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Iの悲劇 の商品レビュー

3.7

262件のお客様レビュー

  1. 5つ

    40

  2. 4つ

    109

  3. 3つ

    79

  4. 2つ

    13

  5. 1つ

    2

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2020/01/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ブラックで全然爽快じゃないけど妙に現実的だった。 住む人の居なくなった集落にIターンで人を呼ぶ 蓑石市甦り課の万願寺が主人公。 甦り課って名前が怖いよ。 なんだかなぁ、万願寺くんは相当な単細胞と思われていたのだなぁ 実際そうだったし。 米澤さんうまいなぁ。 短編の校正もほんと上手い。

Posted byブクログ

2020/01/20

過疎化で無人になった村を復活させるプロジェクトにまつわる連作短編集。都会からIターンで新しい住民を呼び込み、地域を再生しようという市長。その施策を実行するのは市役所の「甦り課」の三人。出世が望みの主人公、さばけた後輩新人、やる気のない課長。それに対して癖のある移住者達。住民同士の...

過疎化で無人になった村を復活させるプロジェクトにまつわる連作短編集。都会からIターンで新しい住民を呼び込み、地域を再生しようという市長。その施策を実行するのは市役所の「甦り課」の三人。出世が望みの主人公、さばけた後輩新人、やる気のない課長。それに対して癖のある移住者達。住民同士のトラブルや無理難題の注文…。主人公は解決に奔走するのですが…。地方行政に携わる公務員のままならなさがよく表現されています。登場人物も団体も架空のものなのにリアルに感じられるのは、似たようなことが全国で起きているから?そして衝撃のラストへ。

Posted byブクログ

2020/01/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

Iの悲劇 米澤穂信さん。 軽い感じで読み始め、 最後、ほほぉー!とびっくり。 謎だー!! おもしろかった。

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2020/01/18

読んでる途中でなんとなく展開はわかったけど、各話のオチはさすが米澤さん!いや〜な感じが本当にうまい!

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2020/01/14

米澤穂信の最新作を読了しました。本作は、無人化したとある地方の集落にIターン入居者を集い、地域再生を目指す展開ですが、目論見とは裏腹に、どんどん入居者が1人また1人と去っていってしまい、終いにはまた誰もいなくなるという展開でした。 入居者がなぜ居なくなったのか?というところがポイ...

米澤穂信の最新作を読了しました。本作は、無人化したとある地方の集落にIターン入居者を集い、地域再生を目指す展開ですが、目論見とは裏腹に、どんどん入居者が1人また1人と去っていってしまい、終いにはまた誰もいなくなるという展開でした。 入居者がなぜ居なくなったのか?というところがポイントの作品なのですが、読んでいるうちになんとなく展開はよめましたね! ちなみに題名のIは、IターンのIだったのですね。

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2020/01/12

とうとう住民がいなくなった村を甦らせる市長肝いりのプロジェクトを推進する甦り課.定時に帰る課長と新人の観山,真面目な万願寺はたった3人の全てを背負って住民の苦情に奔走する.問題解決のたびに減っていく住民.全員転出して明かされる真相,物語の決着点は気がつきながらも最後まで面白かった...

とうとう住民がいなくなった村を甦らせる市長肝いりのプロジェクトを推進する甦り課.定時に帰る課長と新人の観山,真面目な万願寺はたった3人の全てを背負って住民の苦情に奔走する.問題解決のたびに減っていく住民.全員転出して明かされる真相,物語の決着点は気がつきながらも最後まで面白かった.

Posted byブクログ

2021/06/21

地方自治体の理想と現実のギャップに翻弄される人々が可笑しくも哀しく描かれる。殺人や大事件は起こりませんが、じんわり怖く、考えさせられる話でした。

Posted byブクログ

2020/01/04

人が住まなくなった土地に、移住希望者を募り、地域の再生化を図ろうと動き出した南はかま市の「甦り課」の公務員らしい公務員の万願寺、人当たりはいいが、やる気があるのかイマイチ微妙な新人の観山、定時で帰ることに生きがいを感じている西野課長の三人と、移住してきた住民たちを襲うトラブルを描...

人が住まなくなった土地に、移住希望者を募り、地域の再生化を図ろうと動き出した南はかま市の「甦り課」の公務員らしい公務員の万願寺、人当たりはいいが、やる気があるのかイマイチ微妙な新人の観山、定時で帰ることに生きがいを感じている西野課長の三人と、移住してきた住民たちを襲うトラブルを描く連作短編集。 ちょっとくだらない「謎」なのだけど、その裏に隠された真実が最終章で明らかになり、少しぞっとする。 さすが、毎年「このミス」にランクインしてくる作家さんだけあり、ミステリー要素は満載でミステリーファンにはたまらない。 それぞれのキャラも上手く役割分担が出来ており、本格的でありながら、さくっと読めるのもいい。

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2020/01/04

気になっていた作家さんの本を初読み。とある自治体の「甦り課」に所属する主人公、万願寺が村民がいなくなった限界集落を再生するために奮闘する。ありそうにないエピソードが繰り広げられるが、エピローグは一捻りあって、ストーリーを引き締める…。

Posted byブクログ

2020/01/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

お勧め度:☆6個(満点10個)。一度死んだ村に人を呼び戻す目的で作られた「甦り課」。合併によって、村民がいなくなった村を再生させるためにプロジェクトに加わった主人公「万願寺邦和」「観山遊香」、課長「西野秀嗣」が移住者たちのトラブルを解決するというプロット。なかなか、お仕事物としては面白かったけど、実際はありえないようなトラブルばかりだった。限界集落の現実が見え隠れするが・・・。最後にそれぞれ人の目的がわかるにつれ、なるほど、そういうことかと納得もする。ミステリーでもなく、どちらかと言うとホラーぽいかな?

Posted byブクログ