1,800円以上の注文で送料無料

ひみつのしつもん の商品レビュー

4.3

66件のお客様レビュー

  1. 5つ

    25

  2. 4つ

    19

  3. 3つ

    9

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/08/24

独特の感性で日常を切り取っている。クククと笑いを堪えながら読んでいると、所々爆笑を誘う仕掛けが潜んでいたりする。しかしただ面白おかしいだけではない。 「会員」では何気ない日常の中にふと顔をもたげる不安をユーモラスに描き、「渋滞」ではズボラさが振り切れて空想世界に軽やかに遊び、「組...

独特の感性で日常を切り取っている。クククと笑いを堪えながら読んでいると、所々爆笑を誘う仕掛けが潜んでいたりする。しかしただ面白おかしいだけではない。 「会員」では何気ない日常の中にふと顔をもたげる不安をユーモラスに描き、「渋滞」ではズボラさが振り切れて空想世界に軽やかに遊び、「組織」では悪の組織の健気なさに温かい眼差しを注ぐ。 一番好きなのは「花火」。現実から空想に飛ぶ様子は内田百閒に通じるものがある。

Posted byブクログ

2024/07/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

雑談は苦手。 空白の時間を埋めること自体が目的なのか、あるいはただの自己顕示なのかと思えるような、聞かなくてもなんら人生に影響のない話に興味を覚えることができず、ふーんとスルーしがち(だから雑談を始めることも苦手。そもそもネタが頭の中を漂っていない。)。 でも、もし岸本さんのこのノリの話を聞けるのならばいつまでも、いつまでも聞いていたい。 どーでもいいレベルは振り切れ、何の話感が強すぎて心地良いにも程がある。 なんなのだろう、この発想力、妄想力。 ひとり遊びがうますぎる。 しかも覗き見している他人が楽しめてしまう共連れ力まで備えている。 このくだらなさ加減に、あの『つむじ風食堂の夜』を初めとする、ひそやかさの極みとも言える物語を紡ぐ吉田篤弘さん(クラフトエヴィング商會)が繋がっていることにまた心穏やかな時を感じる。 新作のエッセイが出たとの情報を得たため、勿体無くて読めていなかった本書に手を出しました。 うーん、やっぱり岸本さんのエッセイは買ってしまったほうがいいかも。

Posted byブクログ

2024/07/24

思わずフッと笑ってしまうようなエッセイ。 装丁とイラストは吉田篤弘さん夫妻のクラフトエヴィング商會が手掛けているそう。かわいい。

Posted byブクログ

2024/07/21

岸本さんのエッセイ4冊目。 相変わらずのおかしさ。 たまにおかしすぎて、この人トリップしてしまう何かでもやってるのでは…と不安になるけど。 挿絵最高。この組み合わせは最強。 1ネタごとが短いので、スキマ時間にちょこちょこ読むのに最適。 なつかしかったり、ただひたすら笑ったり、妙...

岸本さんのエッセイ4冊目。 相変わらずのおかしさ。 たまにおかしすぎて、この人トリップしてしまう何かでもやってるのでは…と不安になるけど。 挿絵最高。この組み合わせは最強。 1ネタごとが短いので、スキマ時間にちょこちょこ読むのに最適。 なつかしかったり、ただひたすら笑ったり、妙に共感したり、くそ真面目になりそうになったらこんな風に考えればいいのか〜と心が軽くなったり。 よいリラックス読書でした。

Posted byブクログ

2024/07/15

「ちくま」は長年愛読しているので、著書のコラムを常に読んていたが、本書のようにまとめて通読するのも楽しめた.何編が記憶にあるものがあったが、著者が自分自身を近くだけど外側から眺めて、自分の態度や行動を冷静に評価している姿勢が素晴らしいと感じた.興味を持つ対象が少し変わっていて、頷...

「ちくま」は長年愛読しているので、著書のコラムを常に読んていたが、本書のようにまとめて通読するのも楽しめた.何編が記憶にあるものがあったが、著者が自分自身を近くだけど外側から眺めて、自分の態度や行動を冷静に評価している姿勢が素晴らしいと感じた.興味を持つ対象が少し変わっていて、頷きながら読んだものも多かった.

Posted byブクログ

2024/06/22

めっちゃおもしろい! おもしろすぎる! 腹を抱えて笑ってしまった。外で読んでなくてよかった。 爆笑した箇所に付箋を貼って、友人、知人にすすめて歩こうと思う。

Posted byブクログ

2024/06/18

ほんと自分がやったことなのに忘れてしまうことがある。年齢のせいもあるのだろうけど、印象的な出来事以外は忘れるよなぁ。

Posted byブクログ

2024/05/29

この人の妄想力を超える人は居るのだろうか・・・。空想じゃなくて、妄想。 妄想の女王、1番じゃないでしょうか。 始まりは普通のエッセイのはずが、あれよあれよと妄想の世界へ。 それが、妄想しっぱなしだったら面白くもなんともないところなのでしょうが、こちらはそれぞれの妄想にオチがある。...

この人の妄想力を超える人は居るのだろうか・・・。空想じゃなくて、妄想。 妄想の女王、1番じゃないでしょうか。 始まりは普通のエッセイのはずが、あれよあれよと妄想の世界へ。 それが、妄想しっぱなしだったら面白くもなんともないところなのでしょうが、こちらはそれぞれの妄想にオチがある。だから読んでいてとても楽しいのです。 最後が見事にまとまるので「鶏がさきか卵がさきか」じゃないですけれど「話が先かオチが先か」みたいにオチを先に決めてそれから話の肉付けをしているのでは!?等と勘ぐってしまいそうです。

Posted byブクログ

2024/04/20

最初別の人の本だと勘違いしながら読んでて(アホ…)途中までその別人さんの話だと思ってたけど、段々あの私がちょっと苦手な岸本佐知子っぽくなってきたぞ…、と思ったら岸本佐知子さんでした。 途中から脳内変換するの大変だけど、せっかく読み始めたんだから最後まで読むぞ!と思ったけど現在終盤...

最初別の人の本だと勘違いしながら読んでて(アホ…)途中までその別人さんの話だと思ってたけど、段々あの私がちょっと苦手な岸本佐知子っぽくなってきたぞ…、と思ったら岸本佐知子さんでした。 途中から脳内変換するの大変だけど、せっかく読み始めたんだから最後まで読むぞ!と思ったけど現在終盤、やっぱりちょっとうんざりしてます

Posted byブクログ

2024/03/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

短いエッセイ集 著者の頭の中に浮かんだことを、ものすごい想像力(妄想力?)でふくらませて書いた話が多く、わたしが好きな実際にあったことを笑い話にしている話は少なかったので残念。 そんな自分の好みから、表題の一話が一番おもしろかった。

Posted byブクログ