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まち の商品レビュー

4.2

188件のお客様レビュー

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    66

  2. 4つ

    77

  3. 3つ

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2024/08/31

実にシンプル、というか飾り毛のない話だけど、瞬一の「真っ直ぐさ」が実に清々しい、一冊。 若いってなんか歯がゆいけど、それがいい。実直さをじいちゃんに教えてもらった、田舎から出てきた若者が過ごす東京での生活、面白い!

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2024/08/30

やはり、面白い。前作の「ひと」が面白かったから期待して読んだけど、間違いなかった。 真っ直ぐな主人公が気持ちいい。歩荷のおじいさんの暖かさが沁みる。 両親を亡くし、尾瀬の荷運び・歩荷を営む祖父に育てられた江藤瞬一は、後を継ぎたいと相談した高三の春、意外にも「東京に出ろ」と諭され...

やはり、面白い。前作の「ひと」が面白かったから期待して読んだけど、間違いなかった。 真っ直ぐな主人公が気持ちいい。歩荷のおじいさんの暖かさが沁みる。 両親を亡くし、尾瀬の荷運び・歩荷を営む祖父に育てられた江藤瞬一は、後を継ぎたいと相談した高三の春、意外にも「東京に出ろ」と諭された。よその世界を知れ。知って、人と交われ――。それから四年、瞬一は荒川沿いのアパートに暮らし、隣人と助け合い、バイト仲間と苦楽を共にしていた。そんなある日、祖父が突然東京にやってきて……。孤独な青年が強く優しく成長していく物語。

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2024/08/28

なんか心地よくてハマってしまう。虫退治のやり取り好き、じいちゃんとのシーンも良い。敦美さんとの関係が気になる。

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2024/06/23

この著者の方の本を初めて読みました。 人間味が溢れていて、心温まる話で一気に読んてしまいました。別の本も読んでみたいと思いました。

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2024/06/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

両親を火事で亡くし、祖父に育てられた青年の物語。 上京し、バイト仲間、近所の人との交流をするうちに人が繋がり、町となり…青年の生きていく場所が、帰る場所ができる… 実直に生きていくことの大切さをしみじみ感じさせられた。 愛情を注がれて育った人は愛情の深さや温かさを知っているし、人から守られてきた人は人を守ることの大切さを知っているのかもしれないなぁ…なんて思いながら読んだ。 読んだ後なんだか優しい気持ちになれた。

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2024/05/22

「ひと」と変わらない、モブキャラに対してもフルネームで説明する文体が印象的。 おじいちゃんがとても良かった。生まれた時にはいなかったおじいちゃんに対する私の憧れを具現化したようなおじいちゃん。 東京で、進学でも就職するでもなくバイトで生活する主人公に最初、甘え?を感じたけれど...

「ひと」と変わらない、モブキャラに対してもフルネームで説明する文体が印象的。 おじいちゃんがとても良かった。生まれた時にはいなかったおじいちゃんに対する私の憧れを具現化したようなおじいちゃん。 東京で、進学でも就職するでもなくバイトで生活する主人公に最初、甘え?を感じたけれど、とにかく目的なくても東京に出ろと進めたおじいちゃんの真意、たくさんの人と交あわせるためなんじゃないかと思ったら泣けた

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2024/05/12

近隣の人との縁は。 今時こんな風に関わりを持つことは、長年の付き合いなどがない限り珍しいだろうな。 居場所がバレたとはいえ、招き入れてしまったら危険なのではないのだろうか。

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2024/05/11

特別に刺激的なことが起こるわけでもないけれど、平凡というわけでもない。小3の頃に火事で両親を亡くし、祖父に育てられた瞬一。 片品村から東京に出て、引越しのバイトをしながらアパート暮らし。 祖父の仕事が、「歩荷」というのは、珍しかった。そして瞬一の住むアパートが、江戸川区の平井に...

特別に刺激的なことが起こるわけでもないけれど、平凡というわけでもない。小3の頃に火事で両親を亡くし、祖父に育てられた瞬一。 片品村から東京に出て、引越しのバイトをしながらアパート暮らし。 祖父の仕事が、「歩荷」というのは、珍しかった。そして瞬一の住むアパートが、江戸川区の平井にあり、その周囲を散歩する時の地名や川の名前に親しみがあって、頭に地図を思い描きながら読めたのが面白かった。 こんな風に自分の住む周りを散歩してみたくなった。 祖父が瞬一を手元に置かず、東京に送り出した理由や、高卒での瞬一が、進学や就職の目標を持たずに、東京でバイト生活を続けながら、ある目標を持って動き出すきっかけ。 そこにぐっときた。

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2024/05/05

「ひと」が良かったので、読んでみた。やっぱり良かった。いい作家さんに出会えた。仕事で嫌な事があってむしゃくしゃしてたけど、読後すっきり。デトックスしてもらえた気分。中学校の図書館にも購入。中学生にも読んでもらいたい。高卒、何のあてもなく東京に出て仕事はアルバイト。と書くと共感でき...

「ひと」が良かったので、読んでみた。やっぱり良かった。いい作家さんに出会えた。仕事で嫌な事があってむしゃくしゃしてたけど、読後すっきり。デトックスしてもらえた気分。中学校の図書館にも購入。中学生にも読んでもらいたい。高卒、何のあてもなく東京に出て仕事はアルバイト。と書くと共感できないかもしれないけど、小3の時に両親を火事で失っている主人公がアルバイトしながら人と関わり成長していくストーリー。育ててくれた祖父がとても実直で清々しい。祖父も孫も人に優しく、生き方がきれい。もう少し栄養があるものを食べてほしいけど。スーパーで値引きのお弁当を買ったり、コンビニでおにぎり100円セールの時に買いに行くのは、お金を大切に使う主人公の性格をリアルに伝えてていいが、やはり心配になる。終盤、自分で自分の道を見つけた時は涙が出そうだった。なんて爽やかなんだろう。質素だけれど心が豊かで、穏やかで、背筋が伸びる作品だった。

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2024/05/05

出た!田野倉のコロッケ! いつもながらの小野寺史宣ワールドに心地良く身を委ねて一気読み。幸せな読後感。 親を早くに亡くす主人公が多い気がするのは気のせいか。皆、たくましく、人に恵まれて成長していくのが気持ちよくはあるのだけれど。

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