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紅蓮館の殺人 の商品レビュー

3.3

351件のお客様レビュー

  1. 5つ

    28

  2. 4つ

    110

  3. 3つ

    145

  4. 2つ

    45

  5. 1つ

    4

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2025/04/25

よし、これはシリーズ読破だ!と久しぶりに思いました…! 最近のミステリらしく、単なる館モノではない。 葛城と田所が山火事から逃げ込んだ先は有名な文豪の館、落日館。そこで起こる殺人事件と、元探偵。気弱な男と男前な女性。 ワトスン役の主人公田所と彼の名探偵葛城は、山火事・殺人事件...

よし、これはシリーズ読破だ!と久しぶりに思いました…! 最近のミステリらしく、単なる館モノではない。 葛城と田所が山火事から逃げ込んだ先は有名な文豪の館、落日館。そこで起こる殺人事件と、元探偵。気弱な男と男前な女性。 ワトスン役の主人公田所と彼の名探偵葛城は、山火事・殺人事件・過去の連続殺人事件と元探偵の謎を解決できるのか…という時間制限アリの館モノ。 山火事は最近よくニュースになっていたので本当に怖い……。 舞台がからくり屋敷なので、なんとなく綾辻行人さんを想起しました。トンデモな感じも。 気になったのは、この作品で繰り返し出てくる【探偵とは何なのか】という問い。 また、【ワトスンを失った探偵はどうなるのか】についても問いを投げかけているように思う。 そして探偵が謎を解くことで傷つくこともあるし、閉鎖空間では不利な立場になることもある。 探偵ってのは大変だ。 シリーズ通してのテーマなのかな? コナン君も【推理で人が死ぬのは殺人と変わんねーよ(でしたか?)】と言ってましたね。 この主人公たちはまだ高校生。 答えを見つけているところなのだなあ〜 トリックについては論理的な説明でよかった。 次も読みます!

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2025/04/22

事件は解決しますがスッキリしない。後味が悪い、とまではいかないけど苦かった。田所も葛城も冒頭のウキウキから一転して失意に沈んでいくのが予想外の展開だった。

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2025/03/24
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《館四重奏シリーズ》第1作。嘘がつけず惚れっぽい少年・田所くんと、ひとの嘘を見抜く達人である名探偵・葛城くんのコンビが活躍するミステリ小説。 読み終わった印象として、著者紹介で表されている「緻密な論理のアクロバット」という評がしっくりきた。 館ものらしい大仕掛けもあるけれど、基本は小さな気づきの積み重ねで謎を説いていき、気づいた頃には読者が想定していた筋書きや設定とは全く違うところに辿り着いている、という作品だったと思う。 登場人物たちの素性が二転三転する展開も面白かったけれど、一番の見せ場は葛城くんと、元名探偵・飛鳥井による「探偵」という「生き方」についての議論。 探偵の独善を巡る議論としては、たとえば法月綸太郎の『密閉教室』を思い出すけれど、あれほどの容赦なさやどぎつさはなく、むしろ青春ものとして前向きな、成長の物語につながっていきそうな苦みを感じさせた。 続刊もまた読んでみたい。

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2025/03/17

高校生の葛城くんと、田所くんの本格ミステリー。 ホームズとワトソンのような王道のストーリーのミステリー小説。 山火事の中、救助を待つ館の中で起こる事件を解決していく。 こういうストーリーの話は久しぶりに読みましたが、昔読んだ金田一少年の事件簿みたいで面白かった。

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2025/03/12

探偵VS元探偵。 山火事によるタイムリミットのあるクローズド・サークルの中で起きた事件という設定が、最初はなんで山火事何だろうなー、あんまりそうゆう設定が他にないからかなと珍しい設定にしたのかと思っていました。 館に火が回るまでの残り時間がこまめに挟まれるので時間の経過が分かりや...

探偵VS元探偵。 山火事によるタイムリミットのあるクローズド・サークルの中で起きた事件という設定が、最初はなんで山火事何だろうなー、あんまりそうゆう設定が他にないからかなと珍しい設定にしたのかと思っていました。 館に火が回るまでの残り時間がこまめに挟まれるので時間の経過が分かりやすいのと、その速度で話が進むのに後半戦どれだけ詰め込まれるだろう!?という期待が膨らみました。 館の作りが特殊なのはあまりリアルさがなくて好みではなかったのですが気づくとあれよあれよと惹かれている不思議なことになっていて、この作者さんは恐い!と感じました笑 文章の作りこみ方もあれば、なにか伏線になりそうな言葉が文体を変えていたりして、物語はミステリーの中に何を伝えようとしているのか注目しやすくなっています。 「探偵」とはなんなのか。ミステリーなのに探偵という存在の意義を問うていいのかと驚きました。 物語が後半戦になっていくにつれて見事伏線回収がされていくところが、自分でも気づきやすいですし印象に残っている分頭の中でスッキリ繋がりました。 そして探偵と元探偵が同じ場所にいて、お互いの考えが分かりすぎるのに衝突をする。そしてなぜ、元探偵なのかがこの事件にも繋がるという、あまりにもそれぞれが線で繋がりすぎて、事件の中に事件が隠れて、この事件の犯人は誰??状態。 ワトソンでもある田沼君と一緒に「なんで?」状態がもどかしい構成でした! しかも最後の謎についてそんなラストなの…という。 これはシリーズ期待大です!!

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2025/02/25
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先生方をはじめ、学校の皆さんはどうなってるんだろう…と頭の片隅にずっと気になりながら読んでしまいました。こっそり合宿を抜けて事件に巻き込まれる設定、その発覚後の学校関係者と、事件の後が気になりすぎてしまった。そのへんは全く触れられてなかった。 あり得ない設定の推理ものは好きなので、普通に面白かった。次の本も読む予定。

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2025/02/24

阿津川辰海さんの作品初めて読みました。2025年初作家16人目です。 面白かったけど、勉強合宿の中を抜け出してって設定必要だった?そんな設定無くっても好きな作家の別荘を見に行こうって屋敷を訪れて山火事に巻き込まれたでも良かった気がする。 私としては抜け出された合宿で2人がいなくっ...

阿津川辰海さんの作品初めて読みました。2025年初作家16人目です。 面白かったけど、勉強合宿の中を抜け出してって設定必要だった?そんな設定無くっても好きな作家の別荘を見に行こうって屋敷を訪れて山火事に巻き込まれたでも良かった気がする。 私としては抜け出された合宿で2人がいなくってどんな騒ぎになってるのかが気になった笑

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2025/02/20

序盤の設定把握の時点で物語に引き込まれました。 館もの、ホームズとワトソンを想像させる少年探偵。 殺人事件の解決と同時に、館からの脱出を迫られるスリル感。 ミステリー好きには安定の面白さと、安心して読み進められる感覚が気持ち良かったです。

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2025/01/27
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無関係な過去の人物と思われたシリアルキラーが館にいると示されて、物語も後半に差し掛かったあたりで面白くなってきたと感じた。火災の避難者を受け入れた3人がまさか詐欺師だとは思わなかったし、殺害現場が第三者の手によって偽装工作されているとは気づかなかった。なるほどとは思ったものの、なぜかスッキリはしないミステリーだった。特殊なからくりがある部屋での殺害と死体遺棄が、現実的に行えることのようにはあまり思えないからかもしれない。 登場人物の喋り方や言葉選びがところどころ不自然に感じられて、本筋とは関係ないところで何度も手が止まった。

Posted byブクログ

2025/01/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

タイトルから館のトリックがキーになっているのかなと想像していましたが、人に焦点が当てられた話だと感じました。それはそれでおもしろかったです。

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