騙し絵の牙 の商品レビュー
「映画⇒原作」がベター。
映画を観てから購読。映画は映画の面白さが有ったが、原作とは95%ぐらい異なる内容で、読みながらビックリww。 でも、日本の出版業界の構造的問題や懸念事項はしっかり書かれていて、その点では安心…(?)。 登場人物も、僅かしか重ならないので、映画と原作は完全に別物として捉えた...
映画を観てから購読。映画は映画の面白さが有ったが、原作とは95%ぐらい異なる内容で、読みながらビックリww。 でも、日本の出版業界の構造的問題や懸念事項はしっかり書かれていて、その点では安心…(?)。 登場人物も、僅かしか重ならないので、映画と原作は完全に別物として捉えた方が良いし、ストーリーの分かり易さと云う点では映画の方がやや上かも…。 「コレ(原作)はコレで有り」って感じだが、個人的には中盤ややダレ気味なのがマイナスなのと、本当にアッと言わせたいなら、エピローグはあんなにダラダラ書かなくても良かったんじゃないかと云う点で、星3つ。 最後に、「不満」とは言わないが、原作も映画も『騙し』要素は正直薄かったし、そういうタイトルで観客や読者を喚ぶ内容では無いのではと云うのが、総合的な感想。決して「つまらない」訳では無いんだけどね…。
左衛門佐
大泉洋を主人公に「あてがき」した小説。 ドラマや映画では良くあるらしいが、小説というのはなかったらしい。 舞台は出版業界。大泉洋をあてがったのは、雑誌の編集長の速水輝也。 雑誌が次々と廃刊に追いやられる過酷な時代。 ユーモアとコミュニケーション力の高さで、様々な人脈を築いている。...
大泉洋を主人公に「あてがき」した小説。 ドラマや映画では良くあるらしいが、小説というのはなかったらしい。 舞台は出版業界。大泉洋をあてがったのは、雑誌の編集長の速水輝也。 雑誌が次々と廃刊に追いやられる過酷な時代。 ユーモアとコミュニケーション力の高さで、様々な人脈を築いている。 しかし、いよいよ速水の抱える雑誌にも、上司から廃刊の可能性を告げられる。 そこから、社内の抗争に巻き込まれていく。 出版業界の厳しさと、速水という飄々とした人物の裏の顔。 大泉洋をイメージ出来る作品だったけど、なんというかちょっとしっくりこない場面も… 2025.2.11
Posted by
映画のあてがきはたまにあるけど小説のあてがきは初めて。ザ・大泉洋的キャラクターではないけど、確かにこの主人公は大泉洋っぽいなと思わせる絶妙なバランス。10年前くらいの出版業界が舞台。今だと状況が微妙に変わりそう。登場人物がとにかく多いが、それぞれ個性が出ていて物語のまとめ方も良い...
映画のあてがきはたまにあるけど小説のあてがきは初めて。ザ・大泉洋的キャラクターではないけど、確かにこの主人公は大泉洋っぽいなと思わせる絶妙なバランス。10年前くらいの出版業界が舞台。今だと状況が微妙に変わりそう。登場人物がとにかく多いが、それぞれ個性が出ていて物語のまとめ方も良い。
Posted by
大泉洋さんのあてがきということで 速水のイメージを読む前から想像していたが、その想像のうえをいく素晴らしい表現っぷりだった。電子から紙に戻ってきた自分からすると、本ってそんなに売れなくなってるんだと思ったが、編集者の仕事はどうにかなくならないでほしいなぁと思います。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
長いのに一気に読めるほど面白かった。 その面白さの大きな要因は、大泉洋をあてがきして作られた速水というキャラ。どんな困難な状況も機転を利かして解決していく姿は、感心すると同時に勉強にもなった。 ちなみに、私はこの本がきっかけで“あてがき”を知った。登場人物がイメージしやすく楽しいのでこういう小説がもっとあって欲しいと思う。 出版業界の話も新鮮で楽しかった。私は電子より完全に書籍派なので、将来紙に生き残って貰うため、売り上げに貢献しないといけないと改めて思わされた。 ただ、最後のオチの部分のタイトル回収は、あまり響かなかった。速水はただ会社に裏切られ、行動を変えただけなので裏切りと呼べるほどには感じない。ただ、速水はあんなに書籍にこだわっていたのに、電子書籍を生業にしていたことは複雑な気持ちになった。 〈映画をみて〉 大泉洋が演じるかっこいい速水が見たくて、映画を観たら、小説と全く違う内容だったので途中でやめてしまった。出版業界と数人の登場人物の名前以外何もかもが違う・・・映画自体は口コミサイトなどでなかなか評価が高い。だからといって、あてがきした小説の内容をここまで変えて作者は怒らなかったのだろうか?出版業界について書いた本作に対して皮肉が効きすぎていると思ってしまった。
Posted by
雑誌の編集長である速水がトリニティの出版を継続させようと奮闘する物語であり、業界の裏側を描いた物語であり、速水という人物を巡るミステリでもある。 「忍の本懐」のアニメは配信限定なんだろうけど見てみたいなぁ。
Posted by
大泉洋を当て書きしてるので主人公のイメージがしやすい。所々にちょっと笑わせるやり取りがあったりしておもしろい。ストーリーは丁寧に描かれているが、その分ちょっと退屈。
Posted by
大泉洋を想像しながら読むのは楽しかったし、イメージしやすかったな。最後のどんでん返しは想像してたけど、思っていたより驚きもなく、、なるほどな、くらいの感覚。 題名が大袈裟なので、もう少しビックリするかと思った。そんなとこが少し残念。 でも、読み応えはありました。 紙媒体は大変だ...
大泉洋を想像しながら読むのは楽しかったし、イメージしやすかったな。最後のどんでん返しは想像してたけど、思っていたより驚きもなく、、なるほどな、くらいの感覚。 題名が大袈裟なので、もう少しビックリするかと思った。そんなとこが少し残念。 でも、読み応えはありました。 紙媒体は大変だな。自分の仕事と重ねてしみじみ実感して危機感を感じたよ。
Posted by
スマホで無料で短時間のコンテンツが楽しめる今、良質な本と向き合うことの大切さを改めて教えてもらった気がする
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
出版不況を題材に扱った本作を図書館で借りて読んで、少し罪悪感。 主人公が退職した後に元勤務していた出版社に復讐するかのような成功は蛇足のように思った。絶望感の中で退社で終わるような山崎豊子的なエンディングでも良かったのでは。 【読了3時間後の感想】 netflixで映画版を視聴。小説と同姓の人物が登場するがストーリーは全く違う、というか正反対。小説読んだ人は是非映画も見て欲しい。
Posted by