教育格差 の商品レビュー
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参考文献として読んだ。社会的格差が教育格差につながるよってことを様々なデータを使って何度も主張している感じ。ちょっと飽きた。今うちの大学にいるから松岡教授の授業とってみようかな。
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データ・数字・ファクトを基に、 日本に、いや社会に存在する教育格差の実情を露呈する良書。 本人にはどうしようもない、出身地域と家庭環境、生まれによって、その後の人生の可能性に大きなセーブがかかってしまっているという事実。 読後感はたしかに重いが、 これがあるがままの事実に目を...
データ・数字・ファクトを基に、 日本に、いや社会に存在する教育格差の実情を露呈する良書。 本人にはどうしようもない、出身地域と家庭環境、生まれによって、その後の人生の可能性に大きなセーブがかかってしまっているという事実。 読後感はたしかに重いが、 これがあるがままの事実に目を向けるということなのだろう。 過去の経験を振り返って 腑に落ちる点が本当に多々あった。 今後の人生の見方、捉え方にも、 生涯を通じて影響を与える本になるだろう。
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そうだろうなぁ思っていたことを、ファクトを基にキチンと数字で示してくれた本。 高学歴の両親は、子供に金をかけられるし、大学に行かせるのが当たり前だと思っているから、子供のゲームとテレビ視聴時間に制限をかけ、勉強するように仕向ける。 小学校入学時点でついた差は、日を追うごとに拡大し、高校入学時には決定的な差になる。底辺高校は一切勉強せず、そのまま就職し、同じような子供を再生産していく。。。 残酷な現実を、示された!
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2021.02.25 しっかりとしたデータ分析によって、しっかりと体型的に論理的に教育格差の現状を分析されている。改めてしっかりと確認できた。感謝したい。
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小中高と自分が僅かながらも感じてきた家庭間格差を如実に著していた本だった。過去の記憶を辿りグルグルと頭を巡らせながら、あの時の感覚は正しかったんだと認識するに至る。親が大卒かそうじゃないかでこうも子供の成長に影響を及ぼすとは何とも遣る瀬無い。社会的経済背景の格差をどうにかしないと...
小中高と自分が僅かながらも感じてきた家庭間格差を如実に著していた本だった。過去の記憶を辿りグルグルと頭を巡らせながら、あの時の感覚は正しかったんだと認識するに至る。親が大卒かそうじゃないかでこうも子供の成長に影響を及ぼすとは何とも遣る瀬無い。社会的経済背景の格差をどうにかしないと教育格差に終止符は打たれないのだと思い知らされた。ズッシリと重い読後感が残るが、教育問題と向き合う良いきっかけとなったのは間違いない。自分自身大学で教育学を専攻しているのでこうした新書にこれからもどんどん広げて先々の学びに活かしていきたい。
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途中まで読んだあと、長い間積読していたので通読は諦めてまとめの7章を先に読んだ。 ・なんのために教育格差是正は必要なのか →より良い社会を作るため p.314 ・著者は教育格差について教職の必修科目にすべしと考えている。教員志望の学生が教育格差を自覚することは都合の悪いことか...
途中まで読んだあと、長い間積読していたので通読は諦めてまとめの7章を先に読んだ。 ・なんのために教育格差是正は必要なのか →より良い社会を作るため p.314 ・著者は教育格差について教職の必修科目にすべしと考えている。教員志望の学生が教育格差を自覚することは都合の悪いことかもしれない。p.331 →上野千鶴子先生の祝辞を連想。というかほぼ同義の主張。 ・機会は「平等」なのだから結果は「自己責任」という考え方p.267 →若林のエッセイにあった新自由主義を連想。 少子化の進む現代で、教育格差が少しでも是正され、底上げされて進学希望者が増えることは教育産業の片隅にいる者としては望ましいと感じる。一方で一人の子の親としては不都合なこともあるかもしれない、というジレンマ。 少し前から、高卒で就職する社会は豊かな社会と言えるのか?という疑問がある。 新聞で、高卒で就職は離職率も高いしその後の最就職も難しい、所得も平均的に低いという記事を読んだ。 高卒でも所得にも再就職にも不便しない社会なら、豊かな社会だと言えるかもしれないが、おこがましさを承知で、現状では豊かな社会とは言えない、積極的な選択とは言えないように思ってしまう。 就活中に、選択肢は多いに越したことはない、と言われたことがずっと胸の内にある。 言い換えれば低きに流れることは後からでもできるということだ。 コロナ禍で、シングルマザーが食うに困っているニュースを見た。かたや、バラエティでは一回で一千万越えの買い物をする経営者が紹介されていた。 いつからこんな社会になった?私が知らなかっただけ? 個人が見知らぬ個人を助けることは難しい。その代わりとして先人たちはシステムを作り、私は税金を払っているのではないか?それが社会であり、政治なのではないのか?
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生まれ育った家庭、あるいは地域の経済格差によって子供の教育格差が生じ、その子供の最終学歴に影響を与える。そのことを幼・小・中・高とそれぞれにデータで紹介する。家庭環境の違いとして親が大卒かどうか、それを基に子供の学力差の開きを示すのだが、誰しも想定する通りの結果だ。統計的には高学歴の親ほど高収入であり、教育費をかけるのだから、応じた結果となる。当然、子供にとってどうしようもない不平等があり、その処方箋として「具体的」な提案が二つ示されるものの、分析可能なデータ収集を、そして教職課程で教育格差を必須科目にといわれても、一般人の我われにはおよそ響かんのでしょう。
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所得格差も広がっているが、今の日本では、教育格差が広がっているそう。私は東京生まれで教育熱心な両親・祖父母に育てられたせいか、私の思う「普通」と他の「普通」は違うのだと認識した。世界的に見れば日本はまだ能力が高いそうだが、格差が広がれば普通は減る。やはり教育は大事。
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これは学校教育を考える人は必読。子どもの社会化の装置としての学校はどうあるべきか。学校/教育政策における「公正さ」とは。そういった議論のために押さえておくべきデータがまとめて読める本(松岡さん、書いてくださってありがとう!)
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教育格差の拡大は、資本主義の成長に伴って大きくなっていく。一部の人間に、圧倒的なまでに富が集中してしまった現代。そして、さらに加速度的に経済格差は開いていくようにしか思えない。 教育に限らず、健康や身体能力、寿命、食事の質からコミュニケーションまでありとあらゆるものの格差は大き...
教育格差の拡大は、資本主義の成長に伴って大きくなっていく。一部の人間に、圧倒的なまでに富が集中してしまった現代。そして、さらに加速度的に経済格差は開いていくようにしか思えない。 教育に限らず、健康や身体能力、寿命、食事の質からコミュニケーションまでありとあらゆるものの格差は大きくなるばかりではないだろうか。 それは、富の再分配のやり方同様、うまく制度を構築しない限りは、もはや止まらないと思う。 教育格差は経済格差を生み、経済格差がさらなる教育格差を生む。教育格差を埋めない限り、経済格差は開くばかりになるのも当然なわけだ。 本書では主に、日本においての教育格差が語られる。日本の教育格差問題は大きな課題のひとつだ。 しかし、それでもボクはこう思う。 「日本に生まれて、良かった」と。 もしもカンボジアや東南アジアの貧困地域に産まれていれば、そもそも本書すら読めなかっただろう。それどころか母国語すら読めないまま大人になったかもしれない。 まともに文字も読めないせいで支援物資として届いた粉ミルクの注意書きが読めず、その辺の水たまりの水でミルクを溶かして赤ん坊に飲ませてしまう発展途上国の母親。結果、赤ん坊が下痢による脱水で死んでしまうこともあるらしい。母親の愛が、無知のせいで毒になる。こんな悲しい現実はない。これは、池上彰さんの著者『なんのために学ぶのか』で読んだ、貧困地域の生活の一部だ。 まともに教育を受けられることは、とても幸せな事だとボクは知っている。義務教育への批判の声は、いつもやたらと大きいけれど、義務教育のおかげで、ボクら日本人はとりあえず字が読める。 だからこそ、学ぼうと自身が思いさえすれば、いつからだって学び始めることができる。本を読めるのだって、そのおかげなんだから、それだけでもう、とんでもなく幸せに思うのはボクだけだろうか。 スマホを片手にここを読んでいるボクらは、間違いなく宝くじに大当たりした側の人間だ。だから、その大当たりを無駄にしないよう、自分の当たった分を少しでも世界にお返し出来たらいいなと、そう思う。 ボクは死ぬまで、学び続ける。そして、少しでも誰かの役に立ちたい。少しでも、世界に恩返しがしたい。もらったものをシェアしたい。
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