1,800円以上の注文で送料無料

紅蓮館の殺人 講談社タイガ
  • 中古
  • 店舗受取可
  • 書籍
  • 文庫

紅蓮館の殺人 講談社タイガ

阿津川辰海(著者)

追加する に追加する

紅蓮館の殺人 講談社タイガ

定価 ¥957

330 定価より627円(65%)おトク

獲得ポイント3P

在庫あり

発送時期 1~5日以内に発送

店舗受取サービス対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!

店舗到着予定

2/7(金)~2/12(水)

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2019/09/20
JAN 9784065168196

店舗受取サービス
対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!
さらにお買い物で使えるポイントがたまる

店舗到着予定

2/7(金)~2/12(水)

紅蓮館の殺人

¥330

商品レビュー

3.4

303件のお客様レビュー

レビューを投稿

2022/04/14

懐かしいなぁ、「新本格」…。

2022年4月読了。 ココのレビューを書いている皆さんは、かなりお若い方々なんでしょうか? 中盤から終盤にかけての、探偵と元(?)探偵のやり取りを読んでいて、若干気恥ずかしい様な、ムズムズする感覚を憶えたのですが、皆さんのレビューを読んでいて色々と思い出しました。 ...

2022年4月読了。 ココのレビューを書いている皆さんは、かなりお若い方々なんでしょうか? 中盤から終盤にかけての、探偵と元(?)探偵のやり取りを読んでいて、若干気恥ずかしい様な、ムズムズする感覚を憶えたのですが、皆さんのレビューを読んでいて色々と思い出しました。 20年程昔に成りますが、島田荘司先生が音頭を取って、講談社と仕掛けて大成功を納めた「新本格」ブームと云う事象が有りました。 その中でも、内省的な作風で他者とは明瞭に異なっていた「法月綸太郎」先生の著作を思い出したからです。 『名探偵は「推理マシーン」で良いのか?!』と云う、フィクション(虚構)の中なのに、「犯罪から真実を導き出す事」の本質論に悩む探偵を描き出し、 「エラくめんどくさい事に悩む探偵さんだなぁ~」と思って読んでいました。 「読者を差し置いて、本の中の探偵が先に本質論を語っちゃ野暮でしょうよw」等と一人前のクチを利きつつも、熱心に読んでいたのですから、まだまだ自分も若かったんだなぁと思った次第です。若い方には新鮮に映りますよね。 さて本作は、根本的なトリックやロジックはしっかりしていますので、問題無く楽しめましたが、読者がトリックを探そうとする前から、探偵役が(上記について)悩む場面を書いてしまうと、「事件の真相などどうでもいい事だ」と言っている様に見えてしまいます。 「A⇒B⇒C⇒真相」と、レール式で当たり前の様にサラッと真相が分かってしまう「簡便な推理小説」ばかりで良いのか?! と云う作者の意気込みは買いますが、法月先生もこのやり方でその後悩んでおられましたし、オッサン読者としても「苦悩や理屈はいいから、早く話を進めなさいよ」と感じたのは、年齢のせいだけでは無いなとも思いましたので、ちょっと厳しい判定です。 興味の有る若い方は、法月先生の諸作を読んで見ることをお奨めします。

左衛門佐

2025/01/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

タイトルから館のトリックがキーになっているのかなと想像していましたが、人に焦点が当てられた話だと感じました。それはそれでおもしろかったです。

Posted by ブクログ

2025/01/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

※犯人の名前は明かしていませんが、内容については、かなり語ってます。 新年一発目は本格ミステリにしよう!と意気込んで読んだのですが、うーん…、モヤモヤしたまま始まりモヤモヤしたまま読了。解決後もモヤモヤするミステリってどうなのよ!とツッコミたい。 まず、登場人物が薄い。性格が定まってないのか会話やテンションの落差がありすぎて、人物像が掴めない。全員情緒不安定なの!?という感じ。主人公は高校生なのに会話も考えも堅苦しいし、全ての言動が回りくどい。いくら進学校で頭がいいからって、そんな高校生いる?という違和感が終始ついて回る。そんな感じなので、とある人物の発言も違和感がありすぎて『絶対犯人こいつじゃん』となってしまった。のちほど謎解きでその発言も回収されたが、不自然極まりないので伏線回収というより『だろうね!!』って思ってしまった。 そして探偵。この話には2人の探偵が登場する。 現役高校生探偵・葛城と元高校生探偵で現会社員・飛鳥井。ちなみに主人公は葛城のワトソン的高校生・田所。この探偵2人が対決しているような構図になるのだが、これに全く意味を感じない。それぞれ探偵談議みたいなのを常に語っているのだが、『だから?なに?』と言った感じ。別に言うのは勝手だが、矛盾が生じているので納得出来ないのである。特に飛鳥井。これがまぁ、性格が定まらない。あっちこっち、どっちそっち。言うことも行動も全く一定性が無いので、気持ち悪くてしょうがない。この行動や発言も、のちほど謎解きで明かされるのだが、頭の中で処理できない。 だってさ。普通、自然な流れで事件が起きてそれを謎解きするから面白いんでしょ。それなのに不自然さが極まった行動や発言を後で謎だったと説かれても、それ、ただのこじつけじゃん。ミステリなのに謎解きが破綻しているって致命的だよ。 そして極めつけの葛城。探偵とは正義と真実とか語ってるのに、飛鳥井が起こした件については語ろうとしなかったのである。は?はぁー?すべてを明かしてこその探偵でしょ。もちろん意味があって明かさない場合は省くけど、この場合は飛鳥井が起こした件を隠す必要性は全くなく理想の探偵像とかけ離れ過ぎてて、言ってることとやってることがおかしい。あげく飛鳥井に『殺された人が死んだのは葛城のせい』的な事を言われて葛城精神崩壊。おいおいおい、その前にあんたが犯人はずっとその人を殺そうと思ってたとか言ってたじゃん。葛城関係ないのよ。葛城にいい顔したかったとしてもしなくても殺されてたわけ。たまたま犯人の性癖に合った人がいただけなのよ。そんなの読者でもわかるのに何でそれにショック受けてるの!!??とこっちが混乱。そここそ、ちゃんと考えろよ。 …ふぅ。 読みながらツッコミ過ぎて疲れたわ。 ただ設定だけは面白かった。 山火事によるクローズド・サークル。特殊設定の館。トリックも手が混んでいて、とても良かった。 ちなみにだが、日本の山は、そんなに燃えない。海外の山火事みたいにあっという間になんてならないし、雷が落ちたくらいで逃げ場なくならない。火事の近くって熱いけど意外と通れるし、普通に考えたら下山一択でしょ。知識がすごい探偵設定なのに、大事なとこは知らないんだね。残念。これならゾンビで埋め尽くされたクローズド・サークルの方がよっぽど説得力あるわ。 さて、この葛城・田所コンビの話は第二弾、第三弾と続きがあるらしい。そちらの方が評判が良いそうなので読むか読まないか悩むところである。一体どれほど作品が成長しているのか怖いもの見たさである。

Posted by ブクログ