あきない世傳 金と銀(七) の商品レビュー
登録もれ。 あらすじ(背表紙より) 大坂天満の呉服商「五鈴屋」の七代目店主となった幸は、亡夫との約束でもあった江戸に念願の店を出した。商いを確かなものにするために必要なのは、身近なものをよく観察し、小さな機会を逃さない「蟻の眼」。そして、大きな時代の流れを読み解き、商いに繋げる「...
登録もれ。 あらすじ(背表紙より) 大坂天満の呉服商「五鈴屋」の七代目店主となった幸は、亡夫との約束でもあった江戸に念願の店を出した。商いを確かなものにするために必要なのは、身近なものをよく観察し、小さな機会を逃さない「蟻の眼」。そして、大きな時代の流れを読み解き、商いに繋げる「鶚の目」。それを胸に刻み、懸命に知恵を絞る幸と奉公人たちだが―。ものの考え方も、着物に対する好みも大坂とはまるで異なる江戸で、果たして幸たちは「買うての幸い、売っての幸せ」を実現できるのか。待望のシリーズ第七弾!
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うーん、やばい。 高田さんの小説飽きてきた、というよりこのシリーズ飽きてきた。 さすがに伸ばし過ぎでいろいろ新しい展開になるものの、やってることはずーっと一緒なんだから飽きない方がおかしい。 昔友禅の型製作所で働いていたからこの巻で描写されている染めの一連の作業に懐かしさを感じた...
うーん、やばい。 高田さんの小説飽きてきた、というよりこのシリーズ飽きてきた。 さすがに伸ばし過ぎでいろいろ新しい展開になるものの、やってることはずーっと一緒なんだから飽きない方がおかしい。 昔友禅の型製作所で働いていたからこの巻で描写されている染めの一連の作業に懐かしさを感じたものの一気に読めるはずのものがだらだらと間をおかないと読み切れなくなってきた。 五代目がいずれ現れるだろうなとは思っていたけどやっぱりすぎたのと、ご縁がご縁がとご縁ありきの話の流れはやり過ぎはよろしくない。もうつぎの8巻で完結することを願うばかりだ。 あとがきの鳥の鳴き声解説はクスっと来たw
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商品が世に出るには、商品やしかけを考える人がいて、それを形にするそれぞれの職人さんがいて、みんなの想いが一つの形になって、お客さんの手に届く。この作品は、文章を読んでると、色とりどりの絵が浮かんできたり、人の笑顔が浮かんできたり、緊張感が伝わってくる。一緒に体験しているように感じ...
商品が世に出るには、商品やしかけを考える人がいて、それを形にするそれぞれの職人さんがいて、みんなの想いが一つの形になって、お客さんの手に届く。この作品は、文章を読んでると、色とりどりの絵が浮かんできたり、人の笑顔が浮かんできたり、緊張感が伝わってくる。一緒に体験しているように感じられて、読んでてワクワクする。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
木綿、絹、縮緬と素材の良さ、読本や手ぬぐいでの宣伝、そして昼夜帯、反物を見せる工夫、着こなしや帯結びを教えるサービスなどなど、現代にも通じるマーケティング。 知恵を絞り、工夫し続ける幸だからこそ、頑固な職人も心を動かし、とびきりいい仕事をしてくれる。 本作では、江戸でのあきないの決定打になると思われる、江戸小紋染めという成果が。型紙の素晴らしさと、染色の素晴らしさに加えて、五鈴屋の青緑色から江戸紫へと、次々に打つ手打つ手が抜かりない。 幸は、なんだかとてつもなく完璧超人になってきた。 商いの幸せだけでなく、ひとりの人としてのささやかな幸せは、戦国武将には与えられないのかしら…
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幼くして親を亡くし、女中奉公に出た少女が、奉公先の店で商売の才覚を認められ、様々な困難にあいながらも、驕らず、腐らず、真摯に知恵を絞ってどんどん店の評判を上げていく。『みをつくし料理帖』の呉服屋バージョン。 あれこれ波乱は怒っても、そこは高田郁さんだもの、ハッピーエンドに決まって...
幼くして親を亡くし、女中奉公に出た少女が、奉公先の店で商売の才覚を認められ、様々な困難にあいながらも、驕らず、腐らず、真摯に知恵を絞ってどんどん店の評判を上げていく。『みをつくし料理帖』の呉服屋バージョン。 あれこれ波乱は怒っても、そこは高田郁さんだもの、ハッピーエンドに決まってるよね、と、安心して読める上に面白い!最高の娯楽小説だと思います。
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この巻も、安定の面白さでした。 商売の工夫も、情景が目に浮かぶ様な描写も、登場人物の人情も、わくわくしながら一気読みです。 いよいよ「江戸小紋」の誕生ですね!続きが気になります。 今回、心に残った言葉。 「私たちが売り手として大事に思うことと、お客さまが買い手として大事に思う...
この巻も、安定の面白さでした。 商売の工夫も、情景が目に浮かぶ様な描写も、登場人物の人情も、わくわくしながら一気読みです。 いよいよ「江戸小紋」の誕生ですね!続きが気になります。 今回、心に残った言葉。 「私たちが売り手として大事に思うことと、お客さまが買い手として大事に思うことは、必ずしも同じではないのです」 「心を受け取れば、心を返す。ひとと付き合う基(もとい)は、土地や場所に左右されないものに違いない」
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小紋は武士の物だから、技術はあるのに庶民の為には作れないの勿体ない!じゃあ作れば良いじゃん!! ・・・って不文律が有って今まで無かったのに、そんな簡単に作って良いのもなの?
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五十鈴屋江戸店で奮闘する今回。 跡目の事もおそらく読者みんながこうなれば、と思ってたように進むよう。その八代目の伴侶は…これまたどの読者も頭にはあるだろう。むふふ。 とにかく幸の女名前での商いも延長が許されたし、江戸紫に染め上がった見事な小紋も完成し、五十鈴屋がまた大きな波に乗ろ...
五十鈴屋江戸店で奮闘する今回。 跡目の事もおそらく読者みんながこうなれば、と思ってたように進むよう。その八代目の伴侶は…これまたどの読者も頭にはあるだろう。むふふ。 とにかく幸の女名前での商いも延長が許されたし、江戸紫に染め上がった見事な小紋も完成し、五十鈴屋がまた大きな波に乗ろうとしている。 早く次巻も読みたい!
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次々と新しいアイデアが浮かぶ幸は凄い!(゜▽゜*)江戸での商売も上手くいっているし(*^^*)でも行方不明だったあの人がチラッと現れたのが気になる(゜_゜;)富五郎の亡き友の話は泣けたよ~(ToT)
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6巻から少し間が開いてしまったか、読み始めるとすぐに今までの流れが思い出された。 今回も幸を中心に登場人物の魅力が弾けていた。 余談だが 作者の高田郁さん 「いく」たばかり思っていた。 「かおる」とローマ字で書かれているのを見つけビックリ
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