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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 祥伝社 |
| 発売年月日 | 2019/11/12 |
| JAN | 9784396635800 |
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商品レビュー
4.2
208件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「ひと」との連作なだけあって、今作もじんわりと心を暖めてくれる物語。何か大きい出来事が起こるでもなく、日常の中での出来事や人との関わりによって、主人公・瞬一の人生が少し好転する話。 人との出会いは人を形成する。前作に続いて、著者からのそんなメッセージを感じた。 過去は現在にとって遠いものではなく、現在を侵食し現在をかたちづくるもの。過去にあったものも、人も、無くなってもそこにあったことに変わりはない。自分が体験したことに、変わりはない。——「人が亡くなっても、人は生まれる。じいちゃんが亡くなっても、多聞の子は生まれる。そんなふうにして、人は入れ替わっていく。村は変わらないが、人は変わっていく。でも変わらないものもある。村にじいちゃんはいた。そこで生きてた。その事実は変わらない。」——この言葉が印象的だった。 じいちゃんは亡くなっても、じいちゃんの教えが瞬一の身体にしっかり染み付いている。両親が亡くなって、瞬一に両親との思い出が全然なかったとしても、両親の中には息子との思い出が死んでからも残り続ける。絶対に忘れることはない。そういうことを改めて言葉にされて、胸に深く沁みた。 前作に続き今作でも主人公は真面目で真っ直ぐな人で、でもお涙ちょうだい的なわざとらしさを感じさせない文章を書くのが、すごく上手い作家だなと思う。淡々と進む日常に、共感しつつ読み進めるうちに、だんだん心がぽかぽかと暖かくなっていくような作品。
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「ひと」に続き、とても良かった。心に刺さってくる言葉をいくつも感じた。かなり久しぶりの読書だったけも、この本でよかった。さらに本を読みたくなった。
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前作の「ひと」同様、登場人物に良い人が多く読んでいて心が温まる。今作だと徳三さんのキャラクターが好きだった。 両親を失った青年という点では「ひと」と同じだか、柏木聖輔は人に助けてもらう印象が強かった一方で瞬一は人を助ける印象が強かったような気がする。 第3作の「いえ」ではどうなる...
前作の「ひと」同様、登場人物に良い人が多く読んでいて心が温まる。今作だと徳三さんのキャラクターが好きだった。 両親を失った青年という点では「ひと」と同じだか、柏木聖輔は人に助けてもらう印象が強かった一方で瞬一は人を助ける印象が強かったような気がする。 第3作の「いえ」ではどうなるのかも楽しみだ。 自分も名古屋に来て今は1人だが職場の人達にも恵まれてそれなりに楽しい生活を送れている。ただ、それとは別で隣人や同じアパートの人との繋がりがあったら楽しいのだろうなと思う。 次に引っ越す家ではちゃんと挨拶に行こう。 作中に前作で聖輔が働いていたおかずの田野倉が出てきたことも嬉しかった。
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