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デトロイト美術館の奇跡 の商品レビュー

3.7

203件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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2023/07/17

 ハッピーな結末であり、大変嬉しく、幸せな気分で作品を読ませてもらいました。アートには、人を動かす大きな力がありますね。  デトロイト美術館のコレクションは友だちであると言う愛のある言葉にも感動をしました。また、日本でデトロイト美術館展をやってもらえないだろうか。

Posted byブクログ

2023/07/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

原田さん作品2作目読了。薄くて読みやすそうだから手に取ったら、実話をもとにして書かれてあって、ドキドキ感もありながらすらすらと読めた。他の本にも書かれてあったけど、美術館にある作品をお友達と呼べるまで、通って愛着を持てることはすごいなと思う。そしてデトロイト市民や全世界でそう思っている人がいたから、寄付も集まって閉館の危機を免れたと思った。地元の美術館にすごーく行きたくなった。

Posted byブクログ

2023/06/20

登場人物全員が実際に存在するように錯覚してしまうほど作り込まれていて、取材を徹底的にしたんだろうなと思いました。 登場人物それぞれがデトロイト美術館を愛してることが伝わってきて、そんな素敵な人が沢山いる素敵な街、デトロイトに行ってみたいと思いました。

Posted byブクログ

2023/06/16

アメリカ、ミシガン州のデトロイト美術館を舞台にしたアート小説。 実在する登場人物は、第二章のロバート・タナヒル(デトロイト美術館に死後コレクションを寄贈したコレクター)のみ。 時間が前後しながら四章が繋がっていて、感動的だった。美術館の絵が「友人」と呼べるほど身近な存在なのは、...

アメリカ、ミシガン州のデトロイト美術館を舞台にしたアート小説。 実在する登場人物は、第二章のロバート・タナヒル(デトロイト美術館に死後コレクションを寄贈したコレクター)のみ。 時間が前後しながら四章が繋がっていて、感動的だった。美術館の絵が「友人」と呼べるほど身近な存在なのは、とても素敵で羨ましい事だと思った。日本にも沢山の美術館があるので、私もそういう存在を見つけることをこの先楽しみにしたいな、と思わせてくれるお話。 「マダム・セザンヌ」、観てみたいな。

Posted byブクログ

2023/06/15

美術館の危機を周囲からの寄付で救うという内容。寄付大国と言われているアメリカらしいと感じました。何より市民の美術に対する愛情が素晴らしい(守り抜くぞという覚悟みたいなものを感じた)そして、ピンチの時に何を選択するのかという決断力も素晴らしかったです。 寄付をしてでも守りたいくら...

美術館の危機を周囲からの寄付で救うという内容。寄付大国と言われているアメリカらしいと感じました。何より市民の美術に対する愛情が素晴らしい(守り抜くぞという覚悟みたいなものを感じた)そして、ピンチの時に何を選択するのかという決断力も素晴らしかったです。 寄付をしてでも守りたいくらい大好きな作品があるって正直羨ましいし、私もそんな作品に出会うためにも、今後美術に触れる機会を増やそうと思いました。

Posted byブクログ

2023/05/26

アートは友だち。美術館は友だちの家。家から友を追い出さないために、手を貸したい。アートとこんな素敵な「友情」を育む人々が起こした奇跡!

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2023/05/14

アメリカの保険制度が厳しいという知識だけはあったが、やはり現実的な描写を読むとその大変さがとても理解できた。 たった一つの作品が、色々な人との関わりでそれぞれの人生の一部になっているというところが、主人公の妻も言っていたように「友達」らしいところなのかなと感じた。 私も、誰か...

アメリカの保険制度が厳しいという知識だけはあったが、やはり現実的な描写を読むとその大変さがとても理解できた。 たった一つの作品が、色々な人との関わりでそれぞれの人生の一部になっているというところが、主人公の妻も言っていたように「友達」らしいところなのかなと感じた。 私も、誰かの人生の大切な一場面に関われていたらいいな。

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2023/05/19

デトロイトで生まれ育ち、40年ものあいだ自動車工場で溶接工として働き、長引く不景気の影響を受けて今は無職となったフレッド・ウィル。亡くなった妻・ジェシカとたびたび訪れていたDIA(デトロイト美術館)にひとり向かえば、今日も「彼女」がフレッドの到来を待っている。 ポール・セザンヌ作...

デトロイトで生まれ育ち、40年ものあいだ自動車工場で溶接工として働き、長引く不景気の影響を受けて今は無職となったフレッド・ウィル。亡くなった妻・ジェシカとたびたび訪れていたDIA(デトロイト美術館)にひとり向かえば、今日も「彼女」がフレッドの到来を待っている。 ポール・セザンヌ作《マダム・セザンヌ(画家の夫人)》。 美人ではなく、微笑みを浮かべるわけでもなく、けれど何度向き合っても飽きることがない。不思議な魅力を持つ肖像画に、フレッドは妻の面影を重ねていた。 “アートはあたしの友だち。だから、DIA(デトロイト美術館)は、あたしの「友だちの家」なの” ジェシカが愛した友だちをフレッドもまた愛していた。しかしある日、デトロイト市が破綻。市営であったDIAのコレクションは売却の危機にさらされる。 「友だちの家」を守るために、フレッドが差し出したささやかな、そして精一杯の気持ちとは――? 2013年7月、米国自治体として過去最大の負債を抱え財政破綻したデトロイト市。財政再建のために市立美術館であったDIAはコレクションの売却を迫られる。デトロイト市で人生のほとんどを過ごしてきた老人フレッド・ウィル、とDIAのキュレーター、ジェフリー・マクノイドの出会いと、デトロイト美術館を支援し数多くの作品を寄贈した近代美術コレクターの一人、ロバート・タナヒルの最晩年とともに描かれる、デトロイト市民に育まれ守りぬかれた彼らの奇跡の美術館の物語。 アートは友だち。DIA(デトロイト美術館)は、あたしの「友だちの家」。 ピカソやゴッホ、名だたる名画を集めた美術館に、私もそんな風に美術館に親しみを持てたなら。一葉のセザンヌ夫人の肖像画に、じっと見入ってしまう不思議を、私も感じられたなら、その時、いったい何を思うだろう。

Posted byブクログ

2023/04/29

デトロイト、財政破綻と聞いて、てっきり実話と思っていたけどフィクションだったなんて・・・。しかしながら、今回もマハさんに導かれて、どっぷりと絵画の世界にハマっちゃった。緊急事態宣言下だけど、急に美術館へ行きたくてたまらない。(o^^o)

Posted byブクログ

2023/04/25

「マダム・セザンヌ」 ずっとみつめていたい、みつめられたい ちゃんと表紙に「絵」が載ってるいるので、 何度も表紙に戻って、登場人物たちの想いを辿ることができます! 「史実に基づくフィクションです」 って書いてなきゃ事実だと思ってしまいます。笑 アートに、アートを取り巻く...

「マダム・セザンヌ」 ずっとみつめていたい、みつめられたい ちゃんと表紙に「絵」が載ってるいるので、 何度も表紙に戻って、登場人物たちの想いを辿ることができます! 「史実に基づくフィクションです」 って書いてなきゃ事実だと思ってしまいます。笑 アートに、アートを取り巻く世界に、のめり込んでしまう...!! 短編なんですけど、満足感が本当に素晴らしかったです!!

Posted byブクログ