なめらかな世界と、その敵 の商品レビュー
SF短編小説。6篇ある。 最初のパラレルワールドが意味が分からず、文章も支離滅裂で小説の程をなしているのかさえ、おじさんにはわからなかった。 難しい。脳の話、時間の話、人間が将来何かに支配されるのか。興味はあるがやっぱりちょっと難しいし、合わないかも
Posted by
初めてSFを小説で読んだ。もちろん映画や漫画、アニメでSFに触れる機会はあった。しかし、この小説は自分の世界の概念を覆すほどの魅力があった。設定もさることながら、そのドラマ性、物語の持つ力。小説も捨てたものではない。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
なめらかな世界と、その敵 スマホのページを切り替えるように、生きる世界を切り替えられる世界の話。それが出来なくなった乗覚異常の友人に合わせて自分も乗覚異常になる主人公。スポーツで決着付ける辺りが爽やかジュブナイル感。 ゼロ年代の臨界点 架空の文学史がただただ説明される話。 美亜羽を贈る拳銃 ハーモニーの登場人物・御冷ミァハの名前を取った天才ゆえツンツン少女・美亜羽を愛した実継の愛が錯綜する話。インプラントという脳内とか体内をいじって人見知りとかを治す(?)手術が可能になった世界の話。心変わりはよくある事だけど、性格が変わった自分は果たして昨日までの自分か? 同一人物と言えるのか?みたいなのが主題。記憶は保持されてるが性格が異なった人間はやはり別人という事で北条美亜羽と神冴美亜羽は愛されたり愛されなかったりした。 ホーリーアイアンメイデン 全編妹からの手紙という体で書かれた短編。姉にあてたこの手紙を姉様が読む頃には私は死んでいるでしょう、と最初から引き付けられる。 他人を抱きしめる事で相手を穏やかな性格にしてしまう能力を持った姉。最終的にその姉に自分を殺させるように仕向け死後手紙が届くようにした妹。手紙を読む事で何が世界に起こっているのかが段々明らかになるのが面白くて一気に読める。 シンギュラリティ・ソヴィエト ちょっと割愛。 ひかりより速く、ゆるやかに 修学旅行の帰りの新幹線の中と外の世界と流れる時間が全く変わってしまった話。次の停車駅の名古屋に着くのは2700年後になる位新幹線内の時間の流れがゆっくりになってしまい、家族が車外から中を見て泣いたりという描写がある。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
表題作が衝撃的だったのでドキドキしながら読んだ 全部なんかすごかった 美亜羽へ贈る拳銃が一番好き さいごの「あなた」は二人のお子さんということでいいのよね??
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『なめらかな世界と、その敵』 理想の世界だと思った。でも、選択肢が少ないからこそ今この瞬間に集中できる。 どこへ行くにもスマホを持ち、LINE, Instagram, X, YouTube, tiktokといった各種SNSを放浪し、何にも集中できない現代人を描写しているかのようである。 『美亜羽へ贈る拳銃』 脳の話は好き。『ハーモニー』を読んで脳神経科学研究の世界に来たような人間なので。 『ひかりより速く、ゆるやかに』 SFというか、ミステリーというか。何層も重なった謎を解き明かしていくような読書体験。「あ、いい体験したわ」と感じた。
Posted by
隔絶した世界は強固な繋がりへ。独創的な着眼点と圧倒される着地点、距離・時間・愛・倫理を現実から大きくジャンプした先に見える世界。伴名練さんのSF短編集、文句なしの傑作集だったな。
Posted by
書き下ろしである、ひかりより早く、ゆるやかにがとてもすきだった。 表題作の、登場する女の子の口調がすごく男の子っぽくてそっちにかなり気がとられた。
Posted by
表題作は言葉選びや展開のスピード感がお気に入り。 クライマックスの目まぐるしく切り替わる世界を突っ走るシーンはボカロのMVみたいな印象で、情景をイメージする楽しさがあった。 この世界に生まれたら、色々ダメになっちゃいそうなくらい満たされると思う。
Posted by
SFの短編集です。 どうも最近SFと相性が悪い気がする。 昔々、子供の頃はけっこう好きだったんだけどなぁ。 6篇の中でひとつもハマるのがなかった。 残念(._.) ま、めげずに次行こう。次!
Posted by
面白くなかったわけではないが、しっくりこない。 短編集で、一つ二つ、物語としてとても好きなものもあった。 が。 これは「SF」なのか。 おっさんの感想なのだが、最近の「SF」読むたびにそう思うことが多い。 お化けが出てきて、悲鳴あげて逃げ回るのがホラー。 お手て繋いで一緒に遊ぶの...
面白くなかったわけではないが、しっくりこない。 短編集で、一つ二つ、物語としてとても好きなものもあった。 が。 これは「SF」なのか。 おっさんの感想なのだが、最近の「SF」読むたびにそう思うことが多い。 お化けが出てきて、悲鳴あげて逃げ回るのがホラー。 お手て繋いで一緒に遊ぶのがファンタジー。 とっ捕まえて研究するのがSF。 という定義を昔聞いたことがあって、なるほどと思ったのだが、SFも突き詰めるとファンタジーになるのか。そうなってもSFなのか。 しっくりこんなあ。 特定の条件があって、それから派生する物語を紡ぐのは、最近流行りの漫画や映画もそうなんだが、特定の条件をきっちり語るのが要る、と思ってるんだろうな、俺は。 文学部少年少女にどうぞ。
Posted by