事実はなぜ人の意見を変えられないのか の商品レビュー
人の脳は、正しいものを認識するための機能が備わっている訳では無いことに気付かされハッとしました。ビジネスにも応用できる内容です。
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いつも利用している図書館で、「これまでに一度も借りられていない書籍」をまとめたコーナーが設置されていて、そこにあった一冊。 「人の意見の変化」に着目して書かれた本で、かなりよい本だと思います。 これまで一度も借りられていなかったのが不思議でなりませんが、その理由はおそらく、表紙...
いつも利用している図書館で、「これまでに一度も借りられていない書籍」をまとめたコーナーが設置されていて、そこにあった一冊。 「人の意見の変化」に着目して書かれた本で、かなりよい本だと思います。 これまで一度も借りられていなかったのが不思議でなりませんが、その理由はおそらく、表紙やタイトル(やその書体)がイケてないというか、古臭いことにあるのではないかと。 ちなみに、人の意見を変えるのに必要なことは、「事実」ではなく、「相手の意見と、変えたい方向との間の共通項を見出し、その方向に進むようにすること」や「感情がプラスに振れるような言葉がけをすること」と言えるかと。 そうすることで、互いの脳の動きが同期する可能性が高くなり、互いの力を合わせやすくなる、といえそうです。 基本的に、ヒトは、自分の知りたいことしか興味がないので、「事実」を、いかに「人が知りたいこと」に加工するかが重要、といえそうです。 とはいえ、実行するのは簡単ではない気がするので、まずは心がけから始めたいと思います。
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同僚からのレコで購入。コミュニケーション開発を業務としている中で、事実に勝る説得力は無いと思いがちだが、人間の心理、脳はそう単純には出来ていないという。 Amazonなどのレビューの1番最初に好意的なコメントが書かれたか、否定的かにより、全体的な評価が32%も変わるらしい。他人の...
同僚からのレコで購入。コミュニケーション開発を業務としている中で、事実に勝る説得力は無いと思いがちだが、人間の心理、脳はそう単純には出来ていないという。 Amazonなどのレビューの1番最初に好意的なコメントが書かれたか、否定的かにより、全体的な評価が32%も変わるらしい。他人の意見に無意識のうちに影響を受けているのだ。 交渉相手に事実を突きつける事で、かえって頑なになってしまい、説得出来なかった事は、誰でも経験があるかもしれない。 多くの実験事例をあげながら、心理学と脳科学の両面から解説していく筆致は面白かった。
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最先端の脳科学のお話ですが、これを面白いと思う人が一体どれくらいいるんでしょうか? 前半はまだしも、後半は全く入ってこなかったです。 「感情は影響しやすい」 「人を動かすには先に起こるかもしれない悪い結果よりも、すぐにわかる良い結果を強調すること」 の2点は、参考にしようと思い...
最先端の脳科学のお話ですが、これを面白いと思う人が一体どれくらいいるんでしょうか? 前半はまだしも、後半は全く入ってこなかったです。 「感情は影響しやすい」 「人を動かすには先に起こるかもしれない悪い結果よりも、すぐにわかる良い結果を強調すること」 の2点は、参考にしようと思います。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
話が長い なんの話かわからなくなるのは翻訳本で良くある話なので我慢 知識としてはなるほどと頷ける話 ・事前の信念 相手の信じていることを否定したり、自分の信じてることを押し付けるだけではダメ ・感情 感情は伝染しやすい ・インセンティブ 快楽で動く、恐怖では動かなくなる(変化させたくない時は恐怖が良い) ・主体性 自分でコントロールしてるという感覚が満足感に繋がる ・好奇心 知りたくない情報は目に入りにくい、心地よい情報ばかりを受け入れてしまう ・ストレス ストレスがあると正確に情報が判断できなくなる ・他人 人は真似る、他の人に流される
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面白い。 訳者の以下の文が、この本の良さを伝えている。 「読み進めるうちになるほどと思うのは、著者シャーロットが率先して、それらのポイントを活用している点だ。簡単に言えば、読者は次第に影響されていく。事実なデータの羅列で読者の主体性を損なうのではなく、たとえば研究論文をストーリー...
面白い。 訳者の以下の文が、この本の良さを伝えている。 「読み進めるうちになるほどと思うのは、著者シャーロットが率先して、それらのポイントを活用している点だ。簡単に言えば、読者は次第に影響されていく。事実なデータの羅列で読者の主体性を損なうのではなく、たとえば研究論文をストーリー仕立てにすることで、読み手はどんどん先を知りたくなる。著者自身の生き生きとした私生活のエピソードに惹きつけられて、いつのまにか感情が同期してしまう。随所に散りばめられたユーモアに頬も心も緩んでしまうから、著者の話を受け入れやすくなるし、自分にもできるかもとポジティブな気持ちが湧いてくる。」 自分自身も他人も、取り扱いは適切に丁寧に行なって、最大のプラスの効果を狙っていこうと思わせてくれる本。 なお。この訳者は芸術系の演劇学部出身。意外なキャリアも面白かった。
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「自分は比較的賢くて正しいことを言う方だ」と思っている人ほど、事実を示されても意見を変えないし、逆に理論武装してより反論してくるようになる。結局は感情が先に来ていることを、人はもっと自覚したほうがいいのだろう。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
色々学びがあるけど、1番面白いと思ったのは、人は皆、他の人ととても違っていて個性的でありたいと思っているが、ほとんど差がないことが述べられているところ。そう考えると、お互いに理解し合えることはたくさんあるはずで、このことを知るだけで自分とは別の人「他人」との付き合いがもう少し上手くやれるような気がする。
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事実はなぜ人の意見を変えられないのか? このなぜ?を実験の内容やストーリーでわかりやすく説明してくれている。 そして、どのような条件であれば人は他人の意見を聴く気になり、行動しようとするのかも載っている。 認知神経科学という切り口のためか、脳内の動きや進化心理学的な要素も多く、個...
事実はなぜ人の意見を変えられないのか? このなぜ?を実験の内容やストーリーでわかりやすく説明してくれている。 そして、どのような条件であれば人は他人の意見を聴く気になり、行動しようとするのかも載っている。 認知神経科学という切り口のためか、脳内の動きや進化心理学的な要素も多く、個人的には面白いと思った。 日常生活でも使える技術が載っているので、興味のある方は是非読んでほしい。
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今のところ、今年の自分のベストブック。医学的や科学的に根拠のあることでも信用できないと主張する人がたくさんいることを常日頃不思議に思っていた。そう考えてしまう脳の仕組みがあるようだ。この本を読んでなるほどと思った。
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