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正義の教室 の商品レビュー

4.6

99件のお客様レビュー

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2021/03/29

物語はとても面白く、サクサク読めました。 読んでいる最中にも、自分にとっての正義は何か、ぼんやりと考えていましたが、 ラストまで読み、本当に自分の頭で考えなければいけないな。と痛感させられました。 自分の頬を、パチンと叩かれた気分です。

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2021/03/13

「史上最強の哲学入門」が面白かったので購入 これもすごくわかりやすく面白かった 正義に正解はないからこそ常に考え続けることが大切なのかもね

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2021/03/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

哲学を学び始めたいと思い読み始めた。 身近な「正義」がテーマなのが親しみやすい。 小説仕立てになっていることもあり難なく読み進められた。 私は倫理ちゃんの考え方や病み方にすごく似ていた…

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2021/02/24

功利主義、自由主義、直観主義の3つの考え方と、問題手を挙げて、正義とは何かについて考えられていた。 高校が舞台の物語形式になっており、楽しく読み進められた。 万人に共通の「善」などは存在せず、各々が自分が善であると思う言動を、他者に見られているかに関わらずやっていくしかない、とい...

功利主義、自由主義、直観主義の3つの考え方と、問題手を挙げて、正義とは何かについて考えられていた。 高校が舞台の物語形式になっており、楽しく読み進められた。 万人に共通の「善」などは存在せず、各々が自分が善であると思う言動を、他者に見られているかに関わらずやっていくしかない、ということが結論として述べられていて、かなり共感した。

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2021/02/17

ベンサムミイラまだいて今でも重要会議に出席してるの... 哲学勉強しよう!って思ってないのに自然と学べた 倫理の長年の心のモヤモヤが 正義の言葉で救われる所 誰かに救われる瞬間 共感 自分が信じる『善いこと』と他者が信じる『善いこと』が違うから悩み尽きない 親の愛と子の受け取...

ベンサムミイラまだいて今でも重要会議に出席してるの... 哲学勉強しよう!って思ってないのに自然と学べた 倫理の長年の心のモヤモヤが 正義の言葉で救われる所 誰かに救われる瞬間 共感 自分が信じる『善いこと』と他者が信じる『善いこと』が違うから悩み尽きない 親の愛と子の受け取り方の矛盾も 正義3/31まで卒業しないから もし見守り君がダミーじゃなかったら 先生信頼失墜行為だし2人とも公然わいせつ、、 法律の範囲内でしか『自分にとって善いこと』できなくない?もし刑務所行きの未来が見えても(先の失敗が見えても)今『正しい』を選ぶの難しい。 って考えるのは世の中の構造に埋もれてるのかなぁ 我思う、故に、善あり 生徒会メンバー全員良かった!

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2021/01/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『万人に見られていなかったとしても、もしくは見られていたとしても、それに関わりなく自分がやるべきだと思ったことが、自分にとっての善いことである』 この本を読む前、何が“善いこと”なのかを巡る哲学者達の歴史を知る前だったら、こんな結論、ただの綺麗事だと感じるだろう。 だが、その歴史を知った後では妙に納得感がある。というか、もうこれ以外ありようがないとすら思える。 どんな偉大な先の哲学者も、その後の哲学者によって否定される。その否定した哲学者も、またその後の哲学者によって否定される。またその否定した哲学者も…。 そんなバラバラな主張の哲学者達に共通して言えるただ一つのこと。それは、「自分が善いと思ったことを信じた」ということ。 デカルトの「我思う、故に我あり」の言葉を借りると、「我これを善と思う、故に善なり」とでも言おうか。 どんな主張も主義も必ず矛盾が生じてしまう。しかし、どれだけ疑い続けても「私がこれを善いことだと思っている」ということだけは疑うことができない真実。 だったら、何が善いのか 「考えるなんて意味ねーじゃあ〜ん!」 と言われそう。 だけど私にとって大切なのは、 “何が善かを考えることそのもの” 今の自分にとっての善が本当に善いのかを疑うこと。盲目的にならないこと。 それを繰り返すことで、より善く生きたい。 とか言いつつ、 『万人に見られていなかったとしても、もしくは見られていたとしても、それに関わりなく自分がやるべきだと思ったことが、自分にとっての善いことである』 って、これ実行するのめっちゃ難しいんじゃないか!?って思ってたり。 正直、人の目があるから自制できてることもあって、やるべきだと思っても誰にもバレないのなら…っ思ってしまうこともある。 正しく生きたいとか誠実に生きたいとか、哲学に触れるたびに思うけど、それがどんなに難しいことかを思い知らされた。 特に最後の数ページ。正義(まさよし)の行動に引っかかりを感じてしまったということは、そういうことだろう。 善く生きるって、難しい。 助けてソクラテス。

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2020/12/31

自身が起こす行動の裏付けには 何かの根拠がある。 果たしてそれがなんなのか。 自分の中で形成された哲学が ソレによるのではないか。 そんなことを考えながら、 また正義とはなんぞや? というのを知りたくて手に取った本です。 自分の行動価値観として最も優位にあるのが 『自分の子ど...

自身が起こす行動の裏付けには 何かの根拠がある。 果たしてそれがなんなのか。 自分の中で形成された哲学が ソレによるのではないか。 そんなことを考えながら、 また正義とはなんぞや? というのを知りたくて手に取った本です。 自分の行動価値観として最も優位にあるのが 『自分の子どもに自信を持って教えられるか』 ※現時点で、妻も子どもはおりません笑 3つの正義 1.平等 功利主義 2.自由 自由主義 3.宗教 直観主義 自身が最も共感したのは、 自由主義でした。 というより考え方が 私そのものでびっくりしました。 どんな時も自由主義です。 個人がそうすべきと考えたのであれば その裏付けも分からず、表面だけで判断するのは善くないことだとおもっているからです。 例えば、 電車で足の悪そうなおばあちゃんに席を譲る行為も おばあちゃん『退院したばかりで少し運動をしたい』 という考えがあるかもしれないのに、 私『席を譲ってあげた』という自己満足の押付け。年寄りは席に座りたくてしょうがないという想い込み。 ホントに立ってるのも苦しくて、 席を譲って欲しいのであれば、 優先席へ行って、席を譲ってほしいと 伝えればいいのです。 見たまんまや直感だけでは、押し測れない。 なにより行動起こすのは自分主体であること。 それが幸せになる大前提だと信じています。 他人に誘導されてする宿題よりも 自身が知りたい!という探究心でする勉強の方が捗るでしょう。 且つ己を律する方法として 先ほど記載した行動価値観が 混ぜ合わさっております。 なので、 薬物や不倫なんてすべきものではないし かといって他人を咎めようという気もない。 これを書いていて 僕は冷たい人間なのだろうか。。。 と不安になったが、 もちろん自分がしたい!という欲求のまま 善い行いもする訳ですし、 自分の正義が言葉で定義されていて 凄く腑に落ちました。 新しい自分と出会えて嬉しいです。 妻や子どもがいれば また違った考え方になるのかな? 愛に飢えてる 大晦日の断末魔より笑

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2020/11/18

ラノベ風で分かりやすく一気に読めた。作者によると正義を主張する見方として3つに分けられるそうだ。それは平等の正義、自由の正義、宗教の正義の3つ。これって人々の考え方の根底にあるものだなと思った。大きな政府、小さな政府など、どっちが正しいとかないけど、何に重きを置いているかでどうし...

ラノベ風で分かりやすく一気に読めた。作者によると正義を主張する見方として3つに分けられるそうだ。それは平等の正義、自由の正義、宗教の正義の3つ。これって人々の考え方の根底にあるものだなと思った。大きな政府、小さな政府など、どっちが正しいとかないけど、何に重きを置いているかでどうしても対立しあってしまう。丁度大統領選があったので、この主張はこの考え方だなとカテゴリーしてみたり、実用的に考えると更に面白かった!どの正義も結局良い面と悪い面があって、どの考え方も究極のところまで行ってしまうと、破綻してしまう。今のところこれが正しいというのは無いみたいだ。だからこそ一人一人が何が正義か、何を良しとしたいか、考え続けなければならない。

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2020/11/18

高校の倫理では挫折したが、ラノベ調で進んでいくため非常にわかりやすかった。オチでは笑ってしまったが、考えさせられもした。ひさびさに面白いと思える本に出会った。

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2020/09/10

様々な議論や考えがあり、結論を出すことが難しい、「正義とは何か」という問い。人間はいかに生きるべきなのか、「善く生きる」といはどういうことなのか。 2500年間の哲学の歴史を紐解きながら、小説仕立てで進んでいきます。 世の中の「悪」は”不平等”、”不自由”、”反宗教(宗教または...

様々な議論や考えがあり、結論を出すことが難しい、「正義とは何か」という問い。人間はいかに生きるべきなのか、「善く生きる」といはどういうことなのか。 2500年間の哲学の歴史を紐解きながら、小説仕立てで進んでいきます。 世の中の「悪」は”不平等”、”不自由”、”反宗教(宗教または伝統的な価値観を破壊する行為)”であるとし、それらの悪を侵さず改善しようとする行為を「正義」として整理するところから、議論がスタートします。 平等の正義を実現することを目指す功利主義。 自由の正義を実現することを目指す自由主義。 宗教の自由を実現することを目指す直観主義。 それぞれの思想の創始者や考え方の原則、また主張に対する反論などが、登場人物の性格も関連させながら授業形式で開設されており、他の一般的な哲学・思想の入門書よりも(哲学者の主張の細かな部分が正確かどうかはさておき)簡潔に要点がまとめられていてとても分かりいやすかったと思います。 主人公の「善く生きる」ためには「正義とは○○である」という公式や法則を決めるのではなく、他者に観られているかどうかに限らず、それぞれの場面で「自分にとって善いと考えることをおこなう」ことこそが、この監視社会(相互監視社会)で”自由で幸福な人生を送る”ために必要な事である、という主張には納得ができる部分もあるように感じます。 功利主義の訴える「最大多数の最大幸福」という考え方もすべてが間違っているとは思いませんし(「幸福」という主観的な要素が”最大幸福”の集計を不可能にしている=「最大幸福」など正確に把握できないという批判はありますが)、自由主義の訴える「他人の自由を脅かさない限り、個人の選択は自由だ」という考えにも同意できる部分は多々あります(一方で、社会的弱者を単純な自由競争の下で切り捨て続けることには、それこそ”倫理的”に賛成できない部分もあります)。 そして直観主義の、実存を超えた世界に「善」があり、それに従って過ごすべき、という論に対しては、完全に否定することはできないにせよ、いささか独善的な印象も受けます。 そして、構造主義・ポスト構造主義の哲学思想の主な主張についての解説も明快で、非常に勉強になりましたし、自分なりに考えることができた読書になりました。 ただ、ラストの”オチ”というか、展開がどうもスッキリしない印象です。もちろん、「既存のシステム(構造)」や、周囲にどうみられるかという価値判断ではなく、悩みながらも自分自身にとっての「善」を突き詰めて考えだした主人公の決定を、受け入れられるかどうかということを読者に突き付けているのだとは思うのですが、「そうだ、主人公の決定は正しい」と声を大にして言うことには少し抵抗を覚えます。 古くさく、自分の価値判断を独善的に押し付けてしまうことになりますが、あえて「この結末は”倫理的に”どうなのよ」と言いたい。

Posted byブクログ