1,800円以上の注文で送料無料

百の夜は跳ねて の商品レビュー

3.3

63件のお客様レビュー

  1. 5つ

    5

  2. 4つ

    18

  3. 3つ

    24

  4. 2つ

    9

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2024/08/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

高層ビルやマンションの窓拭きが主人公なんて、新しい。 その窓拭きのマンションで知り合った老婆の部屋に訪れ、今後建物の部屋の写真を撮ってきてほしいと依頼される。 老婆の部屋は箱がたくさん置いてあり、その箱に部屋の写真を貼って町を作っていく場面は想像するとわくわくする。

Posted byブクログ

2024/08/17

窓の清掃員のお話。 都内の高層ビルとかを どうせすぐに汚れ、 人々は大して関心も持たないのに どうして、無数にある窓を清掃するのか 無くても良いから自分に丁度いいと言い聞かせ 虚無感を抱えながら、日々清掃する男。 生きているからこそ、 今日が明けたことを感じるため あるんじゃ...

窓の清掃員のお話。 都内の高層ビルとかを どうせすぐに汚れ、 人々は大して関心も持たないのに どうして、無数にある窓を清掃するのか 無くても良いから自分に丁度いいと言い聞かせ 虚無感を抱えながら、日々清掃する男。 生きているからこそ、 今日が明けたことを感じるため あるんじゃないかなと思えた。

Posted byブクログ

2023/10/27

テレビでのコメントは人を逆撫でしたいのか、ただ天然なのかどちらなんだろう?そんな人はどんな文章を書くんだろう?そう思って手に取った本。 最初読み進めるうちは、主人公から自分の人生はこんなはずじゃなかったと、滲み出る暗さと投げやりにも似た諦めを感じたけど、途中からはそれらを抱えつつ...

テレビでのコメントは人を逆撫でしたいのか、ただ天然なのかどちらなんだろう?そんな人はどんな文章を書くんだろう?そう思って手に取った本。 最初読み進めるうちは、主人公から自分の人生はこんなはずじゃなかったと、滲み出る暗さと投げやりにも似た諦めを感じたけど、途中からはそれらを抱えつつも心に変化が見られる様子。最後は少しだけ前向きに歩み出す様子。人間すぐには変わらないけど一歩ずつ、というか、むしろ大人になり隠れてしまっていた素にもつ人間性が少しずつ少しずつほぐれて、また見えてきた、という感じかな。 人間てこんな感じだよね、となんだか共感と安心感を覚えた本でした。

Posted byブクログ

2022/11/12

おばあちゃんはどこにいったんだろう 急に会えなくなるなんて寂しいですね 難しい感想は書けませんが、好きな小説でした!

Posted byブクログ

2022/10/29

図書館で借りて読んだ。 テレビでのコメンテーターとして見せる著者の雰囲気とは違い、作風は優しい。不可解な話ではあるが、登場人物への愛情が感じられる。ラスト2ページが好き。そこに著者の思いが凝縮していると感じた。

Posted byブクログ

2022/07/11

主人公の職業が高層ビルの窓掃除。 今まで見ていなかったり 見えていなかった人たちの話。 人との出会いも一生も儚いものだと感じた。

Posted byブクログ

2022/07/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

私の独断と偏見の考察 ・老婆と翔太は、時代は違えど同じような境遇である(死者の声が聞こえる、島の話を知っている、漠然とした思考で生きている) ・物語のキーワード"格差"は老婆と翔太のこと。同じような境遇で同じように悩んでいる(だから引かれあい需要と供給を満たしていたのでは)のに、高価なタワーマンションに住む老婆と一般的な家の翔太、という格差。 タワーマンションという高さも高くて価格も高い老婆、高所という高いところで作業する翔太。同じ高さに居るのにここにも格差が生じている。

Posted byブクログ

2022/06/09

翔太は就職試験にことごとく失敗し、死んでもいい、と思った時に、ビルの窓拭き清掃の仕事に出会い、深い考えもなく、仕事に就く。 窓拭き作業中に、タワーマンションに暮らす一人暮らしの老女と出会い、そこから不思議な交流が始まる。 格差社会での身分の違う人たちの出会い、交流は日常的にはあま...

翔太は就職試験にことごとく失敗し、死んでもいい、と思った時に、ビルの窓拭き清掃の仕事に出会い、深い考えもなく、仕事に就く。 窓拭き作業中に、タワーマンションに暮らす一人暮らしの老女と出会い、そこから不思議な交流が始まる。 格差社会での身分の違う人たちの出会い、交流は日常的にはあまり見られないだろう。 住む世界の違いからの暮らし方、ものの捉え方の違いがある一方、心の中のどこかで、通じ合う部分もある。 表現するのが難しいが、現実味もみせながらも、幻想的、空想的な、もやがかかったようなくすんだ色味のある、不思議な話だった。 なぜ、老女は姿を消したのか。なぜ、交流をもちながらも二人ともお互いの名前を明かさなかったのか。 最後に一気に現実に引き戻された翔太の行く末も気になる。

Posted byブクログ

2022/05/25

高層ビルのガラス拭きの青年。ガラスの内側の景色とそこに映る自分の顔。格差、など問いたいことが多々あるのはわかるけれど、イマイチしっくりこない。主人公と老婆以外の登場人物、必要?と思えるほどうすい。 なおかつ、老婆との出会いから突然母との邂逅に至る展開も謎。冒頭の文章もお洒落感だけ...

高層ビルのガラス拭きの青年。ガラスの内側の景色とそこに映る自分の顔。格差、など問いたいことが多々あるのはわかるけれど、イマイチしっくりこない。主人公と老婆以外の登場人物、必要?と思えるほどうすい。 なおかつ、老婆との出会いから突然母との邂逅に至る展開も謎。冒頭の文章もお洒落感だけが漂って心に残らなかった。

Posted byブクログ

2023/07/20

書評が酷かったので、どうなのかと思っていたけど面白かった。参考文献になっている「天空の絵描きたち」を読んでみたいが手に入らないもどかしさ。 自殺した人も死ぬための場所を探すときに空を見上げたのかな、というようなことが書かれていて優しい視点だなと思った。 平成くんと百の夜は〜の2冊...

書評が酷かったので、どうなのかと思っていたけど面白かった。参考文献になっている「天空の絵描きたち」を読んでみたいが手に入らないもどかしさ。 自殺した人も死ぬための場所を探すときに空を見上げたのかな、というようなことが書かれていて優しい視点だなと思った。 平成くんと百の夜は〜の2冊しかまだ読んでないけど、古市さんの小説は主人公が古市さんで脳内再生される。

Posted byブクログ