タスキメシ 箱根 の商品レビュー
だから正月はテレビの前から離れられなくなるんだよね。 で。サッポロビールの宣伝が流れるから、飲んじゃうんだよね
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あかんあかん、泣きすぎて大変。今度は箱根で早馬と千早が中心だけど、前回のメンバーもしっかり登場して楽しすぎる読書でした。食べることって本当に大切。ご飯描写のは美味しさはもちろん、レースや練習がとにかく熱くて、手に汗握ります。分かる分かると頷き、とにかく頑張れと声援を送りたくなる。箱根は終わっても襷はどこまでも受け継がれていく。早馬がどこまで見届けるのか、さらなる続編を期待したい。努力は裏切る、正に。でも腐らなかった人達が辿り着ける場所はきっとあるよね。
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「努力は必ずむくわれる」スポーツをやっていると必ず言われる言葉である。 だから、今は結果が出なくてもがんばれ。くじけるな、逃げるな、努力を惜しむな…あと、なにがあっただろう。 そう言われると、実際には報われなかったとしても「努力は無駄ではなかった。別の形で自分にとってプラスになった」なんていろいろな言い訳ができてしまう。自分にも他人にも。 額賀さんはそのスポーツ界のきれいごとに否を突きつける。努力なんて大体報われないんだよ、と。 報われないのがわかっているのになぜこんなにも苦しい努力を続けるのか。なんのために頑張るのか。 箱根駅伝、という参加できるだけで満足してしまいそうなお祭りのような大会の中で、彼らが目指したもの、得ようとしたもの、そして手に入れたもの。故障や怪我、そして運や実力。いろんな条件の中で必死に走る彼らの姿に何度も何度も涙をぬぐう。 勝つ者がいれば負ける者もいる。報われないと分かっている努力の先にあるもの。一本の襷の重さとその意味、そのまぶしさを額賀小説は鮮やかに切り取って見せてくれる。 勝者じゃないけれど、敗者でもない。そんなアスリートたちの思いがまぶしい。
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