記憶喪失になったぼくが見た世界 の商品レビュー
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フィクションの記憶喪失は、生活能力を失っていないものが多いけれど、リアルな世界では、そうでないこともあるのだと知りました。 大人になってから一つずつ積み上げていくことの難しさ。年齢相応の社会生活との両立は大変だったと思います。どうやって、とか、どんな支援が、とか、そういうHow toではなく、タイトル通り「見た世界」がずっと綴られていくので、日記を覗き見している感じです。 筆者の努力で培った才能を活かせる職業に出会えてよかったなあと思います。
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どんなにか心細かったことだろう 家族の名前、場所、感覚、味覚… 物の名前は教えられるとしても感覚とか気持ちなどは個人的なことなので、お母さんが教えるわけにはいかない 朝と夜の意味や睡眠の理由、いま話していいか、悪いか 染物が彼に合っていてよかった
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人がこの世界を初めて体験した時、どう感じるのかが素直な言葉で書かれており、新鮮な気持ちで読むことができました。 著者は、赤ちゃんのような状態から数年間で一気に成長した事に驚きましたが、御本人とご家族共に、この本に書かれている以上の大変な苦労があったからなんだろうと想像できます。 ...
人がこの世界を初めて体験した時、どう感じるのかが素直な言葉で書かれており、新鮮な気持ちで読むことができました。 著者は、赤ちゃんのような状態から数年間で一気に成長した事に驚きましたが、御本人とご家族共に、この本に書かれている以上の大変な苦労があったからなんだろうと想像できます。 また、短期間で大人になった分、普通に成長するよりも純粋な気持ちを持ったままでいられるのだろうなと思います。 坪倉さんに芸術があって本当に良かった。 自分も、改めて新鮮な気持ちでこの世界を感じたいなと思いました。
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ドラマや漫画で見聞きした『記憶喪失』のなんてご都合主義…と思ってしまった。 記憶をなくすということが、こんなにも泥臭くて大変なことか… でも、坪倉さんだから、坪倉家だから、今があるんだろうなと思う。 今を大切に感謝して生きていこう。
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記憶喪失になった後に見た世界の見え方が本当にすごかった。 そうかーー。そーやなぁと改めて世界の見え方に震えてしまった。 『大変』なんて言葉じゃ語れない位、ご本人さまもご家族さまも大変やったと思うけど… 出会えた人々も良い人が多くてよかったなぁと思った。 いつか染めはったものを見て...
記憶喪失になった後に見た世界の見え方が本当にすごかった。 そうかーー。そーやなぁと改めて世界の見え方に震えてしまった。 『大変』なんて言葉じゃ語れない位、ご本人さまもご家族さまも大変やったと思うけど… 出会えた人々も良い人が多くてよかったなぁと思った。 いつか染めはったものを見てみたい。
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結構有名な方みたいで、過去の著書がドラマ化されたりいくつかの番組に出られたことがあったそうですが、そういったことを全く知らないで、たまたま見つけて読みました。 ほんとうの、まっさらになる記憶喪失もあるのだということに驚きました。赤ちゃんからのやり直しというか、生まれ直しというか...
結構有名な方みたいで、過去の著書がドラマ化されたりいくつかの番組に出られたことがあったそうですが、そういったことを全く知らないで、たまたま見つけて読みました。 ほんとうの、まっさらになる記憶喪失もあるのだということに驚きました。赤ちゃんからのやり直しというか、生まれ直しというか…。 そこからの数年間は、ご本人も、ご家族も、いかに大変だったかは想像以上なのでしょうが、とても前向きで、人生どこからでも、気持ちややる気でいくらでもやり直せる、変えていけると勇気をもらいました。 大変な経験はされましたが、素晴らしいものを手に入れられたのでは、と思います。 お母さんの気持ちが幕間のように挟んであり、その頃の母親としての複雑な心境が刺さります。 年齢に見合わない精神年齢や知識量の時期があったことを踏まえると、そういった障害を持つ子供を育てる親としても、学ぶことがあった一冊でした。
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著者は19歳の時事故に遭い、記憶喪失になってしまう。しかも、まるで白紙と言っていいような状態に。 食事ひとつにしても、ご飯というものがわからない、どのくらい食べたら良いのかわからない。 自分の名前もわからない。 文字もひらがなから改めて覚えなければならない。 何から何まで一から覚...
著者は19歳の時事故に遭い、記憶喪失になってしまう。しかも、まるで白紙と言っていいような状態に。 食事ひとつにしても、ご飯というものがわからない、どのくらい食べたら良いのかわからない。 自分の名前もわからない。 文字もひらがなから改めて覚えなければならない。 何から何まで一から覚えなければいけない状態で、本当に大変だったのだろうと思う。 ただ、友達らしき人達と一緒に居る時、内容が分からなくとも一生懸命にニコニコして合わせていたという話あたりは著者の地の人柄が感じられた。 多分そうはならない人もいるだろう。 もし自分だったら、全ての記憶がリセットされた時、何が残るのだろう。きちんと生き直すことが出来るだろうか。
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もし、自分の名前だけでなくすべての物の名前も、見た覚えすらもなくなってしまったら。 それを前に、どうすべきか想像することも見当をつける手立てもなくしてしまったら――。 白紙?とか無?とかいった言葉が頭をよぎる。 たとえば、つぶつぶしたもの(ごはん)は、口に入れるものだということ...
もし、自分の名前だけでなくすべての物の名前も、見た覚えすらもなくなってしまったら。 それを前に、どうすべきか想像することも見当をつける手立てもなくしてしまったら――。 白紙?とか無?とかいった言葉が頭をよぎる。 たとえば、つぶつぶしたもの(ごはん)は、口に入れるものだということ、そして口を動かして「食べる」のだということ、お腹がふくれたらやめていいということ、そこから始まる。始める。 ご本人ならではの視線、当時どう見えていたかを、子供のような気持ちや感覚そのままに表現。 キラキラとした感受性、周りに迷惑がられるほどの探究心、何より次々襲いかかるあふれるほどの不安が、もやもやとした空気感ごと浮かび上がってくる。 貴重な体験(こんな言い方どうかとも思うけれど)、よくぞ記録に残してくださったと感謝したいような気持ち。 ご両親もまたすごい。
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事故で記憶を失ってから第2の人生を軌道に乗せるまでの苦悩や葛藤した経験が日記のように書かれています。周りの人が事故後に全員優しくしてくれる訳ではない、そんな社会の厳しさも親としては子どもに教えなければならないんだ、と言う覚悟もよく伝わってきて、相当に苦労をされたのだなと思いました...
事故で記憶を失ってから第2の人生を軌道に乗せるまでの苦悩や葛藤した経験が日記のように書かれています。周りの人が事故後に全員優しくしてくれる訳ではない、そんな社会の厳しさも親としては子どもに教えなければならないんだ、と言う覚悟もよく伝わってきて、相当に苦労をされたのだなと思いましたし、大変熱い話に心が動きました。また、例えば水風呂が冷たいと言う感覚の部分までも無くなってしまうと言うエピソードからは、何だか記憶って何だろうと考えてしまったりしたりと、興味深いお話もいくつもありました。
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記憶喪失になったぼくが見た世界。 記憶喪失となった坪倉さんの、ものを見る純粋な目、そして純粋な心をとおして、世界はこのように新鮮かつ美しく、また奇妙であるのか、と不思議な驚きを感じた。 本のタイトルにリンクする感想の書き方をすればこのようになるのだが… 子どもがいる親として...
記憶喪失になったぼくが見た世界。 記憶喪失となった坪倉さんの、ものを見る純粋な目、そして純粋な心をとおして、世界はこのように新鮮かつ美しく、また奇妙であるのか、と不思議な驚きを感じた。 本のタイトルにリンクする感想の書き方をすればこのようになるのだが… 子どもがいる親としては、「母の追憶」(記憶だったかもしれない)が、涙なくしては読めなかった。 子どもが、今まで自分たちと積み上げてきた過去を失った悲しみの深さ、絶望感、また、これからどのようになるのだろうという不安も、とても想像が及ばないものである。 平易な文章で、坪倉さんの再生の物語は、読み手にはスラスラと進んでいくが、実際には2年、3年、という月日が経っている。 そうした悲しみの中で、子どもさんの再生のために、辛抱強く、母は優しく、父は厳しく導き、坪倉さんが新たな人生を歩みだす。 親御さんのお気持ちを思うと(繰り返すが、容易に思えるようなものではないが)、坪倉さんの再生にいっそうの感動を覚えたのでした。
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