わたしの美しい庭 の商品レビュー
マンションの屋上にある縁切り神社を中心とし、ハッキリと目には見えない悩みを抱えるもの達が、これで良いんだ このままでも良いんだ と ほんの少し勇気をもらえるような作品。 凪良さんの作品は、そういうものが多い気がする。 なんか、ほっとするような。 これで良い と背中を押しても...
マンションの屋上にある縁切り神社を中心とし、ハッキリと目には見えない悩みを抱えるもの達が、これで良いんだ このままでも良いんだ と ほんの少し勇気をもらえるような作品。 凪良さんの作品は、そういうものが多い気がする。 なんか、ほっとするような。 これで良い と背中を押してもらえるような。 今回も前を向かせてもらいました。
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『兄の恋人』の章で、基に問われた桃子が、すぐに「好きよ」と答えたシーンが印象的でした。 自分の感情は自分だけのもの。誰かに強制されるものではない、ということを知っている人たちの物語でした。
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様々な苦悩を抱えた人達が、縁切りする事で重荷をおろしてゆく過程を丁寧に描いており、とても共感できた。 恋愛や結婚の価値観は人それぞれであり、強制されるものではない。それなのにこんなにも生きづらいのは何でなのだろうと改めて感じた。
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流浪の月、汝、星の如くに続いて凪良先生の本は3冊目。気付いたら、複雑な人間関係を鋭く繊細に描いている作品ばかり選んでいました。意図したわけではないけれども。 もちろん、小説なのでドラマチック仕立てだし、わたしの世界からはすこし現実離れしている設定です。だけど、「人間だもの」という...
流浪の月、汝、星の如くに続いて凪良先生の本は3冊目。気付いたら、複雑な人間関係を鋭く繊細に描いている作品ばかり選んでいました。意図したわけではないけれども。 もちろん、小説なのでドラマチック仕立てだし、わたしの世界からはすこし現実離れしている設定です。だけど、「人間だもの」という言葉があるように、いつどこで何が起こるか分からないのが人と人との繋がりだと思っています。 とても仲良かった人と突然縁が切れてしまうこともある。誰にも言えない秘密や過去だと思っていたのに、たまたま隣同士で座った見知らぬ誰かにぽろっと溢してしまうこともある。今まで苦手だと思っていた人とひょんなことから意気投合したり。不確かな未来だからこそ楽しんで、不安定な関係だからこそ支えあう。 「わたしの」美しい庭。「わたし」が手入れをして、そこに住む住人ごと、美しく清らかに保っていきたいものです。
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総理と百音(もね)、路有(ろう) 百音ちゃんの家はかわってると 友達から言われる、そんな暮らし お友達からの「変な思いやり」にむっとする時 総理は「百音の感情は百音だけのものだ」と話す そしお友達や先生の気持ちも否定せずに色々な感情の違いを “段階を踏む事が大事”と話す 「失うことや持ってないことで得られるものもあるんだ」 「考えることは百音の頭や心を強く賢くしてくれる」と 百音は『違うけど認め合おう』そんなことを 屋上庭園のあるマンションで暮らしながら体感していくんだろうなぁ 自分に置き換えて、違いを受け入れられず 距離をおくことで過ごして来たので 総理くんの考えは“すとん”と響いた 2024年 mybest本になりそうです 最後涙が出たのは何の感情だったのか 心が辛くなった家族が身近にいたからかな
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優しく包み込まれるようなストーリーで、煌めくいい言葉が沢山あった。 「縁切り神社」と呼ばれている、マンションの屋上にある神社が舞台。その境内とも言える屋上庭園が表題のこと。 血のつながらない統理と百音、ゲイの路有、高校生の時亡くした恋人を想い続ける桃子、恋人の弟で鬱で会社を辞め...
優しく包み込まれるようなストーリーで、煌めくいい言葉が沢山あった。 「縁切り神社」と呼ばれている、マンションの屋上にある神社が舞台。その境内とも言える屋上庭園が表題のこと。 血のつながらない統理と百音、ゲイの路有、高校生の時亡くした恋人を想い続ける桃子、恋人の弟で鬱で会社を辞めた基など、登場人物はみんな複雑な事情を胸に抱えている。 「幸せに決まった形なんてない」 「誰かにあかす必要なんてなく、私は私を生きていけばいい」 「善い行いも悪い行いも、全部自分に返って来る」 「何も持ってないのは哀れかもしれないけど、気楽でいい場合もあるよ」 「どんなに素晴らしい主義主張も人の心を縛る権利はない」 「失うことや持ってないことで得られるものもある」 「嫌な思いをすることも、まるっきり無駄ではない」 「事実というものは存在しない、存在するのは解釈だけ」 「手を取り合ってはいけない人なんていないし、誰とでも助け合えばいい。それは世界を豊かにするひとつの手段」 統理の、小学生の百音相手にも嘘偽りのない言葉の数々が特に良かった。
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思いやりとか 人と違うということとか 関係性のラベリングとか この小説が初読の作者さんなのだけど、 できる限り皆んなが幸せな気持ちで人生を過ごせたら、って気持ちになった 心地良い距離感で一緒に生活するそれぞれ血の繋がらない3人 朝ごはんの献立も何だかちぐはぐだったり でもと...
思いやりとか 人と違うということとか 関係性のラベリングとか この小説が初読の作者さんなのだけど、 できる限り皆んなが幸せな気持ちで人生を過ごせたら、って気持ちになった 心地良い距離感で一緒に生活するそれぞれ血の繋がらない3人 朝ごはんの献立も何だかちぐはぐだったり でもとても美味しそう 提供されるお酒も 何かを失ったとしても 自分の庭はどんな花が咲く、どんな庭になるだろう 2020年に本屋大賞となった作品も読んでみたい (図書本)
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とても読みやすくて物語の中に入り込めました。 最後の章の統理が百音ちゃんに言った言葉で、「百音の感情は百音だけのものだ。誰かにこう思いなさいと言われたら、まずはその人を疑った方がいい。どんなに素晴らしい主義主張もその人の心を縛る権利はない」という言葉が好きです。他の作品も読んでみ...
とても読みやすくて物語の中に入り込めました。 最後の章の統理が百音ちゃんに言った言葉で、「百音の感情は百音だけのものだ。誰かにこう思いなさいと言われたら、まずはその人を疑った方がいい。どんなに素晴らしい主義主張もその人の心を縛る権利はない」という言葉が好きです。他の作品も読んでみたいと思いました。
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全体的に綺麗なお話 両親が亡くなり母親の元旦那に引き取られた大人びた女の子とゲイのイケメンバーテンダーとの3人で仲良く朝食を食べる描写は良かった。 縁切り神社が屋上にあるマンションは面白いので行ってみたい。 日によってお店の場所を変える屋台バーって素敵だなあ。そんな所に通う大人になりたいねえ。 高校生の時に亡くなった恋人を40までひきづってる女性というのも、羨ましさと驚きを感じる。
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凪良さんの作品はいつも認めて心を広げてくれます。 周りの人と違う、からこそ向けられる他人からの善意の重さ。その善意に救われる場合も、苦しめられる場合もあるということを考えていたいと感じました。
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