縁 の商品レビュー
おもしろかったし、読みやすかった。なんかテレビドラマ観てるように場面が、心情が。いろんな理由が交差して 悩んで 悩んで 行動する。まぁその行動がないと結果がないけど。結果 安堵という結末だったけど、この場合。 締めを括ったのが あの娘とは!ちょっと意外…ちょっと物足りない終わり方...
おもしろかったし、読みやすかった。なんかテレビドラマ観てるように場面が、心情が。いろんな理由が交差して 悩んで 悩んで 行動する。まぁその行動がないと結果がないけど。結果 安堵という結末だったけど、この場合。 締めを括ったのが あの娘とは!ちょっと意外…ちょっと物足りない終わり方。でもじわっとくる良質ドラマってな感じでした。
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『まさにタイトル通り縁』 章を重ねるごとに新たな登場人物が出てくるのだが、前の章で出てきた登場人物が新しく出てきた登場人物と繋がっていき、読み進めていくうちに、「あの人とこの人が繋がってるんだ!」と分かり、頭の中でパズルのように少しずつピースが繋がっていき、登場人物と一緒に1つの...
『まさにタイトル通り縁』 章を重ねるごとに新たな登場人物が出てくるのだが、前の章で出てきた登場人物が新しく出てきた登場人物と繋がっていき、読み進めていくうちに、「あの人とこの人が繋がってるんだ!」と分かり、頭の中でパズルのように少しずつピースが繋がっていき、登場人物と一緒に1つの世界が創り上げられていく感覚が新鮮。 同じシーンを登場人物それぞれの視点で描いているところも斬新でおもしろい。 まさに人と人とのつながりを描いた作品なんだけど、1つの世界で登場人物が繋がり合うんじゃなくて、それぞれの登場人物の人生が描かれた上で、生きているライフステージや境遇が異なる登場人物それぞれの人生の一部分が重なり合ったり交差し合ったりして、1つの世界が創られているところが新鮮味があった。 改めて誰かは誰かを生かし、誰かに生かされているんだな、身近にいる人だけじゃなくて知らない土地の知らない人にも支えられて今の自分がいるんだなということを思い出させてくれるそんな作品。 価値のない人間なんていない!そんなメッセージも感じる。 離婚だったり、不倫だったり、別れだったり、コネだったり登場人物はそれぞれ何かと暗い部分を持ち合わせているが、悩みや悲しみ、妬み、人生の不運を一緒に共有することで「自分だけじゃないんだ」と思ってフッと心が軽くなるし、人の温もりを感じられ心温まる作品。
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いい人ばかりじゃない、普通の、どこかにいつもある、そんな登場人物ばかり、だからこそ、つい読み進めてしまう。頑張ってたら報われることはないかもしれないが、頑張る方がいい、そんなふうに思う短編連作。
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4編の短編の物語がそれぞれ繋がってストーリーが展開していく。人は誰しも人生の不条理、嫉妬、誹謗中傷等々で落ち込んだりすることを経験する。 そんな時に正直に生きることのホッとした気持ちになれる。どんな状況で読者が読むかによって受ける印象は気となるかもしれない。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
前回読んだ「ひと」からの小野寺史宜作品 登場人物が次の話の主人公へと続いていく短編連作 霧:サッカーコーチをする 独身 38歳 室谷 保護者のシングルママと噂になり 腑に落ちないままチームをやめて・・・ 塵:室谷のリペアショップで悪態をついた 真波 リュクの乗客、デートに予約を取らない恋人、さっさと玉の輿に乗った友人 すべてに不満を持って デートパパの田村に愚痴る・・・ こうやって どんどん人が繋がっていく。 自分が知っているソノ人は ほんの一部分 ただ 何かしら後ろめたいことでのエピソード展開なので、心がざわざわと落ち着かない。でも 気になる。情景が分かり易く一気に読める。 最終章 終 で回収されていくのだが すっきりしない。 とくに「塵」の春日真波は・・・付き合いたくないなぁ。 そして 突然 再び出てくる 間宮 ムカつく。 ぜひ 楽しみにして読み進めてください。笑
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身近な人たちの身近な営み 人の何気ない繋がり ありきたりな構成 淡々と話が続く 人は自分のことしか 考えない生き物
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連作短編集。 小野寺さんの作品は、頭の中で映像化しやすい。 登場人物の容姿を思い浮かべ読み進める。 ある章ではクセのある人が 別の章では、違う一面を見せてくれる。 イヤな人だと思っても (そういうことだったのか)とほっとする。 本作も優しい気持ちになれた。
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連作短編集。 「霧」…近所の少年サッカークラブでコーチをすることになった室屋。ある時、指導方針がもとで親御さんとの仲を疑われる。 「塵」…自分の意にそぐわない行動をした彼氏と別れることになった真波。かつてパパ活をしていた時に親しくなったパパに再び電話を入れる。 「針」…真波のパパ...
連作短編集。 「霧」…近所の少年サッカークラブでコーチをすることになった室屋。ある時、指導方針がもとで親御さんとの仲を疑われる。 「塵」…自分の意にそぐわない行動をした彼氏と別れることになった真波。かつてパパ活をしていた時に親しくなったパパに再び電話を入れる。 「針」…真波のパパ活相手田村のお話。息子が高校生と付き合っており、その親から呼び出され和解のためにお金を渡す。 「縁」…田村の同窓生、シングルマザーの友恵。息子の就職の口利き、田村に頼みお金で解決しようと思うが、そのお金に困っていた。 と最終章の「終」。 各章で登場人物が繋がっている。そして進むにつれその人の別の一面が見れたり。嫌な面が出ていたりするが、ありそうな人間味が出てて。癖のある人だって良い面もあるしその人に合うつながりがあり世の中は成り立っているんだな。救われたり救ったりだ。全体的に尖らずに一定のペース穏やかさで描かれているのが読みやすくよかったかな。小野寺さんの小説を全部読んでいるわけではないけれど、同じ空気感を感じる、温かみがあるもの、今回もあり。
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荒川沿いのある町に住む人たちの、皆違って、皆いい話。 ・霧 KIRI ・塵 CHIRI ・針 HARI ・縁 YUKARI ・終 OWARI サッカークラブのコーチの恋や、自分の非を認められないパパ活女、パパ活される中年、シングルマザーで家政婦の気の迷い、など。 全ての人が...
荒川沿いのある町に住む人たちの、皆違って、皆いい話。 ・霧 KIRI ・塵 CHIRI ・針 HARI ・縁 YUKARI ・終 OWARI サッカークラブのコーチの恋や、自分の非を認められないパパ活女、パパ活される中年、シングルマザーで家政婦の気の迷い、など。 全ての人が間接的につながりながら、日常のうまくいかない部分でひっかかったり、乗り越えたり。
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少年サッカーチームのコーチが少年の母親から言われる→28歳女性が彼氏から、感じが悪いと指摘される→息子が女子高生とホテルに行ったと彼女の親から激昂される→というような話が連作短編で繋がってゆく。 巧い。とっても巧い。面白い。とっても面白い。良い。とっても良い。 最初は独立した...
少年サッカーチームのコーチが少年の母親から言われる→28歳女性が彼氏から、感じが悪いと指摘される→息子が女子高生とホテルに行ったと彼女の親から激昂される→というような話が連作短編で繋がってゆく。 巧い。とっても巧い。面白い。とっても面白い。良い。とっても良い。 最初は独立した短編集かな?それならまあまあぐらいなのかなと思って読んでいたら、すべての話が繋がってる。それも絶妙な繋がり方で。 なんつーか、とにかくいいのだよ。 「みんな、する話は同じなんだよね。本音は隠すとかそういうことではなく、他人の価値観で話しちゃうんだ。誰かが決めた価値観でね。まあ、これは僕も含めて、ほとんどの人間がそうだけど」 「五十二歳。お肌の曲がり角を何度も曲がり、もはやどの方角へ向かっているのかもわからない年齢」 中に織り込まれている、「人間てそんなに悪くないよね?」という哲学がいい。人物描写がいい。そして台詞がいい。オススメ。
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