事実はなぜ人の意見を変えられないのか の商品レビュー
人は、自分が公平で客観的であると思っていても、非常に自分勝手な生き物なのだなあと、あらためて思った。そして自分が相手を説得するために取ってきた方法に、誤りが多いことも。 仕事や育児で、「自分の思う通りに動かす」ということではなく、「適切な方向に促す」という意図で、いろいろ有効な手...
人は、自分が公平で客観的であると思っていても、非常に自分勝手な生き物なのだなあと、あらためて思った。そして自分が相手を説得するために取ってきた方法に、誤りが多いことも。 仕事や育児で、「自分の思う通りに動かす」ということではなく、「適切な方向に促す」という意図で、いろいろ有効な手段が紹介されていて、なんとか活用したい。 人に何かをさせたいときと、何かをさせたくないときで、異なるやり方が適切であるという点が面白かった。 トランプ大統領のむちゃくちゃな主張が多くの人に通ってしまう描写は震えを感じる。本能的なのか計算しているのか、とにかく悪くも稀有な才能である。
Posted by
行動させたいときと、行動させたくないときのもってきかた、違うよって。させたいのにポジティブなこと言わないってのは、まあ、よくありますよねえ。
Posted by
おもしろい感じ。ワクチン恐怖の話からはじまってる。 まあ意見にまっこうから反論しても対立がふかまるだけなので、いろいろ手段考えてチェンジしましょう、みたいなの。
Posted by
レビューを書く際に、冒頭に何を書くべきか、迷うことがよくある。 セリフを抜き出して書くべきか、いきなり感想を書くべきか。 この本における冒頭は、 『相手に何かを伝えるとき、自分ならこう言われたら納得するだろう、という前提を持った上で説明することは間違いである。』 と説くところか...
レビューを書く際に、冒頭に何を書くべきか、迷うことがよくある。 セリフを抜き出して書くべきか、いきなり感想を書くべきか。 この本における冒頭は、 『相手に何かを伝えるとき、自分ならこう言われたら納得するだろう、という前提を持った上で説明することは間違いである。』 と説くところから、始まる。 その、よくやる間違いの一つが、このタイトルでもあるように「事実をもとに伝えること」だ。 自分にとっては当たり前のことであっても、他人からすれば当たり前でないこと、むしろその考えに否定的であることも多い。 人は、自分の意見に近いものを積極的に取り入れて、遠いものは避ける傾向がある。 相手に伝えるためには、自分と相手の共通の利点を探す。 そして、自分がそれに関わっていて、なおかつコントロールできる、という感覚を持たせることが、人を動かす上で必要なことのようだ。 あとがきの『事実で人の考えを変えられないということは、裏を返せば、事実でないもので人をコントロールできることでもあります。(P262)』という言葉は締めくくりとして、強く印象に残った。 しかし、『人間はおそらく他の動物とは違い、意識して心の目を状況の異なる側面に向け、反射的な反応を克服する力をもっている。(P174)』 都合のいいようにパッケージし直されてないか。反射的な反応ばかりしていないか。聞く側の自分としてはできるだけ客観的な事実をもとに、一旦止まって考え直していきたい。
Posted by
事実はなぜ人の意見を帰られないのか 説得力と影響力の科学。 明らかな事実を提示することが、かえって逆効果になる場合もある。
Posted by