と呼ばれていたけど、そこであぐらをかかずに、楽じゃない道を選んで挑んでいくのってすごい。 田中さんの50過ぎて、さらにパワーアップした将棋を指してくるのも、年齢をやらない言い訳にしないってすごい。 もう、なんか、すごいしか出てこないけど。 本編...
あづさくん、いいキャラしてる。元天才と呼ばれていたけど、そこであぐらをかかずに、楽じゃない道を選んで挑んでいくのってすごい。 田中さんの50過ぎて、さらにパワーアップした将棋を指してくるのも、年齢をやらない言い訳にしないってすごい。 もう、なんか、すごいしか出てこないけど。 本編じゃないけど、ぶんちゃんのこととか、羽海野先生のご家族のこととか、感情を揺さぶられるものが多すぎる巻だった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ひなたの待つ駒橋高校の文化祭にぎりぎりで間に合った零。後夜祭のファイヤーパーティーの中で、ついに零からひなたへある思いが伝えられる。出会ってからの日々や思い出が心に浮かんでは消える時間。そこでふたりの間を行き交う思いは──。 一方、棋戦シーズンも真っ盛りを迎える。「天才」に異様な嫉妬を燃やす「元天才」の中堅棋士、重厚な棋風に経験という厚みを加えたベテラン棋士、対局するは一筋縄ではいかない相手ばかり。盤を挟んだ相手との静かなる対話を通して、己自身とも向き合う零。振り返るこれまでの道のり、そして感じる成長とは…。(Amazon紹介より)
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僕が失くしたもの 手に入れたもの 僕がこれから失くすもの ──そして失くしたくないもの ──その全部を乗せて 大きな河はただ 流れていくのだ 月を映して 零くんは、成長したかと思ったら後もどりして、を繰り返してばっかりに思えるけど、いつの間にかずいぶん成長したんだな...
僕が失くしたもの 手に入れたもの 僕がこれから失くすもの ──そして失くしたくないもの ──その全部を乗せて 大きな河はただ 流れていくのだ 月を映して 零くんは、成長したかと思ったら後もどりして、を繰り返してばっかりに思えるけど、いつの間にかずいぶん成長したんだなあと思った15巻。 この本を、「りゅうおうのおしごと!」とマンガ「うつ病九段」と併せて読むとまあ世界が広がって面白いですよ。
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羽海野チカ『3月のライオン 15』(ヤングアニマルコミックス、2019年)は桐山零が将棋の壁にぶつかる。林田先生は適切に問題を把握する。その上で「(ひなたと二人で作った)おにぎりだけは絶対に手放すな」と言う。本作品が将棋漫画である以上に、居場所探しの漫画であることを示している。 ...
羽海野チカ『3月のライオン 15』(ヤングアニマルコミックス、2019年)は桐山零が将棋の壁にぶつかる。林田先生は適切に問題を把握する。その上で「(ひなたと二人で作った)おにぎりだけは絶対に手放すな」と言う。本作品が将棋漫画である以上に、居場所探しの漫画であることを示している。 将棋漫画と言えば将棋一筋の愛すべき将棋馬鹿の物語というイメージがある。しかし、本作品の当初のイメージは異なっていた。その後は将棋馬鹿達が描かれてきたが、やはり一番のテーマは居場所探しであった。 将棋一筋の将棋馬鹿は選択と集中の体現である。選択と集中は昭和の日本的経営に対する米国流の経営手法として20世紀末から支持された。しかし、日本の伝統的なエキスパートは選択と集中を実践していた。戦後昭和の高度経済成長期の常識が異端と言えるかもしれない。 桐山の対戦相手の野火止あづさ六段は、まさに将棋一筋の将棋馬鹿である。しかし、その野火止よりも幼少期の悩みを抱え、今は恋愛を満喫する桐山や子育ての苦労を抱えていた田中七段の方が強い位置付けになっている。登場人物に「田中七段が将棋一本に突き進める人生だったら、どんな将棋指してたのかなあ」と言わせているが、それは「別の将棋」とあっさり返されている。将棋一筋で名人を目指すよりも自分の居場所を重視するもの県理になりそうである。
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野火止あづさ六段の言葉が響く。ここまで熱くなれることはなかったけれど。 近道ばかり探していた気がする。
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真っ暗な部屋の中を自分の判断だけを頼りに決めて進む、そんな場所に降りていかなければならない苦痛が、心の拠り所のなかった以前よりも、自分を包んでくれる人達の暖かさを知った今の方が大きく感じるという矛盾。一度大切なものを全部一瞬で失ったことがある零であるからこそ感じる矛盾なんだろう。...
真っ暗な部屋の中を自分の判断だけを頼りに決めて進む、そんな場所に降りていかなければならない苦痛が、心の拠り所のなかった以前よりも、自分を包んでくれる人達の暖かさを知った今の方が大きく感じるという矛盾。一度大切なものを全部一瞬で失ったことがある零であるからこそ感じる矛盾なんだろう。キャンプファイヤーを遠目に見ながらひなちゃんと語り合ったその思い出が、ひなちゃんが作ってくれたシチューの暖かさが、ずっとずっと、これから先も零を包んでいて欲しいと願わずにはいられません。失ったもの、手に入れたもの、これから失くすかもしれないもの、失くしたくないもの…その全部を乗せて流れていく河の流れ。行き着くところは何処なのだろう?分からないけれど、前を進んでいくのだろう。それが人生。 零が、自分の抱えてきたものが自分のことだけで出来ていたからと言って、自分以外の重さも背負って生きてきた田中七段よりも小さいとか、考えなくていいと思う。どちらが大きいとか小さいとか、重いとか軽いとか、そんなんではないと思う。恥ずかしいとか不甲斐ないとか、思わなくていいと思う。 将棋のことは何も分からない私が言うのもなんだけど、零はもっと、自分を追い詰めないで、大切な人を手放さずに生きて行って欲しい。 ブンちゃんの語りが各話ごとに入ってきてうるうるしました。ブンちゃんの独特な愛嬌顔が好きだったので、羽海野先生のTwitterでブンちゃんの悲報を聞いた時はとても悲しかったです。ブンちゃんどうか安らかに…。
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零くんにとって将棋は自分が生きるための手段であり、自分の価値を示すための手段になっていた。将棋で勝ち続けることが自分のアイデンティティの全てを担っていたのが、あかりさんやひなちゃんとの出会いで将棋の勝敗に関係なく自分を肯定し、価値を見出してくれる場所を見つけた。それは同時に将棋に...
零くんにとって将棋は自分が生きるための手段であり、自分の価値を示すための手段になっていた。将棋で勝ち続けることが自分のアイデンティティの全てを担っていたのが、あかりさんやひなちゃんとの出会いで将棋の勝敗に関係なく自分を肯定し、価値を見出してくれる場所を見つけた。それは同時に将棋に対するハングリー精神を失ったかのようにも思えるけど、そんなことはきっとなくて、将棋以外の場所を見つけて、それを失いたくない自分に気づいた零くんはもっと強くなるんやろうなぁと思った。 7/24(日) あづさの話も林田先生も魅力的。
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