正義の教室 の商品レビュー
正義とは何か?難しくて硬い題材を3人の女子高生と一人の男子高生の日常からストーリーとして話が進んでいてとても分かりやすかった。 哲学書は難しいし、一つの考えに偏るので大まかに知れてとてもいい本だった。 正義とは?自分でもモヤモヤみて明確な答えは出ない。功利主義、自由主義、主観...
正義とは何か?難しくて硬い題材を3人の女子高生と一人の男子高生の日常からストーリーとして話が進んでいてとても分かりやすかった。 哲学書は難しいし、一つの考えに偏るので大まかに知れてとてもいい本だった。 正義とは?自分でもモヤモヤみて明確な答えは出ない。功利主義、自由主義、主観主義。何が正しいか分からない。 でもこの最後の結論はこれから生きる上で忘れたくない考え方があった。
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めちゃくちゃおもしろかった!読みやすく分かりやすく、哲学の入門書としてベストだと思う。漫画化して欲しい。 哲学も学問だ。目に見えない思想も、曖昧な感情も、ソクラテスやプラトンなど誰もが知っている偉人たちが、「答えはないけど、答えのようなもの」を出すところまで至っている。そのこと...
めちゃくちゃおもしろかった!読みやすく分かりやすく、哲学の入門書としてベストだと思う。漫画化して欲しい。 哲学も学問だ。目に見えない思想も、曖昧な感情も、ソクラテスやプラトンなど誰もが知っている偉人たちが、「答えはないけど、答えのようなもの」を出すところまで至っている。そのことすら知らない人たちが多いのは学問として習わないから。 今モヤモヤしている思想も感情も、簡単に言うなら「3つに集約される」んだよなぁ。その前提で生きている人と、未だに知らずに生きてる人の間には壁がある。
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パノプティコンシステムから逃れるにはどうしたらイイのか? 考えてみれば当たり前のことで、それは「善く生きること」-つまり自分が善いと思った通りに生きることである。 もちろん、ここでいう善いとは社会的に善いではなく自分的に善いと言うことだ。 自分的な価値基準で行動するわけだから、そ...
パノプティコンシステムから逃れるにはどうしたらイイのか? 考えてみれば当たり前のことで、それは「善く生きること」-つまり自分が善いと思った通りに生きることである。 もちろん、ここでいう善いとは社会的に善いではなく自分的に善いと言うことだ。 自分的な価値基準で行動するわけだから、そこに他者の視線、他者の評価は関係ない。 いや、むしろ他者の視点や評価に関わらず、自分がすべきだと思ったことこそが善いの定義だとしてもイイ。 「万人に見られていなかったとしても、もしくは見られていたとしても、そこに関わりなく自分がやるべきだと思ったことが、自分にとっての善いことである」 そうやって生きることこそが、監視社会というこの巨大な刑務所から抜け出す方法であり、 「我々が自由に幸福に生きていく唯一の方法」なのではないだろうか。
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哲学に興味があったものの、どの解説書を読んでも難しく理解できないことが大きかった。 それが、この本で視界が澄み切ったように全体像を把握することができた。 少し前に読んだ斉藤孝先生の本で西洋哲学の歴史全体を理解して、今度はもっと大きな枠での哲学者たちの主義の違いについて理解ができた...
哲学に興味があったものの、どの解説書を読んでも難しく理解できないことが大きかった。 それが、この本で視界が澄み切ったように全体像を把握することができた。 少し前に読んだ斉藤孝先生の本で西洋哲学の歴史全体を理解して、今度はもっと大きな枠での哲学者たちの主義の違いについて理解ができた。 めちゃくちゃ簡単に言うと、 功利主義VS自由主義という考え方の違いがあり、その外側に善とか正義とか言う物質や言葉で説明しきれない世界があると。 (功利主義VS自由主義)VS善/正義 それがさらに進んで、 『人間は、自分の意志で考えて行動しているように見えて、実は、周囲の環境や役割や立場によって、無意識にその考えや行動が決定づけられている』 と考える構造主義に続いていく。 私自身、人の考えは周りの環境によって規定されていると言う結論に達していたが、それを考え出したのは構造主義者たちだったのかと気付かされた。 自分で気づいたつもりになっていたけれど、こういった哲学者たちの考えが、知らず知らずに社会に浸透して、それが違う言葉となって私のもとに届いてただけなのだと。 この全体像を知ることで、会社や世間にあるトラブルの解決に役立ちそうな気がした!
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何気なく学生時代に哲学を学び、大人になって本書を読んだら哲学に対する価値観が変わった気がする。人はどのように正義を判断するのか、それは人それぞれに考えがあり一様である。功利主義、自由主義、直観主義とあり自分はどの主義に当てはまるのか考えながら読み進めると面白い。また、物語形式で非...
何気なく学生時代に哲学を学び、大人になって本書を読んだら哲学に対する価値観が変わった気がする。人はどのように正義を判断するのか、それは人それぞれに考えがあり一様である。功利主義、自由主義、直観主義とあり自分はどの主義に当てはまるのか考えながら読み進めると面白い。また、物語形式で非常に読みやすかった。
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正義とは何か、倫理の授業を通して考えを深める生徒会メンバー達の青春ストーリー。 哲学を大枠から説明してくれるので、授業で各論を学ぶ度にここに立ち返ると、理解が深まる。 ただ、、ラストがちょっと行き過ぎな気がして読後感が多少悪くなってしまった。。
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世の中には色んな主義や信条があるが、人間は完璧ではないため、「何が正義か」を論じることはできない。しかし、「これは正義ではない」と言えることがひとつだけある。それは、事前に正義を決めることだ。 トロッコ問題のような何が正しいかわからない状況でどんな人が正義か それは、事前に決...
世の中には色んな主義や信条があるが、人間は完璧ではないため、「何が正義か」を論じることはできない。しかし、「これは正義ではない」と言えることがひとつだけある。それは、事前に正義を決めることだ。 トロッコ問題のような何が正しいかわからない状況でどんな人が正義か それは、事前に決められた正義にしたがって迷いもせず判断した者ではなく、自分の正しさに自身が持てず不安の中で悩み苦しみながらも何かを選択した人間だ
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ソクラテスやプラトンが唱えた哲学における正義ちついてを学校生活の送る正義という主人公と3人の女子高生とのやり取りを通じて書いた一冊。 抽象的な概念としてある正義という概念を平等の功利主義、自由主義、宗教の直観主義という3つを個性的なキャラクターと倫理の授業を通して学ぶことができ...
ソクラテスやプラトンが唱えた哲学における正義ちついてを学校生活の送る正義という主人公と3人の女子高生とのやり取りを通じて書いた一冊。 抽象的な概念としてある正義という概念を平等の功利主義、自由主義、宗教の直観主義という3つを個性的なキャラクターと倫理の授業を通して学ぶことができて非常に勉強になりました。 それぞれにおいて判断基準が違うことや監視と正義についてなど学園生活や倫理の授業を通して人間として生きる上での正義について色々と考えさせられました。 また、学園内が監視されているパノプティコンシステムと学生たちの葛藤が私たちの現代の生活にも繋がっている描写も非常に考えさせられるものがありました。 答えの出ない正義について哲学として考えた場合の解釈や問題点を本書で知ることができ勉強になりました。 本書で感じた思いや学んだことを日常においても意識していくことによって多様な考えも受け入れることにつながると感じた一冊でした。
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絶対的な普遍的な正義はあるのか?そもそも正義とはなんでしょう?大事な事は正義と人としてのルールは違うと言うことですね。自分の大切なことは自分自身その大切さをわかりながら守ることが出来るのか 考えました。
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正しさとは何か?をめちゃくちゃ考えさせられます。 一見良さそうな”正義”でも、論理的に否定できてしまうし、行き過ぎるとなんか”怖い”んだなあ。 ひとまず正しさとか、生きる意味について、自分がぶち当たってるお題は、何千年も前から様々な人間が向き合ってきたお題なのだと分かって、嬉し...
正しさとは何か?をめちゃくちゃ考えさせられます。 一見良さそうな”正義”でも、論理的に否定できてしまうし、行き過ぎるとなんか”怖い”んだなあ。 ひとまず正しさとか、生きる意味について、自分がぶち当たってるお題は、何千年も前から様々な人間が向き合ってきたお題なのだと分かって、嬉しかった。 自分にとっての善い生き方を、探求し続けようと思う。答え合わせはしようがないが。 人間が持つ正義の判断基準・・①平等②自由③宗教 ①平等 →功利主義:幸福を重視せよ! 『最大多数の最大幸福』 創始者:ベンサム 快楽計算 ≒共産主義 実現するには、強権と抑圧が必要 問題点 ①功利主義から導き出される結論が、人間の感性と全く違ったものになる可能性がある ②完成に合わないことが正義の名のもとに強制的に押し付けられてしまう可能性が高い ②自由 →自由主義: 自由を重視せよ! 『自由にやれ。ただし、他人の自由を侵害しないかぎりにおいて』 リベラリズム・・弱者に優しい福祉社会を作る考え方。弱い自由主義。つまり、功利主義。 リバタリアニズム・・弱肉強食の自由競争を促進する考え方。強い自由主義。自由>幸福 論点 人間には、自分の意志で不幸になる自由はあるか?(愚行権) 将来の自分を他人だと定義した場合は? ③宗教 →直観主義:道徳を重視せよ! 枠の外側に正義や善はある ソクラテス、ニーチェ 絶対主義vs相対主義 超越したところに正義や善があるvs正義や善を相対的に否定する イデア論:善や正義などの概念は物質を超えた世界に存在しているvs原子論:モノは全て原子からできている。世界は物質の集まりできていて、それ以上でもそれ以下でもない ソクラテス『善く生きる』vsニーチェ『神は死んだ』 論点 有限な人間に無限な正義を計り知ることはできない。つまり直観主義者は嘘つきにならざるを得ない。 構造主義 求められる形に、人が変形する。 監視社会 フーコー 社会が、社会にとって正常な人を作っている。 社会>人間 論点 他者の視線がないときに、自分は何を善いと考えるか? →今の社会に存在しない新しい生き方を自分で積極的に創造して生きていくべきだ。 人間は正しさという概念から逃れられない存在であり、無自覚であれ、必ずや正しいコトを求めて生きてしまう存在である。 →人間は完全な正義を直観できないし、知りようもない。それでも正しくありたいと願い、自分の正しさに不安を覚えながらも善いことを目指して生きていくことはできる。 →それこそが、人間にとって唯一可能な正義。
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