記憶喪失になったぼくが見た世界 の商品レビュー
自分がこのような状態になったらこんなに強く生きられただろうかと思った。 ほぼ全てが主観で描かれているためすごくリアルな物語として読める。初めの、3本の線が追いかけてくるところなんかは子供のような純粋な視線でないとあの表現はできないだろう。これをどうやって解決したのかが気になる!っ...
自分がこのような状態になったらこんなに強く生きられただろうかと思った。 ほぼ全てが主観で描かれているためすごくリアルな物語として読める。初めの、3本の線が追いかけてくるところなんかは子供のような純粋な視線でないとあの表現はできないだろう。これをどうやって解決したのかが気になる!っ部分がところどころあるけど、それでもページをめくる事に歩みを進めているところ感動した。この方を支えたご両親や周りの方も本当にすごい。
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様々な脳障害については見聞きしたことはあったが、このように感情からなにから記憶を失ってしまうことがあることを知った。 現在に至るまで、本人やご家族は想像を絶する努力を重ねてきたことと思うが、改めて、人間の回復力、脳の回復力、周囲の支えを合わせた力は未知であると感じた。
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事故にあって、記憶喪失になった作者の視点で見えた世界、考えたことが、作者の言葉で書かれている。当たり前だと思っていたことが、こんなふうに見えるんだ。 考え方や、視点を見直すことにつながる本だった。
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読了。「激レアさんを連れてきた。」の録画を観ていたら著者が出ていた。 著者は交通事故による「重度の記憶喪失」。「自分が誰か分からない」というだけでなく、言葉や食べること等も忘れている状態からの記録。 こういう状態になった人の話はぜんぜん聞いたことがなかった。まっさらな状態から全...
読了。「激レアさんを連れてきた。」の録画を観ていたら著者が出ていた。 著者は交通事故による「重度の記憶喪失」。「自分が誰か分からない」というだけでなく、言葉や食べること等も忘れている状態からの記録。 こういう状態になった人の話はぜんぜん聞いたことがなかった。まっさらな状態から全てを学び直し、大学に通い、働く。まっさらな状態で初めて認識する電線や食べ物の描写が特に興味深くて良かった。初めて見る白いごはんとか、こうみえるのかー。という感じ。 すごくすごく良い、面白い本だった。 本人の記述と、(序盤で主に面倒をみた)母親の記述が交互にあるので、主観的な話と客観的な話が両方読めるのも良かった。 (差し支えなければ医師のコメントもあると、医学的には何が起きていたのか把握できたのだけれどー…と思う。)
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すごく新鮮、いや、自分も昔感じたのかもしれないが坪倉さんの価値観、考え方も相まって非常にアーティスティックだなと感じた。 徐々に漢字が増えていくなど成長の過程も垣間見ることができる。
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【要約】 事故で記憶を失った成年の物語。 基本は著者の1人称の形で、記憶を失ってからの日々の様子がつづられていく。 ある時記憶が元に戻るようなドラマチックな展開は訪れず、記憶がない中で新たな自己を獲得していく様が描かれる。 章の合間に挟まれる母の手記が切ない。 【印象的だったと...
【要約】 事故で記憶を失った成年の物語。 基本は著者の1人称の形で、記憶を失ってからの日々の様子がつづられていく。 ある時記憶が元に戻るようなドラマチックな展開は訪れず、記憶がない中で新たな自己を獲得していく様が描かれる。 章の合間に挟まれる母の手記が切ない。 【印象的だったところ①】 一児の父として、どちらかと言えば母の方に共感しつつ読んだ。記憶を求めて家出を繰り返す著者に対して涙を流すシーンが特に切なかった。 【印象的だったところ②】 フィクションでありがちな「過去の記憶がないだけでそれ以外の脳機能は保持されている」記憶喪失ではなく、言語の意味や道具の使い方などまで失われた状態というのが興味深かった。
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面白い。小さい頃に感じてたどうして?ってこんな感じだったなと。懐かしい感覚になった。 大人になると忘れがちな大事な事を思い出させてくれた本。ありがとう。
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美大生が事故で記憶喪失に(よくフィクションである記憶喪失ではなく食べることや生活すること全ての記憶が無い)合間にある母の記憶に私だったらどうだろうと考えてしまった。成人間近まで育てた息子が突然事故にあい、命があっただけでもありがたいとは思うが中身は赤ちゃん時代に逆戻り…途方に暮れ...
美大生が事故で記憶喪失に(よくフィクションである記憶喪失ではなく食べることや生活すること全ての記憶が無い)合間にある母の記憶に私だったらどうだろうと考えてしまった。成人間近まで育てた息子が突然事故にあい、命があっただけでもありがたいとは思うが中身は赤ちゃん時代に逆戻り…途方に暮れてしまいそう。
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18歳の美大生が交通事故で記憶喪失になる。そんな彼が徐々に周囲を理解し「新しい自分」を生き始め、草木染職人として独立するまでを綴った手記。感動のノンフィクション!(e-honより)
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