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記憶喪失になったぼくが見た世界 朝日文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
| 発売年月日 | 2019/08/01 |
| JAN | 9784022619891 |

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記憶喪失になったぼくが見た世界
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商品レビュー
3.8
77件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
解説で俵万智さんが「この生き生きとした感覚は、たぶん子どもが、生まれて初めて世界を眺める眼差しに近いものだ」と記述しているが、正にそのような世界や日常、物の捉え方がこの本の中でたくさん見ることができた。ちょうどこの本を読む前に「子どもと言葉」というジャンルの新書を読んでいた。その新書の中では「子供の生き生きとした感覚、言語表現を大人の枠に当てはめることは言語本来の形を、、、」と記されていた。坪倉さんは決して子どもではないが、あらゆる感覚を表現するために豊かに言葉を使っている。それは真似することはできないことだと私は思う。必死に考えて絞り出したものではなく、そのどれもが純粋な形なのだ。ショートショートな区切りで読みやすい、けどその中には「なるほどそう捉えられるのか」と考えさせられることが多くあった。坪倉さんが経験した記憶喪失を良かったというつもりはない、壮絶な体験だっただろう。それでもこうやって形として残して、出会えたことに感謝を申し上げたい。
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記憶をなくした自分は自分なのか ある日世の中の全てが分からなくなって、思考と感情だけが残る、凄い孤独だと思った 著者の表現の道は残ったのか残されたのか、自分に残されるものはなんだろうか なんで、何を持って自分が生きていると言えるのか考えた、自分を構成してるものってなんだろうか ...
記憶をなくした自分は自分なのか ある日世の中の全てが分からなくなって、思考と感情だけが残る、凄い孤独だと思った 著者の表現の道は残ったのか残されたのか、自分に残されるものはなんだろうか なんで、何を持って自分が生きていると言えるのか考えた、自分を構成してるものってなんだろうか 著者は自己評で記憶を戻したくないと言っている 旧友からの他者評も気になった
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漫画やドラマで設定として見覚えのある、記憶喪失。 その実体験は聞いたことがなく、この本に書かれている著者の言葉の一つ一つに驚かされました。 「ここはどこ?」 なんてもんじゃない。 食べるということ、寝るということ、人間は顔が皆違うということなど、赤ん坊とほとんど同じように...
漫画やドラマで設定として見覚えのある、記憶喪失。 その実体験は聞いたことがなく、この本に書かれている著者の言葉の一つ一つに驚かされました。 「ここはどこ?」 なんてもんじゃない。 食べるということ、寝るということ、人間は顔が皆違うということなど、赤ん坊とほとんど同じように世界を見ることになった著者の坪倉さん。 本人はもちろんですが、途中に記されているお母様の記録からも、その困難さがにじみ出ています。 そんな中でも、最後には染色の道で独立し、「記憶を失った後の12年間に得た新しい過去に励まされて生きている」と、坪倉さんは言います。 私にはこどもがいますので、もし我が子が記憶喪失になったら、と思いながら読みました。 坪倉さんのお父様のように毅然として、お母様のように受け入れて、そのように接することができるだろうか? 想像しようにもしきれませんでした。 記憶を失って間もないころ、坪倉さんはお母さんに「人間は何をするために生きているの?」と聞きます。 記憶をなくして別人のようになったという坪倉さん。 同一人物のはずなのに、それまでの人生で得てきた知識や経験が体から消え去ると、人は変わってしまう。 それでは、その人をその人たらしめるものは、物理的な体なんかではなくて、「その人が得てきたもので形成されて滲み出る何か」なのか?などと考えて読んでいました。 私の中にある記憶がなくなったら、私は私じゃないんだろうか?周りとの関係はどうなるだろう?そんなことを思います。 記憶をなくした坪倉さんは、とても純粋に世界を見るようになります。 本書の中で坪倉さんが、「心の色」と言う場面があります。 同じ景色でも、そのときの心のありようで、見え方が変わります。 当たり前のように過ぎる日々が、当たり前ではなく、尊いものなのだと、この本を読んで感じました。
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