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わたしの美しい庭 の商品レビュー

4.3

473件のお客様レビュー

  1. 5つ

    211

  2. 4つ

    180

  3. 3つ

    51

  4. 2つ

    8

  5. 1つ

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2023/01/29

読みやすくて心温まるお話。 新しい切り口からスタートして最初は頭にクエッションマークを浮かべながら読み進めていたものの、いつの間にか引き込まれてあっという間に読了。 個人的には話の中に取り返しのつかない悲しい事実はなくて良いかなと思いつつ、この本にはそこも大切ではあるのかなとも…

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2023/01/27

いろんな人がいて、いろんな生き方がある。 自分も人も認めあって…… みたいな? 私の周りには、極フツーな人たちばかり。 いや、隠れなんちゃら、かもしれないけど(笑)。 いざ、自分と価値観が違う方が目の前に現れてもきちんと向き合える自信がない。 百音みたいな人、羨ましいな。

Posted byブクログ

2023/01/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

連作短編だが、意外な人物が主人公になっていて、それがかえって新鮮で良かった。 とても読みやすかったし、ふとした場面で心に届く言葉が出てきて、日常の中で感じるちょっとした思いや心の揺れをうまく表現してくれてるような気がした。 人と違うことが当たり前なのに、自分も、そして他人も何かに囚われながら生きている。 でも自分の思うように進んでいいんだよ、あなたはそのままでいいんだよと、それぞれの登場人物の思いを通して伝えてくれる一冊でした。 それで苦しくなったらちょっとだけ誰かに頼ればいいんだということも。 「わからないことが不安であり救いでもある」という言葉がとても印象的でした。

Posted byブクログ

2023/01/15

大好きな作家さん。 2冊目。 この物語に登場する中心的な人たちは 人を1人の人として 本当に尊重していて それは 大人と子ども 性別や性的趣向 立場や地位など ありとあらゆる、人が当てはめた 肩書きや役割に捉われず そのままの人をそのままで 理解して手を取り合おうとする。 ...

大好きな作家さん。 2冊目。 この物語に登場する中心的な人たちは 人を1人の人として 本当に尊重していて それは 大人と子ども 性別や性的趣向 立場や地位など ありとあらゆる、人が当てはめた 肩書きや役割に捉われず そのままの人をそのままで 理解して手を取り合おうとする。 そして、また どうしてもそれが苦しい時は そこからそっと距離を置くこともする。 その中で 自分自身も 自分自身の考えも感情も 自分と誰かの関係も 全部全部、だれにも冒すことのない聖域を つくることをも尊んでくれる。 そんな姿から 世界中の誰がなんて言おうとも この 美しいと想う気持ちや 好きという気持ち 時に、苦しいや嫌だという気持ちに 偽ることはないんだと感じた。 ひとりひとり 悩みや生きづらさを抱えているものも 美しい庭を中心に あたたかさに包まれた 人生の本当の意味での 美しさと 自分自身の信じる人生を歩む価値を 感じた一冊でした。

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2022/12/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

マンションの屋上にある縁切り神社。そこに関係する人のお話。 桃子と坂口くんのお話が切なすぎて、そのあとの桃子の決心がすごく良かった。 桃子とそこそこ年齢が近いからこそ、桃子の葛藤もわかる気がした。 ラストの桃子と基にめちゃくちゃ笑った! 無駄に殴り合って傷つけ合うよりは、他人同士でいた方がまだ平和 のセリフがめちゃくちゃ、確かにーー!!!!となりました。

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2022/12/26

気遣いと思いやりに満ちた凪良さんらしい作品だった。屋上に神社がある珍しいマンションを舞台に奇妙な親子の2人を軸に物語は進む。巧妙なのは統理と百音の視点がほとんどないこと。周りの人物は2人に接することで少しずつ前に進めるようになっていく。この構成は読んでいて心地良かった。途中で出て...

気遣いと思いやりに満ちた凪良さんらしい作品だった。屋上に神社がある珍しいマンションを舞台に奇妙な親子の2人を軸に物語は進む。巧妙なのは統理と百音の視点がほとんどないこと。周りの人物は2人に接することで少しずつ前に進めるようになっていく。この構成は読んでいて心地良かった。途中で出て来る、「良心の呵責はおまえらの荷物だよ。人を傷つけるなら、それくらいは自分で持て」という統理のセリフが妙にストンと自分に落ちてきて感心してしまった。「そうだよなぁ」という感情と「それが出来ないんだよ」という2つが浮かんでくる。

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2022/12/24

「流浪の月」以来の凪良ゆうさん。 やっぱり読後、温かい気持ちになれる作品だった。 人の心のうちなんてわからない。 けれど、それでも、今かすかに触れたかもしれないと思える瞬間、それがあれば充分と思える。 みんなそれぞれ厳密にはひとりずつで、その折々でつながったり、離れたりしながら...

「流浪の月」以来の凪良ゆうさん。 やっぱり読後、温かい気持ちになれる作品だった。 人の心のうちなんてわからない。 けれど、それでも、今かすかに触れたかもしれないと思える瞬間、それがあれば充分と思える。 みんなそれぞれ厳密にはひとりずつで、その折々でつながったり、離れたりしながら生きている。              「あの稲妻」より 登場人物それぞれの進む道が、明るいものでありますように。

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2022/12/19

ゲイだと親にカミングアウトしたら、縁を切られた路有。 元妻と再婚相手との子どもを引き取った統理。 母親から結婚のプレッシャーを受けている40歳女性。 東京でバリバリ働いていたのに、うつ病になって仕事を退職して実家に戻った30歳男性。 みんなそれぞれ世間の「当たり前」からドロップ...

ゲイだと親にカミングアウトしたら、縁を切られた路有。 元妻と再婚相手との子どもを引き取った統理。 母親から結婚のプレッシャーを受けている40歳女性。 東京でバリバリ働いていたのに、うつ病になって仕事を退職して実家に戻った30歳男性。 みんなそれぞれ世間の「当たり前」からドロップアウトして、生きづらさを感じている。 けど、お互い支え合って前向きに進んでいくお話。 あらすじを読んだ印象より、テンポが良くて読みやすかった。 百音ちゃんがいい味出していて、楽しかった。

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2022/12/16

つらさを感じながら生きている人々のじんわりするお話。 自分のカイシャクで自分らしく生きるしかないなぁ。めんどくさいけどしょうがない。人生はめんどくさいものだ。

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2022/12/11

◇◆━━━━━━━━━━━━ 1.あらすじ  ━━━━━━━━━━━━◆ 別れた妻の子どもを引き取った統理。 5歳の時に両親を亡くした百音。 性の問題で苦しんできた路有。 好きな人が忘れらない桃子。 うつ病で苦しむ基。 そんな登場人物たちの物語。 とても苦しい歩みに見える登場人...

◇◆━━━━━━━━━━━━ 1.あらすじ  ━━━━━━━━━━━━◆ 別れた妻の子どもを引き取った統理。 5歳の時に両親を亡くした百音。 性の問題で苦しんできた路有。 好きな人が忘れらない桃子。 うつ病で苦しむ基。 そんな登場人物たちの物語。 とても苦しい歩みに見える登場人物達ですが、それぞれが己と向き合い、前に進んでいく姿に、とても心惹かれていきます。 ◇◆━━━━━━━━━━━━ 2.感想  ━━━━━━━━━━━━◆ この本を2022年のベストに挙げている方もたくさんいて、すごいわかる気がしています。2019年発売なので、それでも今年のベストに入るなんてすごいです。 とてもきれいな景色が頭に浮かんでくる瞬間が何度もあって、とても穏やかな気分になります。 ニーチェの言葉らしいですが、「事実というものは存在しません、存在するのは解釈だけです」って、その言葉が心に残りました。 そんな状態だったので、ある資料作る中で、『解釈』という言葉を使用しまくる状況になっています…(笑) 登場人物それぞれがかっこいいです。みな個性全開な感じでした。それぞれが重いものを背負っているけど、みんな明るくて、すごいいい雰囲気を感じますし、小さな愉しみを拾い集める様子がとても伝わってきます。それぞれが口にする言葉は、心に響くものが多いです。 彼らが屋上の庭の上で、楽しそうにしているイメージが頭に湧いてきて、そのイメージがとても心地よくて、それだけで心が安らぎます。 「何のために生きているかは未だによくわからないけど、どう生きていきたいかは、よくわかってる。」 ほんと、私も、どう生きたいかはわかっています。毎日笑って生きていきたいと思ってます ^_^ 「孤独死なんて言葉を考えた人は、重い罪に問われるべきである」ってセリフがあって、ちょった笑えました。1人で死ぬことがとても寂しいことのように感じるけど、それでも1人が好きな人はいますよね。 「アルコールがもたらす、悲しくて馬鹿で救いも発展もない感覚が好きだ」って、路有の言葉ですが、私もアルコールに呑まれる感覚は好きです。発展もない感覚だなんて、面白い表現でした。 美しい庭を持った縁切り神社、一度行ってみたいですね。 素敵な作品でした。 「どれだけ外見を整えても、肝心なのは想う気持ち。」 「生きていく中でなにかが根っこから解決することなんて滅多にない。」 「どんなに素晴らしい主義主張も人の心を縛る権利はない」 ◇◆━━━━━━━━━━━━ 3.主な登場人物  ━━━━━━━━━━━━◆ 百音 もね 10歳 美少女 国見統理 とうり 井上路有 ろう 男性、男好き 高田桃子 病院勤務 39歳 坂口創 はじめ 桃子の昔の彼氏 坂口基 33歳、うつ秒で退職 藤森忠志 ただし、路有の元カレ 十和武彦 トワ、キャバクラの黒服、下戸 岳 たけし

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