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紅蓮館の殺人 の商品レビュー

3.3

351件のお客様レビュー

  1. 5つ

    28

  2. 4つ

    110

  3. 3つ

    145

  4. 2つ

    45

  5. 1つ

    4

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2025/10/24

謎解きのための舞台設定と芝居がかった探偵役とその引き立て役、何故かこの場面に集まってくる脇役たちと、トリックありきの推理小説の舞台は整った。密室になる館に偶然起こった山火事が迫るという大掛かりな仕掛けで盛り上げていくのは王道の推理小説かもしれないし、数々の名作もそういうところはあ...

謎解きのための舞台設定と芝居がかった探偵役とその引き立て役、何故かこの場面に集まってくる脇役たちと、トリックありきの推理小説の舞台は整った。密室になる館に偶然起こった山火事が迫るという大掛かりな仕掛けで盛り上げていくのは王道の推理小説かもしれないし、数々の名作もそういうところはあったと思うが、出てくる人達の心理的なやり取り、葛藤、策略や仕掛けの裏に潜む人間らしい気持ちみたいなところの描かれ方を楽しみたい自分には中盤ですでに疲れていた。 てんこ盛りすぎる小説はダメと思いたくなる自分的好みではちょっと残念。高校生の2人と共に館からの脱出方法を見つけ出していく人たちは結構好きかもしれないけどなぁ。エンディングもいいんだがエピローグでさらにダメ押しとは濃い味付けすぎるミステリーでした。

Posted byブクログ

2025/10/20

何となく犯人は予想していたが、なぜそうなったのかという経緯が読めず、2人の探偵が解き明かしていくのもただ解き明かすのではなく、通常の読みを超えたお互いの心理戦のようなものが入ってきて 一筋縄では予測できない展開だった。 少し最後はスッキリと感じようなそうでないような結末だった。

Posted byブクログ

2025/10/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

あまり面白く無い。探偵が嫌いだ。探偵に感情移入が全く出来なかった。探偵、嘘が分かるなら、全員にあなたは殺人を犯したのかと聞けばすぐ解決なのでは。私は上流階級のこじらせ高校生とダウナー系こじらせお姉さん探偵の探偵論対決が読みたかったのではない。面白いミステリが読みたかったのだ。探偵に好感の持てないミステリは面白く無い。ワトソン役も非常に面倒臭い。キャラクター同士の会話パートは非常に読みづらい。これでもトリックが良ければ星2つは付けたのだけれど、トリックも非常に面白く無い。殺し方が全く面白く無い。外部からの侵入だけはあってはいけないだろ。偶然の出会い、偶然の産物が多すぎる。ここまできたら怪奇小説の類だろう。読了後の後味も最悪。面白く無い上に後味が悪い、時間を返してほしくなった。

Posted byブクログ

2025/10/14

2.6 『透明人間は〜』が面白かったので期待して読み進めたけど、最後まで読み終えるのが苦痛だった。トリックも分かりにくく登場人物も全員共感できる人が居ないし、とにかく名前が覚えにくい。残念だった。

Posted byブクログ

2025/09/30

そこかしこに散りばめられた、美しいさと悍ましさの対比が印象的でした。テーマだったのかな? まずもって吊天井で圧死、というグロテスク極まりない死に方をした可憐な少女なんて象徴的です。 一体なぜ逃げなかったのか?なぜそんな危険な部屋に入ったのか? 湧き上がる疑問符は、読んでいく中でし...

そこかしこに散りばめられた、美しいさと悍ましさの対比が印象的でした。テーマだったのかな? まずもって吊天井で圧死、というグロテスク極まりない死に方をした可憐な少女なんて象徴的です。 一体なぜ逃げなかったのか?なぜそんな危険な部屋に入ったのか? 湧き上がる疑問符は、読んでいく中でしっかりと納得のいく筋道が示されて、大満足の一冊でした。 シリーズらしいので他のものも読みたいなー。

Posted byブクログ

2025/09/28

山奥に隠遁した推理作家。 大ファンである高校生の僕と、友人であり探偵の葛城は、彼に会いに合宿を抜け出す。 そんな中山火事が起こり、館では作家の孫が圧死で発見される。 火が回るまで35時間のタイムリミット、犯人は?トリックは? * 時間はかかったけれど、気持ち的には一気読みだった。...

山奥に隠遁した推理作家。 大ファンである高校生の僕と、友人であり探偵の葛城は、彼に会いに合宿を抜け出す。 そんな中山火事が起こり、館では作家の孫が圧死で発見される。 火が回るまで35時間のタイムリミット、犯人は?トリックは? * 時間はかかったけれど、気持ち的には一気読みだった。 想定外の方向に進む物語。 館といえばで綾辻行人さんを、僕と葛城の関係が『本と鍵の季節』を、探偵としての生き方のやりとりが『名探偵の有害性』を、想定外の密室状態が『屍人荘の殺人』を彷彿とさせて、いろいろな感情が湧き出てきた。 今まで楽しみながら読んできた本たちとその時間はやっぱり幸せだった。 そして、ああ、やっぱり本を読むのは楽しいと噛み締めた。 * 人は変化して生きていく。 当たり前だが、変わらざるをえないときもある。 変わってないようで必ず変化するのだ。 その変化を怖がらずに前へ進むことこそが、肯定的に人生を進めるコツなのかもしれない。

Posted byブクログ

2025/09/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

迫りくる山火事と逃げ場のない崖に囲まれた館に閉じ込められる人達と、そこで怒る奇妙な殺人事件。「館」ものであるが故にあるあるな流れかと思ったが、「探偵」と「元探偵」がこの閉ざされた空間に揃い、過去と現在が絡まりあって展開されていくストーリーは面白くて一気読みをしてしまった。ただところどころ荒というか、読んでてモヤモヤの残るところがあるのが残念(シリアルキラーと因縁の深い元探偵が、保険会社の職員と顧客として出会うとかアリかな〜…) お気に入りキャラは、美登里ちゃん。嫌な予感はしてたけど、生きててほしかったなあ

Posted byブクログ

2025/09/27

綾辻行人の館シリーズと名前が似てるこのシリーズ。前から気になってて読了。 もっとたくさん人が死ぬのかなと思ってたけど、そんなに死なず。 最初のトリックの描写はイメージしにくく読みづらさもあったけど、読み進めていくうちに理解できた。 読み終われば結構面白かった。

Posted byブクログ

2025/09/14

伏線があったが、最後はご都合主義的な流れかなと思う。 探偵役がうそに敏感なのはわかりますが。 ただ、最後がかわいそうだと思っています。 元探偵がキツすぎる。 ☆☆ミステリランキング続々ランクイン!☆☆ 東大ミス研出身の25歳の挑戦状は、驚愕必至! 「2020本格ミステリ・ベ...

伏線があったが、最後はご都合主義的な流れかなと思う。 探偵役がうそに敏感なのはわかりますが。 ただ、最後がかわいそうだと思っています。 元探偵がキツすぎる。 ☆☆ミステリランキング続々ランクイン!☆☆ 東大ミス研出身の25歳の挑戦状は、驚愕必至! 「2020本格ミステリ・ベスト10」(原書房)国内ランキング 第3位 「ミステリが読みたい! 2020年度版」(ハヤカワミステリマガジン)国内篇 第5位 「このミステリーがすごい! 2020年度版」(宝島社)国内編 第6位 ☆☆☆ 全焼まで、残り35時間。 館に山火事迫る! 殺人の真相を解き明かし、絡繰だらけの館から脱出せよ。 ☆☆☆ 山中に隠棲した文豪に会うため、高校の合宿を抜け出した僕と友人の葛城は、落雷による山火事に遭遇。 救助を待つうち、館に住むつばさと仲良くなる。 だが翌朝、吊り天井で圧死した彼女が発見された。 これは事故か、殺人か。 葛城は真相を推理しようとするが、住人や他の避難者は脱出を優先するべきだと語り――。 タイムリミットは35時間。 生存と真実、選ぶべきはどっちだ。

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2025/09/01

人の嘘が分かる高校生探偵葛城と、その助手役である主人公田所の王道館ミステリ である事は間違いないんだけどかなり登場人物の葛藤や自意識に重きが置かれている印象。 失われたものを憂う大人と、青春を駆け抜ける高校生達の対比が残酷。 登場人物の中では圧倒的に小出さんが好きです。次回作以...

人の嘘が分かる高校生探偵葛城と、その助手役である主人公田所の王道館ミステリ である事は間違いないんだけどかなり登場人物の葛藤や自意識に重きが置かれている印象。 失われたものを憂う大人と、青春を駆け抜ける高校生達の対比が残酷。 登場人物の中では圧倒的に小出さんが好きです。次回作以降絶対また出てきてくれるよね? トリックが少し想像しづらかったけど図でちゃんと説明してくれたし見取り図もあるので最終的には問題なかった。 キャラ描写と推理描写、トリックの面白さの塩梅が絶妙。

Posted byブクログ