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記憶喪失になったぼくが見た世界 の商品レビュー

3.8

71件のお客様レビュー

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2021/06/08

当たり前の日常が一瞬にして理解できなくなる 記憶を失って、自分の感情すら なんと表現したらいいのか分からない そんな壮絶な日々から、たくさんの人と経験と 出会い苦悩や葛藤にもがきながらも、 この本を書けるまでに前を向けた奇跡の実話

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2021/05/24

記憶をなくした坪倉さんの手記。染物作家として活躍されているそう。いつ書かれたものかわからないが、記憶を無くしたときの文章が子供の純粋な発想を計算して書いているように邪推してしまった。最後は記憶を戻すのかと思ったら、戻ることなく現在につながる。さすが実話である。本当にこんなことにな...

記憶をなくした坪倉さんの手記。染物作家として活躍されているそう。いつ書かれたものかわからないが、記憶を無くしたときの文章が子供の純粋な発想を計算して書いているように邪推してしまった。最後は記憶を戻すのかと思ったら、戻ることなく現在につながる。さすが実話である。本当にこんなことになったら大変!

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2021/05/18

18歳の時の事故で全ての記憶を失ってから染色家になるまでの本。 冒頭の「三本線…」のところから、 全ての記憶を失うって大変なことだな。 そして、言葉の表現の仕方に芸術家要素を感じました。 本人も大変だったでしょうが、 ご家族のショックや大変さは想像を越えるものだと思います。 ...

18歳の時の事故で全ての記憶を失ってから染色家になるまでの本。 冒頭の「三本線…」のところから、 全ての記憶を失うって大変なことだな。 そして、言葉の表現の仕方に芸術家要素を感じました。 本人も大変だったでしょうが、 ご家族のショックや大変さは想像を越えるものだと思います。 にもかかわらず、大学へ行かせたり、 バイクに再チャレンジさせたりと優しさだけではない子供を信じる強い愛情を感じます。 後半は染色のことがメインとなっていましたが、 そちらにもすごく興味がわきました。 すべての生命を大切にする考え方にも共感がわきました。 すてきな着物きてみたい

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2021/05/12

テレビで以前紹介されていて興味を持った。 大学入学直後、交通事故によりそれ以前の記憶をほとんど失ってしまったという坪倉優介さん。事故に遭ってから社会人として活躍するまでの軌跡。 読みながらどうしてもフィクションの様に感じてしまうくらい、壮絶だった。出来事の記憶だけでなく、文字や...

テレビで以前紹介されていて興味を持った。 大学入学直後、交通事故によりそれ以前の記憶をほとんど失ってしまったという坪倉優介さん。事故に遭ってから社会人として活躍するまでの軌跡。 読みながらどうしてもフィクションの様に感じてしまうくらい、壮絶だった。出来事の記憶だけでなく、文字やお金や、満腹になったら食べるのをやめるとか、冷たいお風呂には入らないとか、そういう当たり前のような事柄まで分からなくなってしまったのだから。どれだけ大変だっただろう。就職してからの、染め物の写真もとても素敵だった。 最初の方の記述では、まるで生まれたての子供が純粋無垢に世界を描写しているようだ、と俵万智さんが解説に書かれていた事と同じことを私も思った。

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2021/02/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

記憶障害に興味があるものの視点として、記憶の再認は出来ても自身の記憶として想起できないんだな、という事にあきらめに近い納得をした。

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2021/02/11

お米、チョコレート、水とジュースの違い、甘さにも種類がある、人間には男と女がある。そんなこと改めて考えたこと、考えようとしたこともなかった。 うまい、辛い。熱い、冷たい。日々の疑問。いつの間にか知っていたことを、この人は知らない。赤ん坊に戻った状態で生活していき、教えられてまた成...

お米、チョコレート、水とジュースの違い、甘さにも種類がある、人間には男と女がある。そんなこと改めて考えたこと、考えようとしたこともなかった。 うまい、辛い。熱い、冷たい。日々の疑問。いつの間にか知っていたことを、この人は知らない。赤ん坊に戻った状態で生活していき、教えられてまた成長していく。坪倉さんも沢山努力をしたし、すごい。同時に育児のやり直しのようなものをしてきたお母さんもすごいと思う。読んでよかった。面白かった。

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2021/02/07

最初は、電線をついてくる線、時計を丸いもの、お米を光るつぶつぶと言っていた。 読み初めは何を指しているのか分からなかったが、進んでいくとそれらを表現したものだとわかる。 漢字もだいぶ少ない。 わざとそういう言葉で表現しているわけではない。坪倉さんはその物の名前を知らない。 しか...

最初は、電線をついてくる線、時計を丸いもの、お米を光るつぶつぶと言っていた。 読み初めは何を指しているのか分からなかったが、進んでいくとそれらを表現したものだとわかる。 漢字もだいぶ少ない。 わざとそういう言葉で表現しているわけではない。坪倉さんはその物の名前を知らない。 しかし年を重ねる毎に徐々に単語も増え、文章にも漢字が混ざっていく。 上から目線のようになるが、そういったところでも坪倉さんの努力と成長を感じられる。

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2021/01/23

二度目の人生を生き始めたんですね。 誰もが経験出来ない感覚を経験しながら、前向きにすすむ姿は、あっぱれです。 それを支えて見守った家族は、さらにあっぱれです。

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2020/12/16

記憶喪失が単純に友人や家族の名前を忘れるなど単純な発想しか持っていなかったがエレベーターやエスカレーター、食べ物など全てに渡る事など、またそれに対し作者の坪倉氏の真っ直ぐな生き方と母親と父親の目線の違いに心を動かされた。自分が今の年齢で同じ境遇になったら無理だと思う。

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2020/12/13

「僕には絵があってよかった」 おそらく、ここまで綺麗に記憶をなくすタイプは珍しいだろう。エベレーター、エスカレーター、飴、チョコレート、友人、家族すら思い出せない彼は、初めはまるで赤ちゃんのようだった。 そんな彼に平仮名から教え、早いうちに大学へ行かせた両親の決断は正しかった。ノ...

「僕には絵があってよかった」 おそらく、ここまで綺麗に記憶をなくすタイプは珍しいだろう。エベレーター、エスカレーター、飴、チョコレート、友人、家族すら思い出せない彼は、初めはまるで赤ちゃんのようだった。 そんな彼に平仮名から教え、早いうちに大学へ行かせた両親の決断は正しかった。ノンフィクションとは思えないくらいのサクセスストーリーだ。もちろん簡単な話ではないだろう。彼や両親の苦悩は計り知れない。 記憶に関して興味があったので非常に面白かった。 でもどうだろう。自分で立ち上がる素晴らしさを見て輝かしいとは思うが、真似しようにもどこに向かって歩けばいいかわからない。 いくら本を読んだところで、私はそこまで変われない。 変えられない日常を少しずつ変えていくしかないのかもしれない。

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