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記憶喪失になったぼくが見た世界 の商品レビュー

3.8

77件のお客様レビュー

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    12

  2. 4つ

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  4. 2つ

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2025/10/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

解説で俵万智さんが「この生き生きとした感覚は、たぶん子どもが、生まれて初めて世界を眺める眼差しに近いものだ」と記述しているが、正にそのような世界や日常、物の捉え方がこの本の中でたくさん見ることができた。ちょうどこの本を読む前に「子どもと言葉」というジャンルの新書を読んでいた。その新書の中では「子供の生き生きとした感覚、言語表現を大人の枠に当てはめることは言語本来の形を、、、」と記されていた。坪倉さんは決して子どもではないが、あらゆる感覚を表現するために豊かに言葉を使っている。それは真似することはできないことだと私は思う。必死に考えて絞り出したものではなく、そのどれもが純粋な形なのだ。ショートショートな区切りで読みやすい、けどその中には「なるほどそう捉えられるのか」と考えさせられることが多くあった。坪倉さんが経験した記憶喪失を良かったというつもりはない、壮絶な体験だっただろう。それでもこうやって形として残して、出会えたことに感謝を申し上げたい。

Posted byブクログ

2025/06/12

記憶をなくした自分は自分なのか ある日世の中の全てが分からなくなって、思考と感情だけが残る、凄い孤独だと思った 著者の表現の道は残ったのか残されたのか、自分に残されるものはなんだろうか なんで、何を持って自分が生きていると言えるのか考えた、自分を構成してるものってなんだろうか ...

記憶をなくした自分は自分なのか ある日世の中の全てが分からなくなって、思考と感情だけが残る、凄い孤独だと思った 著者の表現の道は残ったのか残されたのか、自分に残されるものはなんだろうか なんで、何を持って自分が生きていると言えるのか考えた、自分を構成してるものってなんだろうか 著者は自己評で記憶を戻したくないと言っている 旧友からの他者評も気になった

Posted byブクログ

2025/04/13

漫画やドラマで設定として見覚えのある、記憶喪失。 その実体験は聞いたことがなく、この本に書かれている著者の言葉の一つ一つに驚かされました。 「ここはどこ?」 なんてもんじゃない。 食べるということ、寝るということ、人間は顔が皆違うということなど、赤ん坊とほとんど同じように...

漫画やドラマで設定として見覚えのある、記憶喪失。 その実体験は聞いたことがなく、この本に書かれている著者の言葉の一つ一つに驚かされました。 「ここはどこ?」 なんてもんじゃない。 食べるということ、寝るということ、人間は顔が皆違うということなど、赤ん坊とほとんど同じように世界を見ることになった著者の坪倉さん。 本人はもちろんですが、途中に記されているお母様の記録からも、その困難さがにじみ出ています。 そんな中でも、最後には染色の道で独立し、「記憶を失った後の12年間に得た新しい過去に励まされて生きている」と、坪倉さんは言います。 私にはこどもがいますので、もし我が子が記憶喪失になったら、と思いながら読みました。 坪倉さんのお父様のように毅然として、お母様のように受け入れて、そのように接することができるだろうか? 想像しようにもしきれませんでした。 記憶を失って間もないころ、坪倉さんはお母さんに「人間は何をするために生きているの?」と聞きます。 記憶をなくして別人のようになったという坪倉さん。 同一人物のはずなのに、それまでの人生で得てきた知識や経験が体から消え去ると、人は変わってしまう。 それでは、その人をその人たらしめるものは、物理的な体なんかではなくて、「その人が得てきたもので形成されて滲み出る何か」なのか?などと考えて読んでいました。 私の中にある記憶がなくなったら、私は私じゃないんだろうか?周りとの関係はどうなるだろう?そんなことを思います。 記憶をなくした坪倉さんは、とても純粋に世界を見るようになります。 本書の中で坪倉さんが、「心の色」と言う場面があります。 同じ景色でも、そのときの心のありようで、見え方が変わります。 当たり前のように過ぎる日々が、当たり前ではなく、尊いものなのだと、この本を読んで感じました。

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2025/03/10

 本書は、2006年6月に出版された『ぼくらはみんな生きている』を改題されたものである。齋藤孝先生の著書で薦められていて、興味をもって図書館で借りてみた。美大生であった著者が、スクーターで事故に遭って記憶喪失になってから草木染め職人として働かれているところまでのエピソードが記され...

 本書は、2006年6月に出版された『ぼくらはみんな生きている』を改題されたものである。齋藤孝先生の著書で薦められていて、興味をもって図書館で借りてみた。美大生であった著者が、スクーターで事故に遭って記憶喪失になってから草木染め職人として働かれているところまでのエピソードが記されている(1989年6月~2001年5月)。  ご飯を食べる意味を忘れるというレベルの壮絶な記憶喪失から、大学への復帰、草木染め職人として働く、最後には事故前に乗っていたモトクロスバイク?のコースでジャンプできるようになるまで日記のように書かれている。言い表せないほどの困難さがあったのだろうと想像する。家族、友達、大学の先生、師匠や職場の先輩などのサポートや、何より本人のエネルギーによって、学校を卒業して草木染め職人になることができ、本当によかったと思う。  各章の間には、「母の記憶」として、お母さま視点での当時のエピソードが語られている。大変な苦労と努力があったのだと思うが、母のとてつもない愛情によって一つひとつ乗り越えていったのだと考える。また、要所でのお父さまの判断やかける言葉が、著者(子ども)への愛情や信頼を感じた。  著者やご家族が乗り越えていったのは非常に長い期間や過程であるが、本書ではさわやかに記されているので、あっという間に読むことができる。事故前の記憶に戻ることが怖いと感じられるくらい、新しい過去に励まされて生きられ、現在も草木染め職人として人生を刻まれていることと思う。途中、このような出来事だけに当然悲しく感じるところもあるが、全体として感動的な気持ちで読むことができた。

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2025/01/10

バイク事故で記憶をなくした方の本。 解説の俵万智さんが取り上げている通り、冒頭から彼の描写にひき込まれる。 「上を見ると、細い線が三本ついてくる。すごい速さで進んでいるのに、ずっと同じようについてくる。線がなにかに当たって、はじけとぶように消えた。(中略)ふえたり、へったりして...

バイク事故で記憶をなくした方の本。 解説の俵万智さんが取り上げている通り、冒頭から彼の描写にひき込まれる。 「上を見ると、細い線が三本ついてくる。すごい速さで進んでいるのに、ずっと同じようについてくる。線がなにかに当たって、はじけとぶように消えた。(中略)ふえたり、へったりして、がんばってついてくる線の動きがおもしろい。」 何を見ているのかわかりますか? 初めてこの世界を見る赤ん坊が言語を持っていたら、きっとこんな風に見えるんだろう。

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2024/12/30

この本を手にしてから どれだけ経ったのか どれだけの 力をもらったか そしてこれからも もらい続けるだろう

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2024/05/18

高次脳機能障害の方の頭の中や心の中を少し覗き見できた気がしました。ご家族の支えもあり大学に通い主人公なりに傷つきながらも、少しずつ適応する術を身につけていくのが、すごいと思いました。最後には記憶を取り戻すのが怖いくらいともあり、受傷後の記憶障害から始まりそこまで築き上げた努力が凄...

高次脳機能障害の方の頭の中や心の中を少し覗き見できた気がしました。ご家族の支えもあり大学に通い主人公なりに傷つきながらも、少しずつ適応する術を身につけていくのが、すごいと思いました。最後には記憶を取り戻すのが怖いくらいともあり、受傷後の記憶障害から始まりそこまで築き上げた努力が凄まじいものだろうなと思いました。元々のキャラクターが強く受傷しても受容れて一つ一つ課題をクリアしていき書籍をだすまでの素晴らしい人材なのだろうなと思いました。事故のせいにしてしまう弱さと向き合わざるを得ないのも辛かったと思います。 草木染めの写真や、本人の描いた絵も挿絵として入っていたのが嬉しく草木染めは素朴な温かみがあり美しかったです。

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2024/01/06

いや、こんなことが起こるんだね。ひたすら感心。で、一部の周りの人の反応にイラッ。才能に恵まれてて、理解ある人たちもいて、いい親御さんで良かったよね。それは救われる

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2023/11/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

記憶喪失と言ってもいろいろなタイプがあるのですね。こんなことが実際に起こることを初めて知りました。 二十代の子どもがいるので、どうしても親目線で読んでしまい、お母さんお父さんの気持ちを思い、涙してしまいました。 それでも、今でもお元気で染色の仕事をしていらっしゃるそうなので、安心しました。 機会があれば、作品を見に行きたいと思います。

Posted byブクログ

2023/11/14

ミュージカルcolorの原作。実際の記憶喪失にあわれた方の 感覚が興味深い。ご本人の人柄の素敵さもあるのだと思う。  草木染めの作品を見てみたい。 原作のイメージでは color というよりは、色 だな。

Posted byブクログ