記憶喪失になったぼくが見た世界 の商品レビュー
わたしも小さい頃はこういう感覚を持って世界に向き合ってたんだなぁ。 今同じ体験をしたらとても恐怖ではあるけど。 とてもおもしろかった。
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筆者と母親の両方の観点から話が進んで、片方の視点からだけでは理解できない部分もしっかり理解することができて、さくさくと読めた。 普通の会話の中でも理解出来ないことがあると、場の雰囲気を壊さないために、理解した風にすることはあるけど、かなり疲れる。筆者は全部の会話の中でそれを感じて...
筆者と母親の両方の観点から話が進んで、片方の視点からだけでは理解できない部分もしっかり理解することができて、さくさくと読めた。 普通の会話の中でも理解出来ないことがあると、場の雰囲気を壊さないために、理解した風にすることはあるけど、かなり疲れる。筆者は全部の会話の中でそれを感じており、また友達から邪険に扱われることもあって非常につらかったと思う。筆者の凄いところは諦めずに自分で調べ続けて、周りのレベルに合わせていったことだと思う。またそういった辛い経験も含めて、今の自分を失うことが怖いと感じる程に、筆者が今の人生を大切にしていることが嬉しくなった。
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とても読みやすく あっという間に読了 記憶喪失になってから見える世界が 想像とあまりにも違った テレビや漫画などで描かれる記憶喪失は 人の名前や出来事を覚えていない症状だが 坪倉さんはお金も自動販売機も 信号も人間も お腹いっぱいになったら食べるのをやめることも 何もわか...
とても読みやすく あっという間に読了 記憶喪失になってから見える世界が 想像とあまりにも違った テレビや漫画などで描かれる記憶喪失は 人の名前や出来事を覚えていない症状だが 坪倉さんはお金も自動販売機も 信号も人間も お腹いっぱいになったら食べるのをやめることも 何もわからない。 記憶喪失ってこういうことなのか。 ご家族の苦労も伺える。 まるで大きくなった幼児を 育てているようなものだろうか ちょうど3歳児を育てている母親なので なんだか照らし合わせ読んでしまった 坪倉さんの記述の合間に お母さんの記述があり 背景がわかりやすかった
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いきなり記憶がなくなるって想像できない ぐらいわけわからないだろうな。。 怖いし寂しいし。 でも素敵な家族に支えられて 新しい人生を生きている。 生きていればいいんだなー 何度だって生まれ変われる。 何度だって家族になれる。
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興味本位で購入。交通事故で記憶を失ったからといって、世間が皆同情するわけではない。あるのは、悔しいほどの現実。それでも厳しさと潔さと愛に救われていくんだな。生きるって最高。
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記憶喪失になった著者が、その後をどう過ごしたのかが書かれたもの。文字も忘れてしまい、駅名を母に書いてもらったメモで形として捉えて降りる駅を確かめるなど、苦労や努力が見える。少しずつ理解していく様子がよく分かる。母の思いに寄り添うこともできる。著者の文章から、周りの人の反応もよくわ...
記憶喪失になった著者が、その後をどう過ごしたのかが書かれたもの。文字も忘れてしまい、駅名を母に書いてもらったメモで形として捉えて降りる駅を確かめるなど、苦労や努力が見える。少しずつ理解していく様子がよく分かる。母の思いに寄り添うこともできる。著者の文章から、周りの人の反応もよくわかり、自分の人に対する態度を考えさせられた。
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題名通りの作品。初めて知る世界の事で興味深く、最後まで一気に読める。作者の作品を現物で見たいと感じた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
著者は、18歳のとき交通事故により記憶を失ってしまう。人間関係だけでなく感性や言葉も分からない状態となり、数々の試練に直面する。最終的に記憶が戻ることはないものの、「新しい自分」として人生を一から歩んでいく著者の姿を描いた、壮絶なドキュメンタリーである。 本書の冒頭に「上を見ると、細い線が三本ついてくる。(略)この線はなんなのだろう。(略)がんばってついてくる線の動きがおもしろい。」という表現がある。これは著者が記憶をなくした直後に目にした光景の一部である。なんの先入観もない、ただまっすぐな感覚。大人になるにつれ我々は瑞々しい感覚を失ってしまう。著者が本書で描く景色や表現によって、忘れていたこの感覚が非常に懐かしく感じる。 本書の見所は、記憶を失った著者が見たありのままの世界や、著者が様々な苦労を背負いながらも芸術家への道を進んでいく過程は勿論、著者を支えた家族の心境にもある。著者の母親は、著者が記憶を失った3ヶ月後には大学に通わせる決意をする。我が子を心配する気持ちと、外の世界の厳しさを教えなければならないという義務感の錯綜は、読者の胸に刺さるものがある。 当時は過去の記憶を取り戻すことに固執していたと言う著者。しかし、12年が経った今では、記憶が戻ることが怖いという。事故から12年、彼は「新しい自分」として生きてきた。それはとても辛く険しい道程だったに違いない。周りに支えられながら生きていく。困難があっても力強く「自分」を生きる。その大切さを痛感した内容であった。
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事後により18年間の記憶を失った著者。 かなり壮絶な生き方だと思います。家族の支えや友人の支え、本人の努力がなかったら著者のような生き方は出来てなかったと思います。 担当した患者さんで似たような症状の方がいました。若くして、記憶の障害が出てしまう方です。その方とかぶって見えて...
事後により18年間の記憶を失った著者。 かなり壮絶な生き方だと思います。家族の支えや友人の支え、本人の努力がなかったら著者のような生き方は出来てなかったと思います。 担当した患者さんで似たような症状の方がいました。若くして、記憶の障害が出てしまう方です。その方とかぶって見えてしまいました。 大学まで行って、一人暮らしをして、仕事をしてと初めでは想像をしないぐらいたくましく生きています。 家族もかなり悩んでの決断だったと思いますが、このような援助の仕方は真似できないと思いました。 可能性はいくらでもあると勇気づけられる本でした。
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《自分らしく生きる方法は?》 事故で18年の記憶を失くした著者の、その後12年のストーリーです。 「生き直す」ことになった彼は、家族、友人に支えられて、師となる人と出会う。 『自分がやりたいことを真剣にやる』 誰にでも当てはめる、自分らしく生きる方法。 過去に捉われず、今を...
《自分らしく生きる方法は?》 事故で18年の記憶を失くした著者の、その後12年のストーリーです。 「生き直す」ことになった彼は、家族、友人に支えられて、師となる人と出会う。 『自分がやりたいことを真剣にやる』 誰にでも当てはめる、自分らしく生きる方法。 過去に捉われず、今を生きる。 その大切さが伝わってきました。
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