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死にゆく者の祈り の商品レビュー

3.5

82件のお客様レビュー

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2019/10/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

割と身勝手な僧侶に驚きました。そこまで一人の感情で動くものなのかしら、警察までが??というのはずっと付き纏う疑問でした。最後の意外な犯人は中山さんらしいと思います。冤罪や死刑をテーマに扱うので読んでる間、気持ちも重かった。ただ、何十年もの間、その人を恨み続けた被害者遺族にとって、土壇場で憎しみの相手が変わるのはどういう心境なんだろうか。そうですが、じゃあ、こちらを恨みます、という訳にはいかない気がして。もう少し踏み込んでもらった方が読み応えあったかなぁ。多分。何とも言えない読後でした。

Posted byブクログ

2019/10/05

教誨師と聞くと、 堀川惠子が書いた「教誨師」(講談社文庫)がまず思い浮かぶが、本作は、その死刑囚に御仏の教えを説く教誨師が主人公の真犯人探索ミステリーである。 しかし、本作では、教誨師である顕真が権限を越える行動を起こし、刑務官もそれを容認(というか後押し)するという異常な対応を...

教誨師と聞くと、 堀川惠子が書いた「教誨師」(講談社文庫)がまず思い浮かぶが、本作は、その死刑囚に御仏の教えを説く教誨師が主人公の真犯人探索ミステリーである。 しかし、本作では、教誨師である顕真が権限を越える行動を起こし、刑務官もそれを容認(というか後押し)するという異常な対応をとっている。殺害された被害者の「とどめの傷」についても殺害後に刺したのであれば生活反応の有無だって変わってくるのではないかと読みながら考えてしまった。そして、とってつけたような新・真犯人はもうね…。 全国教誨師連盟は怒ってよい。

Posted byブクログ