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女に生まれてモヤってる! の商品レビュー

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75件のお客様レビュー

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2024/06/14

動物の優性生殖の話など、理科っぽい内容も出てくるのですが、そこが特に面白かった! 2019年の本ですが、戦争についての予想や、ハイヒールがなくなるのでは…(#KuToo運動)という推測もあたっていて、お二人の先見の明や、思考力がすごいと思いました。

Posted byブクログ

2024/05/30
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※このレビューにはネタバレを含みます

【揺らぐ男性の存在意義】 ジェーン・スーさんと、中野信子さんのご対談。 最近思っていたことが言語化されていて、とても共感しました。 女性の社会の中での立場、状況、これでいいわけがない、 けれどその女性の性質上もあり、 はっきりと言ってこなかったことが何てたくさんあるんだろうと。 スーさんは、自分が女性らしくないというコンプレックスを子どもの時からもっていて、自分の不完全性が抜けないという。 中野さんは、頭がいいことが女性と相いれない、という点で不快な思いをたくさんされてきたそう。 自分が無理と思い込んでいること、じつはだいたいがお仕着せの社会規範なんだ、と話されている。 そして、社会を正面から考える、変えようとするのではなく、今の社会で自分がどう楽しめるか、に焦点を当てるという。 スーさんも、てっぺんを目指さない、目立ちすぎず、アンチも増やさない、そんな生存戦略をしてくることになったと。 「夢を口にしたって叶うとは限りません。でも黙っていなくてもいい」 ・・・ 脳科学的にも、 男性は女性を、状況によってはモノとして見ているという驚き。 下に見る、とかいう以前に。 女性を人間として見ることがでいない男性。そこに限界がある。 女性はモノではない。 男女平等のためには、男性のスキルを女性並みに高める必要があるに違いない。 もう一つ興味深くさらに掘り下げたいのは、有性生殖をなくすことについて。 技術が許しても男性が許すのかは分からないけれど。 女性は、出産しなければ庇護下に入る必要も、周りの機嫌を取る必要もなくなる、とのお話。 …

Posted byブクログ

2024/05/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「男とか女という括りではなく個人として幸せであるにはどうすれば良いかを第一優先で考え、その上で現代社会でどうすれば幸せに生存していけるかを考えるのが良い」 内容だけでなく、言葉遣いや言い回しなど参考になる部分がありすぎて処理しきれていないがこれはお買い得な本だと感じた。 何度も読み直して論理的思考の勉強もしたい。 以下覚書 ・内助の功 陰ながら援助する身内の功績。 ・女らしいは完全に褒め言葉だけど、女っぽいだとノイズに近くなる。 ・得してる人を見ると何か奪われているような気持ちになるが実はそうじゃない。 ・ニューロエコノミクス 見えない心の部分を定量的に評価して経済的にも繁栄しようというのがニューロエコノミクス。 ・同性愛の男性と異性愛の女性の脳は似ている。同性愛の女性と異性愛の男性の脳もまた似ている。 ・若さや美貌で得た得は、蓄積されない資産。 ・男にとってモテる女性や美人は単に捕まえたくなる珍しい虫やポケモンと同じ。 ・スタックする 立ち往生する。 ・おごられることは自己決定権を手放すこと。 ・男のためにキレイを目指す人はもうほとんどいない。自己実現としての美。 ・自分をケアしないことはセルフネグレクトだ。 ・変化はいつも期待より緩やか。過渡期をどう生き延びるか。 ・ステレオタイプ脅威。ステレオタイプな見方をされるとそれが自分の中の一部となって実現されてしまう。 自分の切り捨てたもので生きている人を敵視してしまう。敵視しているものの中に自分が羨ましいと思ってしまう部分が少しあるはず。そうで無ければそもそも攻撃的にまでならない。だから自分の気持ちに正直になってとことん納得が行くまでやると敵視しないで済む。 ・綺麗めの男性が男から好まれないのは男の中の女性性ははっきりと嫌いと言いやすいから。筋肉質などの男らしさは否定すると自分が男らしくないと自認するようで言いにくい。 ・個であることと全て自己責任で賄うことは別。 ・立場が人の発言や行動を作る。 ・ピンクと和解する。 ・女を1人だけ入れて多様性を演出するな。 ・異性の目線が関係なくなってからビンテージになれる ・フランスでは自分の意見が言えないとバカ扱いされる ・迷う機能が残っているということは生存する上で必要な機能だった。セレンディピティは迷いからしか産まれない。

Posted byブクログ

2024/05/15

正解を選んだ、ではなくて、選んだことを正解にするって言葉があとがきにあって、私もいい言葉だなって思った。

Posted byブクログ

2024/04/22

男性は女性の性的な要素を見ると、思いやりや良心を司る脳の領域が働かない。つまりセクシー女性を男性は人と判断できないらしい。 ほんまかいな。でも性被害をそういう脳の仕組みで捉えると納得できる。 本書では男性は「美人をモノとみなす」といった視点で議論をしているけど、おいおいブスへの視...

男性は女性の性的な要素を見ると、思いやりや良心を司る脳の領域が働かない。つまりセクシー女性を男性は人と判断できないらしい。 ほんまかいな。でも性被害をそういう脳の仕組みで捉えると納得できる。 本書では男性は「美人をモノとみなす」といった視点で議論をしているけど、おいおいブスへの視点はどこいったよ。 居酒屋で酔っ払った高学歴女子が議論している粗々トークという印象はありますが、とはいえ普段からジェンダーについて発信している彼女たちの話は考えさせられたり、ぐさっとくるものがありました。 ・女性はキレイにするのにお金や時間をかけているから「おごってもらって当然」という理屈を正当化していると被害者視点でしか物事を考えられなくなる。 ・「おごられる」は相手の支配を受け入れることと等価。うーん、、、これはちょっと私の中で結論を先延ばし。 ・「男たるものスキンケアなど言語道断」現代では命取りの社会規範。そもそも男性と女性で入手できる情報に偏りがある。「男性は女性より肌が強い」ということもあったのかもね。「男性は日傘使わない」のはそろそろ見直そうよ。 ・【ステレオタイプ脅威】「女性は理数系が苦手」というステレオタイプが本当に女性のパフォーマンスを下げている。自分の「〇〇が苦手」は、もしかするとこれによるのかもしれない。 ・女性は食べ物じゃないから「賞味期限」は無いし、空気も呼吸するものだから「読む」必要もない。女の敵も女じゃない、性差なんてない。 ・仕事ができない男性管理職がごまんといるのだから、仕事ができない女性管理職だって普通にいたっていい。 私的には上記が一番刺さりました。たしかに女性はなぜか役職に就くなら完璧を求められるし、「そうであらねば」といった意識は私にもありました。そんなこと言ってるから誰もなりたがらない。そうだよね。ちょっと自信がでました。 「自分に自信がない」女性への処方箋は【歳を重ねる】【学習して不安を埋めていく】だと本書ではいったん結論としていますが、自分がいかに世の中の社会規範に囚われているか気づくことがいいような気がしますね。気づくためにはある程度の経験値や学習が必要ってことか。

Posted byブクログ

2024/02/21

そう、私たちはモヤってる。 社会のバグ、システムのバグが少しでも解消したらと思うけど、積み上げてきたバグが一世代で解消されるとも思えない。今はまさに過渡期であるとも思うけど、神経をすり減らし、ささくれ立って暮らす日々の多いことよ。

Posted byブクログ

2024/01/04

先月からジェーンスームーブメントが起きている私。以前に中野信子さんとの対談が面白く、これはまさに二人だけの共著! 中野さんは常に生存戦略としてどうかっていう目線での話が面白いのと、なんつーかナマケモノ戦略で今を生きてるのが痛快。そしてそれがなんか意外でもあった。彼女自身はナマコ...

先月からジェーンスームーブメントが起きている私。以前に中野信子さんとの対談が面白く、これはまさに二人だけの共著! 中野さんは常に生存戦略としてどうかっていう目線での話が面白いのと、なんつーかナマケモノ戦略で今を生きてるのが痛快。そしてそれがなんか意外でもあった。彼女自身はナマコ戦略と名付けておられたが。でもこれも若い頃にものすごーく勉強されてたからできるのかなって思う。 一方ジェーンスーさんは若い頃は女っていうジェンダーで生きてくことにコンプレックスが沢山あってそれをいつか自覚し自分の力で凌駕してきたのかなって。 どっちにせよ、女に生まれたモヤりを超えて、誰にも依存せず、自分の好きな事を戦略的にやり抜くような生き方を勧められてると思う。ちこちゃんじゃないけどぼーっと生きてんじゃないよって言われた^^

Posted byブクログ

2023/12/12

聡明な 尊敬する お二人の対談。 面白いに決まってる! 溢れる知識量、頭の回転の速さ、 飾らない話ぶり。 好きだなあ。

Posted byブクログ

2023/12/02

私が感じていたモヤモヤを言語化してくれた!女性性についても書かれているけれど30代のこれからをどう受け止めて生きていこうという観点からも参考になった本。ありがとう。

Posted byブクログ

2023/09/05

女性のみならず、 「なんで女はこんなにも不平等だ!と喚くのか」 「既に男女平等、むしろ女性の方が優遇されてるじゃないか」 などと思う男性陣にも、ぜひ読んでほしい!! 女性擁護ではなく 社会のバグを指摘する ジェンダー入門書として、もってこいの1冊。

Posted byブクログ