事実はなぜ人の意見を変えられないのか の商品レビュー
取引で一番損をしているのは自分で銘柄を選ぶ人というワードに深く刺さってしまう。分かっていながら私は選択をする。私のお金だから私で選択したくて仕方ない。支配したい。たとえ損する可能性が高くてもやめられない。 他の人の選択に自分が惑わされる話はなぜだろう協調性かなと思っていたけど前...
取引で一番損をしているのは自分で銘柄を選ぶ人というワードに深く刺さってしまう。分かっていながら私は選択をする。私のお金だから私で選択したくて仕方ない。支配したい。たとえ損する可能性が高くてもやめられない。 他の人の選択に自分が惑わされる話はなぜだろう協調性かなと思っていたけど前の人の方が自分の知り得ない情報を持っているかもしれないから選択に倣うというのは確かに生存戦略として正しかったのだろうな。事例を挙げつつ説明してくれるので腑に落ちやすくとても良かった。翻訳も良い。 人に権限を与えると行動を促すことができるし、説得するには感情を同期したほうがいい。バイアスから逃れるには日をあけて繰り返し見直すと良い… 文明の速度に体の進化がついていかないからバイアスが時にマイナスになることもある。それを頭に入れつつうまく自分をコントロールしていきたい。
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Twitterで見かけたので読んでみた。人の意見に影響を及ぼす要素として、事前の信念、感情、インセンティブ、主体性、好奇心、心の状態、他人がある。これら「脳の働きを決定づける中心的要素」がそれぞれどのよう影響を与えるか明快な例えを用いて解説してくれる。 なるほどと思うことや身に...
Twitterで見かけたので読んでみた。人の意見に影響を及ぼす要素として、事前の信念、感情、インセンティブ、主体性、好奇心、心の状態、他人がある。これら「脳の働きを決定づける中心的要素」がそれぞれどのよう影響を与えるか明快な例えを用いて解説してくれる。 なるほどと思うことや身に覚えのあることが多く書いてあった。車よりも飛行機のほうが怖いというのはわかる。飛行機の浮遊感が苦手なのだと思っていたが、それはコントロールできないからなのだろう。アンダーパスは楽しいまである。 科学が発達して人間はどんどん賢くなっている気になっているけれど、脳は槍を持って野を駆け回っていた時代からあまり変化していない。論理的な思考で行動できることは存外少なく、感情が行動の大きな指針であることは変わっていないのだろうと感じた。そこの認識と実際のギャップが大きいゆえに本書の内容が意外に感じる気がする。 本書を読むように外部から見ると人間は単純だと感じるが、他人ごとではないのだろう。その単純さは良くも悪くも利用されている。 社会の中で人として生きていく以上、すべてを拒否して生きていくことは難しい。もし仙人のように霞を食って生きていければ可能かもしれないが。それでも人生のなかで大きな決断をするとき、本書を思い出したい。 頭のいい人ほどデータを(意図せずとも)歪曲しやすいのは皮肉だなと思った。
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事実で人の意見は変えられない。なぜなら、客観的なデータというものが出てきたのは最近のことで、脳はそれよりも古い価値基準で動いているからだ。相手の意見を変えようとして幾ら自分の意見を補強するデータを集めても無意味で、むしろ逆効果ということ。ならばどうすればいいかが実験結果とともに書...
事実で人の意見は変えられない。なぜなら、客観的なデータというものが出てきたのは最近のことで、脳はそれよりも古い価値基準で動いているからだ。相手の意見を変えようとして幾ら自分の意見を補強するデータを集めても無意味で、むしろ逆効果ということ。ならばどうすればいいかが実験結果とともに書かれており、とても興味深かった。脳の働きを知って、なかなか自分でも上手くコントロールできない脳を上手く使っていきたいと思う。
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人を動かす・人に影響を与えることについて心理学と脳科学の両面から迫った内容です。以前読んだ「影響力の武器」に近い内容だなと感じました。 脳科学に関しての記述に少し難しさを覚えました。とても興味深く読み終えることができました。 個人的には、人を動かすにあたり「主体性を持たせて選...
人を動かす・人に影響を与えることについて心理学と脳科学の両面から迫った内容です。以前読んだ「影響力の武器」に近い内容だなと感じました。 脳科学に関しての記述に少し難しさを覚えました。とても興味深く読み終えることができました。 個人的には、人を動かすにあたり「主体性を持たせて選択させる」という内容に関して、仕事における社内外で活用ができるかもしれないと感じました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
私自身の体験で何度か事実を誠実に伝えても、納得されない人がいることを知っていたので、人はどのように事実以外を見ようとするのかが気になり、この本を手に取りました。 本書を読む前では人は感情や気分に作用されるため、事実でも通じないのだと漠然と考えていたが、本書を読むことで理解できたと感じた。 影響力の七つの鍵となる以下 ①事前の信念 ②感情 ③インセンティブ ④主体性 ⑤好奇心 ⑥心の状態 ⑦他人 を本書はあげている。 私の見解では②と⑥で考慮していたということだが、それ以外の項目を本書の説明を読み理解することで、とてもまとめられていて納得できた。 ①に関しては価値観として感情の判断にもなり得るものと認識していたため違和感なく納得できたが、③④は結構な盲点だった。 よく考えれば環境やその人の状態で左右されれることは当たり前だが、しっかりとまとめて考えることはできていなかったので、とても勉強になりました。 影響力といえば、 影響力の武器 という本が有名ですが、 物語での例での説明などもあって読みさすぐなっているので、影響力について学びたい方は読んでみて良い一冊だと私は思いました。
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身も蓋もない言い方をすると 「『何を言うか』よりも『どう言うか』が大事」 ということを述べる一冊なんだな。 穏当に丸めたが、『誰が言うか』も大事だということであろう。 なのでサブタイトルになっている「説得力と影響力の科学」のほうが本の内容に即している。 原題は「THE INFLU...
身も蓋もない言い方をすると 「『何を言うか』よりも『どう言うか』が大事」 ということを述べる一冊なんだな。 穏当に丸めたが、『誰が言うか』も大事だということであろう。 なのでサブタイトルになっている「説得力と影響力の科学」のほうが本の内容に即している。 原題は「THE INFLUENTIAL MIND:What the Brain Reveals About Our Power to Change Others」 著者は認知神経科学の人だというが、認知心理学よりも脳に関する実験寄りってことかな。現在では両者の境界線は薄くなっているのだろうけど。
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「事前の信念」「感情」「インセンティブ」「主体性」「好奇心」「心の状態」「他人」という7つの視点から人がどう考えを変えて、もしくは変えないのかを解き明かす本。 なんとなく人は見たいものだけ見る、とは分かっていたがそれを複数の視点から説明してくれる。 また心理状態に依ってはその状...
「事前の信念」「感情」「インセンティブ」「主体性」「好奇心」「心の状態」「他人」という7つの視点から人がどう考えを変えて、もしくは変えないのかを解き明かす本。 なんとなく人は見たいものだけ見る、とは分かっていたがそれを複数の視点から説明してくれる。 また心理状態に依ってはその状態に合わせて情報を扱ってしまうという非合理さが何とも人間らしい。
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テーマは非常に魅力的であり、意気揚々と読み進めたが…… 翻訳された日本語が自分には合わなかったのか、頭の中に入ってこない入ってこない…… 残念な気持ちで一杯ですので、再翻訳版を希望します。
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人の意見を変えるのは難しく、それは、変えようとしている自分の力量不足というより、それが普通ということを知り、それを元に、どうしようかな!と考えさせてくれました。
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データのみでは人は動かず。一章のボリュームが丁度よく、読みやすかったし為になった。読んでいて、人間機械論を思い出した。よくできてるのか、ポンコツなのか。
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