1,800円以上の注文で送料無料

まち の商品レビュー

4.2

188件のお客様レビュー

  1. 5つ

    66

  2. 4つ

    77

  3. 3つ

    36

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2021/08/01

瞬一の何にも染まらない純粋さがとても良かった! じいちゃんと2人お互いに口数は多くないけど、思いやっているのが読んでいるだけで分かったし、何より一生懸命今を生きている瞬一はカッコいい!! 小野寺さんの作品はこれが2冊目でしたが、最初のページを読むだけですぐ引き込まれるこの世界観、...

瞬一の何にも染まらない純粋さがとても良かった! じいちゃんと2人お互いに口数は多くないけど、思いやっているのが読んでいるだけで分かったし、何より一生懸命今を生きている瞬一はカッコいい!! 小野寺さんの作品はこれが2冊目でしたが、最初のページを読むだけですぐ引き込まれるこの世界観、あっぱれです!

Posted byブクログ

2021/08/07

主人公の人柄を尊敬します。そして、人は年齢ではなく、培ってきた経験や関わりが、ものを言うことを気づかせてくれました。 おかずの田野倉が登場したときに、これは…?!(笑)となりました。 2021,7/30

Posted byブクログ

2021/07/23

田舎から、高校卒業とともに進学でもなく就職でもなく東京に出た少年。都会でアパートのお隣さん親子やアルバイト先の仲間など色んな人と出会い、マイペースに暮らしていく。人間関係の中で影響を受けつつも、自分の芯となる部分は変えずに、自分の夢を見つけていく話。

Posted byブクログ

2021/06/29

面白かったし、短文で難しい言葉も使われず、読みやすかった。疲れた日の夜にピッタリ。ストーリー的にも。幸福のお裾分けみたいな感じで。 ただ、いくつか苦痛を感じた点があったので備忘録程度に記しておきたい。 まず、最初のつかみがない。 自己紹介のような日記のようなものが、ひたすら...

面白かったし、短文で難しい言葉も使われず、読みやすかった。疲れた日の夜にピッタリ。ストーリー的にも。幸福のお裾分けみたいな感じで。 ただ、いくつか苦痛を感じた点があったので備忘録程度に記しておきたい。 まず、最初のつかみがない。 自己紹介のような日記のようなものが、ひたすら最初に描かれている。主人公の人格・これまでの人生というのは、物語の進行と共に浮かび上がらせたり、関連のエピソードとして挿入したりするのが普通だ。まとめて書かれると退屈してしまう。 もう一つ言えば、必要のない文章が多すぎる。あることで何も生まれない、進行上も必要ない文章。小説において毒でも薬でもないものは毒である。もう少し削ってほしかった。

Posted byブクログ

2023/12/18

 江戸川区の筧ハイツシリーズ。部屋はB201号室。  主人公は江藤瞬一くん。高卒で群馬の山村から上京して5年の23歳。アルバイトで生計を立てて日々、地道に生きています。  人生の方向を決める。それはまったく焦る必要はありません。生きるスタンスさえ間違えなければいいのです。  ...

 江戸川区の筧ハイツシリーズ。部屋はB201号室。  主人公は江藤瞬一くん。高卒で群馬の山村から上京して5年の23歳。アルバイトで生計を立てて日々、地道に生きています。  人生の方向を決める。それはまったく焦る必要はありません。生きるスタンスさえ間違えなければいいのです。  ゆったりと、そして濃密な瞬一の1年間を描く青春小説です。

Posted byブクログ

2021/07/23

* 幼い頃に両親を亡くし、じいちゃんと暮らす瞬一。 歩荷を生業として生きてきたじいちゃんから、 この仕事は先がない。 だから瞬一は村を出て東京へ行け、と言われ 高校卒業後、1人で東京暮らしを始める。 身体を動かして黙々と働き、行動や腹の中に 嘘がない真っ直ぐな人柄の瞬一。 利己...

* 幼い頃に両親を亡くし、じいちゃんと暮らす瞬一。 歩荷を生業として生きてきたじいちゃんから、 この仕事は先がない。 だから瞬一は村を出て東京へ行け、と言われ 高校卒業後、1人で東京暮らしを始める。 身体を動かして黙々と働き、行動や腹の中に 嘘がない真っ直ぐな人柄の瞬一。 利己的と言う言葉とは真逆で、人のことを 自然に思いやれる素朴な優しさに読んでる 自分の冷めた心が温められる。 周りの人達と少しずつ交わりながら人間関係が でき、自身や将来も考え始める成長ストーリー。

Posted byブクログ

2021/05/21

偶然に出逢った街で過ごす日々。ゆっくりと人と触れ合っていく。自分の境遇あせることなく、自分が相手のためにできることはなにかを考えていく主人公の姿があったかい。優しい本です。

Posted byブクログ

2021/05/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

自分のことに精一杯で周りの人や、景色などに目がいかず余裕がなくなってしまってる最近の自分には人を信じて助けて生活している瞬一がかっこよくみえた。 じいちゃんの言葉にも共感した。 「頼る側じゃなく、頼られる側でいろ。お前を頼った人は、お前をたすけてもくれるから。たすけてはくれなくても、お前を貶めはしないから。」

Posted byブクログ

2021/04/17

特別に人が嫌いなわけでもないし、常に一定数の友人はいて、まあいい距離保ちながら彼らと愉快にやっている。でも、仕事上の付き合いは別として、必要以上に知り合いを増やしたくない思いは強い。だからFacebookなんかでやたら友達を増やすのは勘弁で、「つながり」は必要最小限に抑えたいタイ...

特別に人が嫌いなわけでもないし、常に一定数の友人はいて、まあいい距離保ちながら彼らと愉快にやっている。でも、仕事上の付き合いは別として、必要以上に知り合いを増やしたくない思いは強い。だからFacebookなんかでやたら友達を増やすのは勘弁で、「つながり」は必要最小限に抑えたいタイプだ。まあ偏屈とまではいってないとは思うけど、変わってる部類かも。ようは瞬一の感性は近いと思う。趣味だって、独りでできる読書とジョギングで同じだし。ところが、なぜだか行動パターンは万勇系なんだね。年喰って多少は落ち着いたんだけど。

Posted byブクログ

2021/04/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

★「まち」の感想 フォロワーさんのレビューを見て読みたくなった本。 久しぶりに心が洗われるような物語を読んだ気がする。 個人的に色々あって前向きにならずに逃げたい気分だったが元気を貰えたような気がする。 主人公の瞬一は小3の頃に両親を火事で亡くし、祖父のじいちゃんに育てられた。 高校卒業を期に故郷の群馬県片品を出て東京都江戸川区小松川の荒川ほとりのアパートに一人で暮らす。 進学でもなく就職でもなくバイトをする日々。 かといって生活が荒れるわけではなく淡々と毎日を過ごしている。 最初はコンビニでのバイトだったが最近は引っ越し屋のバイトをしている。 アパートの隣人母娘、階下の老人、大家夫妻、バイト先の仲間、故郷から出てきて独り暮らしをしている者、それぞれとの交流。 じっちゃんの死、頼られる者になれという言葉の通り自分の進路を決めて行く。 こう書くと、なんか陳腐だけど気持ちがさっぱり出来た読後感に浸れ、読んで良かったと思えた。 フォロワーさん、ありがとうございました。 小野寺史宜は他も読んでみよう。 Amazonの紹介より------------------- 人を守れる人間になれ――。 じいちゃんが、母が、父が、身をもって教えてくれたこと。 「村を出て、東京に行け」と祖父に背中を押され、東京で一人暮らしを始めた瞬一。 人と交わり、若者は強く優しく成長していく。 尾瀬ヶ原が広がる群馬県利根郡片品村で歩荷をしていた祖父に育てられた江藤瞬一。 高校卒業とともに上京し、引越の日雇いバイトをしながら荒川沿いのアパートに住んで四年になる。 かつて故郷で宿屋を営んでいた両親は小学三年生のときに火事で亡くなった。 二人の死は、自分のせいではないかという思いがずっと消えずにいる。 近頃は仕事終わりにバイト仲間と他愛のない話をしたり、 お隣の母子に頼まれて虫退治をしたり、町の人々に馴染みつつあった。 そんなある日、突然祖父が東京にやって来ると言い……。 ひとがつながり、まちができる。僕にもうひとつ、帰る場所ができた。

Posted byブクログ